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第22話

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 エドガーとの離縁が正式に決まり、私は安堵していた。
 屋敷に戻った私は、部屋で思案して呟く。

「ユアン様が動いてくれたことで、エドガー殿下と離縁することができました」

 これから国王はエドガーを処罰するようで、慰謝料もアトノア家に支払うらしい。
 今回の件で貴族の人達は、エドガーを非難するはずだ。

 復讐も果たせたけど――ユアン様がいてくれたからだ。
 全てが解決したことに喜び、私は明日の予定を呟く。

「明日は屋敷に、ユアン様が来てくれることとなっています」

 翌日も休日で、ユアン様が屋敷に来てくれることとなっている。
 今日までに何をしていたのか、詳しく話してくれるようだ。

「エドガー殿下と離縁できましたし、ユアン様と婚約者になりたいけど……ユアン様の気持ちがわかりません」

 ここまで力になってくれたのなら、私のことが好きなのかもしれない。
 それは願望で、実際に聞くことはできないでいた。

 とにかく今は、ユアン様と一緒にいられることが嬉しい。
 そう考えた私は、明日が待ち遠しくなっていた。
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