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第31話

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エドガー視点

 陛下の処罰でしばらくは城と魔法学園しか行動できない俺は、ドリスとは魔法学園でしか話せない。
 校舎裏で、俺はドリスとこれからのことを話し合っている。

「ドリス、お前の作戦通りに行動すればユアンを消せるのだな!」

「はい。ここにおびき寄せて、エドガー殿下が持つ魔法道具の罠でユアン様の魔法を封じます」

 魔法陣を作る魔法道具は、数日あれば準備することができる。
 早急に排除したい俺は、休日になる前に実行することを決めた。

「問題は、ユアンがここに来る方法か」

「そのことですが「ルクルのことで話がある」と、元婚約者のエドガー殿下が言えば来るでしょう」

「ユアンがルクルを好きなのは間違いないからな。その好意が原因で、奴は息絶えることとなる!」

 ドリスの発言を聞いて、俺はユアンを排除できると確信していた。
 決行する日時を数日後に決めて、これから準備を進めていくことにする。

 今日の会話をルクルが全て把握することを、俺達は知らなかった。
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