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第1話
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「カルラよ! 貴様が国中から慕われているのは、魅了魔法を使っているからだ!!」
公爵令嬢の私カルラ・シレッサは、城に呼び出されてすぐ第三王子ザノーク・ドグニテから暴言を吐かれてしまう。
婚約者の発言とは思えず、私は理由を聞くことにした。
「私が魅了魔法を使った? ザノーク殿下は、どうしてそう思われたのですか?」
魅了魔法は大昔に存在していた魔法で、今では使える人がいない伝説上の魔法だ。
それが実在しているように言い放つザノークが、私には理解できない。
そしてザノークは理由を話し、私は更に困惑することとなる。
「貴様の今までの活躍と功績は普通ではない! 人々を魅了して手柄を奪ったに決まっている!!」
「私が扱う魔法の凄さを、ドグニテ国の人達は知っているはずです」
私が魔法で活躍していると婚約の話がきたから、ザノーク王子の婚約者となった。
王子の婚約者になった以上、国のために力を今まで以上に発揮しようと決意して行動する。
それによって慕われていただけなのに……活躍と功績が凄すぎるせいで、ザノークは魅了魔法を使ったと思い込んでいるようだ。
「黙れ! 領民の手柄を奪い国を支配しようと目論む魔女め!!」
私の話を、ザノークは聞く気がないようだ。
ザノークは自分勝手な人で、婚約を破棄したいと思っていた。
これを理由に婚約破棄できないか考えていると――予想外の出来事が起こる。
「ザノーク殿下の言う通りです! 私はカルラ様の魔法を受けて命令に従っていました!」
「私もです! 私が倒した魔物を、カルラ様が倒したことにしろと言われたことがあります!」
「……えっ?」
城の大広間には国王や王子達、貴族達と領民の優秀な魔法使いがいる。
魔法使いは貴族達の護衛だと思っていたけど、私に魅了されたことを伝える証人だったようだ。
私は魅了魔法を使えないし、使いたいと思ったこともない。
そして宰相の発言を聞き、私は納得することができた。
「ここに奴隷に首輪があります。カルラ様は今からこの首輪を着けてもらい、真実か説明してもらいましょう」
そう言って宰相が首輪の魔法道具を取り出して、ザノークが説明する。
「この首輪をつければ嘘がつけないからな! カルラよ着けるがいい!」
命令に絶対従わなければならないから、嘘がつけなくなる。
どうやらこの場で私を奴隷にして、従わせることがザノーク達の狙いのようだ。
ザノークが婚約者を変えたいのは知っていたけど、私の実力的に無理だと思っていた。
それでも罪を捏造して私を奴隷にすることで、ザノークは婚約者を変えようとしている。
「その首輪を着けることは、お断りします」
「首輪はカルラの発言を聞いたらすぐに外す。それなのに着けないのは魅了魔法を使っているからだ!」
「いいえ、私は魅了魔法を使っていません」
強引に首輪をつけようとしないけど、この場にいる人達では私ひとりに敵わないからだ。
私はとにかく拒んでいくとザノークが苛立ち、国王が話す。
「仕方ないな……カルラよ、今日は帰るといい。首輪を着けるまで、カルラの行動は制限させてもらう」
そう言って、国王が私に命令する。
どうやら私は、首輪を着けるまで自由に屋敷から出てはいけないらしい。
私の家族は話し合って納得しているようで、命令された時だけ屋敷から出ていいようだ。
国王とザノーク以外の王子達も、私を奴隷にして従えたいようだ。
私が何を言っても聞こうとしないから――こんな国には、もう居たくない。
「かしこまりました。それで構いません」
これからザノークは、私を精神的に追い詰めようと考えている。
公爵家で王子が婚約者という立場を、私が捨てられないと思っているからだ。
この場は穏便に対処して、私はこれからのことを考える。
もうこの国に居たくないから――私は、国を捨てることを決意していた。
公爵令嬢の私カルラ・シレッサは、城に呼び出されてすぐ第三王子ザノーク・ドグニテから暴言を吐かれてしまう。
婚約者の発言とは思えず、私は理由を聞くことにした。
「私が魅了魔法を使った? ザノーク殿下は、どうしてそう思われたのですか?」
魅了魔法は大昔に存在していた魔法で、今では使える人がいない伝説上の魔法だ。
それが実在しているように言い放つザノークが、私には理解できない。
そしてザノークは理由を話し、私は更に困惑することとなる。
「貴様の今までの活躍と功績は普通ではない! 人々を魅了して手柄を奪ったに決まっている!!」
「私が扱う魔法の凄さを、ドグニテ国の人達は知っているはずです」
私が魔法で活躍していると婚約の話がきたから、ザノーク王子の婚約者となった。
王子の婚約者になった以上、国のために力を今まで以上に発揮しようと決意して行動する。
それによって慕われていただけなのに……活躍と功績が凄すぎるせいで、ザノークは魅了魔法を使ったと思い込んでいるようだ。
「黙れ! 領民の手柄を奪い国を支配しようと目論む魔女め!!」
私の話を、ザノークは聞く気がないようだ。
ザノークは自分勝手な人で、婚約を破棄したいと思っていた。
これを理由に婚約破棄できないか考えていると――予想外の出来事が起こる。
「ザノーク殿下の言う通りです! 私はカルラ様の魔法を受けて命令に従っていました!」
「私もです! 私が倒した魔物を、カルラ様が倒したことにしろと言われたことがあります!」
「……えっ?」
城の大広間には国王や王子達、貴族達と領民の優秀な魔法使いがいる。
魔法使いは貴族達の護衛だと思っていたけど、私に魅了されたことを伝える証人だったようだ。
私は魅了魔法を使えないし、使いたいと思ったこともない。
そして宰相の発言を聞き、私は納得することができた。
「ここに奴隷に首輪があります。カルラ様は今からこの首輪を着けてもらい、真実か説明してもらいましょう」
そう言って宰相が首輪の魔法道具を取り出して、ザノークが説明する。
「この首輪をつければ嘘がつけないからな! カルラよ着けるがいい!」
命令に絶対従わなければならないから、嘘がつけなくなる。
どうやらこの場で私を奴隷にして、従わせることがザノーク達の狙いのようだ。
ザノークが婚約者を変えたいのは知っていたけど、私の実力的に無理だと思っていた。
それでも罪を捏造して私を奴隷にすることで、ザノークは婚約者を変えようとしている。
「その首輪を着けることは、お断りします」
「首輪はカルラの発言を聞いたらすぐに外す。それなのに着けないのは魅了魔法を使っているからだ!」
「いいえ、私は魅了魔法を使っていません」
強引に首輪をつけようとしないけど、この場にいる人達では私ひとりに敵わないからだ。
私はとにかく拒んでいくとザノークが苛立ち、国王が話す。
「仕方ないな……カルラよ、今日は帰るといい。首輪を着けるまで、カルラの行動は制限させてもらう」
そう言って、国王が私に命令する。
どうやら私は、首輪を着けるまで自由に屋敷から出てはいけないらしい。
私の家族は話し合って納得しているようで、命令された時だけ屋敷から出ていいようだ。
国王とザノーク以外の王子達も、私を奴隷にして従えたいようだ。
私が何を言っても聞こうとしないから――こんな国には、もう居たくない。
「かしこまりました。それで構いません」
これからザノークは、私を精神的に追い詰めようと考えている。
公爵家で王子が婚約者という立場を、私が捨てられないと思っているからだ。
この場は穏便に対処して、私はこれからのことを考える。
もうこの国に居たくないから――私は、国を捨てることを決意していた。
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