10 / 11
第10話
しおりを挟む
バルラサ国の王子ランダと聖女ザリカがやって来て、私に謝りたいことがあるようだ。
今回は王子と元妹だから、会うのかは私に決めて欲しいと国王に言われている。
用件が謝罪だけのようだから、私はマグリスと一緒にランダとザリカに会おうとしていた。
応接室で私の隣にマグリスがいて、正面にはランダとザリカがいる。
マグリスが挨拶を終えると、ランダ達は私に頭を下げた。
「今まで悪かった! エステルは今すぐバルラサ国に戻り、俺とザリカを助けてくれぇぇっっ!!」
「家を追い出したのはやり過ぎました! お姉様は家に戻れますし、バルラサ国の聖女として活動してください!」
発言から謝罪は会うための理由と推測できて、私の意思で戻って欲しいようだ。
ランダとザリカは、謝れば私が戻ると確信していそう。
どうしてそんな考えになるのか理解できなくて、私は本心を告げる。
「家を追い出された私は平民となり、スピラト国で聖女になりました。バルラサ国とは無関係ですし、戻る気はありません」
「なっっ……婚約者の俺が頼んでいるというのに、エステルは拒むというのか!?」
「婚約は破棄されています。そして今は、隣にいるマグリス王子と婚約しています」
「はぁぁっっ!?」
私の発言を聞き、ランダとザリカは唖然としている。
もう顔も見たくないから、私はランダ達を追い返そうとしていた。
「謝罪は聞きました。もう話すことはありません――さようなら」
私の発言を聞き、騎士達がランダとザリカを追い出してくれる。
これで全て解決したと思っていたけど……ザリカは、まだ諦めていなかった。
今回は王子と元妹だから、会うのかは私に決めて欲しいと国王に言われている。
用件が謝罪だけのようだから、私はマグリスと一緒にランダとザリカに会おうとしていた。
応接室で私の隣にマグリスがいて、正面にはランダとザリカがいる。
マグリスが挨拶を終えると、ランダ達は私に頭を下げた。
「今まで悪かった! エステルは今すぐバルラサ国に戻り、俺とザリカを助けてくれぇぇっっ!!」
「家を追い出したのはやり過ぎました! お姉様は家に戻れますし、バルラサ国の聖女として活動してください!」
発言から謝罪は会うための理由と推測できて、私の意思で戻って欲しいようだ。
ランダとザリカは、謝れば私が戻ると確信していそう。
どうしてそんな考えになるのか理解できなくて、私は本心を告げる。
「家を追い出された私は平民となり、スピラト国で聖女になりました。バルラサ国とは無関係ですし、戻る気はありません」
「なっっ……婚約者の俺が頼んでいるというのに、エステルは拒むというのか!?」
「婚約は破棄されています。そして今は、隣にいるマグリス王子と婚約しています」
「はぁぁっっ!?」
私の発言を聞き、ランダとザリカは唖然としている。
もう顔も見たくないから、私はランダ達を追い返そうとしていた。
「謝罪は聞きました。もう話すことはありません――さようなら」
私の発言を聞き、騎士達がランダとザリカを追い出してくれる。
これで全て解決したと思っていたけど……ザリカは、まだ諦めていなかった。
43
お気に入りに追加
718
あなたにおすすめの小説
〖完結〗私は旦那様には必要ないようですので国へ帰ります。
藍川みいな
恋愛
辺境伯のセバス・ブライト侯爵に嫁いだミーシャは優秀な聖女だった。セバスに嫁いで3年、セバスは愛人を次から次へと作り、やりたい放題だった。
そんなセバスに我慢の限界を迎え、離縁する事を決意したミーシャ。
私がいなければ、あなたはおしまいです。
国境を無事に守れていたのは、聖女ミーシャのおかげだった。ミーシャが守るのをやめた時、セバスは破滅する事になる…。
設定はゆるゆるです。
本編8話で完結になります。
お父様、ざまあの時間です
佐崎咲
恋愛
義母と義姉に虐げられてきた私、ユミリア=ミストーク。
父は義母と義姉の所業を知っていながら放置。
ねえ。どう考えても不貞を働いたお父様が一番悪くない?
義母と義姉は置いといて、とにかくお父様、おまえだ!
私が幼い頃からあたためてきた『ざまあ』、今こそ発動してやんよ!
※無断転載・複写はお断りいたします。
【完結】聖女の妊娠で王子と婚約破棄することになりました。私の場所だった王子の隣は聖女様のものに変わるそうです。
五月ふう
恋愛
「聖女が妊娠したから、私とは婚約破棄?!冗談じゃないわよ!!」
私は10歳の時から王子アトラスの婚約者だった。立派な王妃になるために、今までずっと頑張ってきたのだ。今更婚約破棄なんて、認められるわけないのに。
「残念だがもう決まったことさ。」
アトラスはもう私を見てはいなかった。
「けど、あの聖女って、元々貴方の愛人でしょうー??!絶対におかしいわ!!」
私は絶対に認めない。なぜ私が城を追い出され、あの女が王妃になるの?
まさか"聖女"に王妃の座を奪われるなんて思わなかったわーー。
妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
妹と婚約者が結婚したけど、縁を切ったから知りません
編端みどり
恋愛
妹は何でもわたくしの物を欲しがりますわ。両親、使用人、ドレス、アクセサリー、部屋、食事まで。
最後に取ったのは婚約者でした。
ありがとう妹。初めて貴方に取られてうれしいと思ったわ。
どうやら断罪対象はわたくしのようです 〜わたくしを下級貴族と勘違いされているようですが、お覚悟はよろしくて?〜
水都 ミナト
恋愛
「ヴァネッサ・ユータカリア! お前をこの学園から追放する! そして数々の罪を償うため、牢に入ってもらう!」
わたくしが通うヒンスリー王国の王立学園の創立パーティにて、第一王子のオーマン様が高らかに宣言されました。
ヴァネッサとは、どうやらわたくしのことのようです。
なんということでしょう。
このおバカな王子様はわたくしが誰なのかご存知ないのですね。
せっかくなので何の証拠も確証もない彼のお話を聞いてみようと思います。
◇8000字程度の短編です
◇小説家になろうでも公開予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる