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第16話
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魔法学園が休日になって、私はカインの屋敷に向かう。
私は数日間に起こった出来事を、カインに話すことにしていた。
応接室で、私はルグドの行動について話す。
シェムを婚約者にしたことで、間接的に私を侮辱している。
それは何も思っていないけど、そんな私に敵意を向けているのが気になっていた。
ルグドがシェムと婚約していたことは知っていたけど、教室の出来事をカインは知らない。
話を聞いて、間接的にでも私を侮辱したことがカインは許せないようだ。
「俺が侮辱するなと忠告したら、新しい婚約者のシェムの話をしてきたのか」
「はい。私は気にしていませんけど、ルグドの反応は気になります」
カインはルグドに怒っていたけど、冷静な私を見て落ち着きを取り戻したようだ。
「気にしていないのならそれでいいが……恐らくルグドは、魔法道具による不正をしているのだろう」
「……えっ?」
「数日で急激に成長が向上するのは、誰が教えても不可能だ。不正をしている方が納得できてしまう」
確かに、カインの言うとおりかもしれない。
不正が発覚したら退学処分もありえるようだから、私はそこまで考えていなかった。
カインの話を聞くと……確かに、どれだけ教えがよくてもルグドがあそこまで成績を上げるのは不可能だ。
シェムの教えがよかったのではなく、魔法道具による不正と考える方が自然な気がする。
私より劣っていると思わせるためだけに、ルグドは学園で禁止されている行動をしていそうだ。
私は数日間に起こった出来事を、カインに話すことにしていた。
応接室で、私はルグドの行動について話す。
シェムを婚約者にしたことで、間接的に私を侮辱している。
それは何も思っていないけど、そんな私に敵意を向けているのが気になっていた。
ルグドがシェムと婚約していたことは知っていたけど、教室の出来事をカインは知らない。
話を聞いて、間接的にでも私を侮辱したことがカインは許せないようだ。
「俺が侮辱するなと忠告したら、新しい婚約者のシェムの話をしてきたのか」
「はい。私は気にしていませんけど、ルグドの反応は気になります」
カインはルグドに怒っていたけど、冷静な私を見て落ち着きを取り戻したようだ。
「気にしていないのならそれでいいが……恐らくルグドは、魔法道具による不正をしているのだろう」
「……えっ?」
「数日で急激に成長が向上するのは、誰が教えても不可能だ。不正をしている方が納得できてしまう」
確かに、カインの言うとおりかもしれない。
不正が発覚したら退学処分もありえるようだから、私はそこまで考えていなかった。
カインの話を聞くと……確かに、どれだけ教えがよくてもルグドがあそこまで成績を上げるのは不可能だ。
シェムの教えがよかったのではなく、魔法道具による不正と考える方が自然な気がする。
私より劣っていると思わせるためだけに、ルグドは学園で禁止されている行動をしていそうだ。
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