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第31話

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 私達はドグニテ国からの刺客達を対処して、魔法薬で魅了を解く。
 助けた人達は私のことを知っているからか、何が起きたのかを全て話してくれた。

「私達は魅了魔法で操られていました。記憶は残っています……ミーファは俺達に命を捨てることで、カルラ様を消せと命令してきました!」

「周囲の国の要人、優秀な魔法使いも魅了されています。カルラ様は魔力差から魅了できないようで、排除したかったようです」

 今までは推測でしかなかったけど、ミーファが魅了魔法を使っているのは間違いなさそうだ。
 ミーファは私を警戒しているからこそ国から追い出して、排除するために命令した。
 排除した後にはもう命を捨てているから、何も説明していないようだ。

「恐らく魅了した者を使い、カルラと俺を消せたか調べに来るだろう」

 森に張った結界で、人がいるのかがわかる。
 屋敷の外に人はいないから、後から確認に来るのかもしれない。

 それなら――私達を消したと考えている内に、行動した方がいい気がする。

「もうミーファ達の中では、彼等も私達も消せたと考えているでしょう」

「今が城に乗り込む絶好の機会だろう……準備もできているし、即座に動くとしよう」

 刺客だった人達は私達に協力するようで、ミーファを処罰すると決意している。
 私達はこれから、ドグニテ国に乗り込もうとしていた。
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