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第18話
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ジェイク視点
セリスに婚約破棄を言い渡し、ローナが聖女になってから3ヶ月が経っていた。
流石に誤魔化すのも限界のようで、聖女ローナの魔力量は微増した程度だ。
そして――俺と父上は城に呼び出され、陛下から糾弾されていた。
「聖女ローナの力が弱すぎる! ヴィーオ家はどうするつもりだ!」
「まだ聖女の力を使いこなせていないだけです。もう少しお待ちください」
「待てだと!? 力を使いこなせない聖女など聞いたことがない! いい加減にしろ!!」
「うぅっ……」
父上は陛下の怒声に何も言えなくなり、俺は隣で眺めている。
聖女ローナの婚約者から呼び出されているが、どうすることもできない。
ヴィーオ家の魔法道具は使いすぎで壊れている代物も多く、着実に追い詰められていた。
そして――陛下は、俺を睨んで叫ぶ。
「貴様の元婚約者セリスが、最近ローナよりも聖女に相応しいと噂になっているようだな」
「――ぐっ!?」
今まで陛下の耳に入らないよう根回しをしていたことが、遂に知られてしまった。
聖女候補にして元婚約者のセリスが、聖女ローナの行動を見兼ねたのか魔法を使っていたらしい。
聖女に選ばれなかったのに聖女の真似事をして、その結果聖女に相応しいと呼ばれるようになっている。
ローナよりも優秀だと判明したせいで、ヴィーオ家は破滅寸前になっていた。
セリスに婚約破棄を言い渡し、ローナが聖女になってから3ヶ月が経っていた。
流石に誤魔化すのも限界のようで、聖女ローナの魔力量は微増した程度だ。
そして――俺と父上は城に呼び出され、陛下から糾弾されていた。
「聖女ローナの力が弱すぎる! ヴィーオ家はどうするつもりだ!」
「まだ聖女の力を使いこなせていないだけです。もう少しお待ちください」
「待てだと!? 力を使いこなせない聖女など聞いたことがない! いい加減にしろ!!」
「うぅっ……」
父上は陛下の怒声に何も言えなくなり、俺は隣で眺めている。
聖女ローナの婚約者から呼び出されているが、どうすることもできない。
ヴィーオ家の魔法道具は使いすぎで壊れている代物も多く、着実に追い詰められていた。
そして――陛下は、俺を睨んで叫ぶ。
「貴様の元婚約者セリスが、最近ローナよりも聖女に相応しいと噂になっているようだな」
「――ぐっ!?」
今まで陛下の耳に入らないよう根回しをしていたことが、遂に知られてしまった。
聖女候補にして元婚約者のセリスが、聖女ローナの行動を見兼ねたのか魔法を使っていたらしい。
聖女に選ばれなかったのに聖女の真似事をして、その結果聖女に相応しいと呼ばれるようになっている。
ローナよりも優秀だと判明したせいで、ヴィーオ家は破滅寸前になっていた。
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