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第42話

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 今日はギルドマスターが家にやって来て、何が起きたのかを報告してくれる。
 クリスタルタートルをバーレツ国に引き寄せたのは間違いないけど、ガルク国は否定しているようだ。

「全てが発覚するのは、時間の問題だ」

「クリスタルタートルを誘導させた魔石や、今までの行動が証拠となるでしょう」

 ゼロアの発言を聞いて、私は納得してこれからのことを話す。

「ガルク国がクリスタルタートルを押しつけたのは間違いないですし、滅びることとなりそうですね」

 ガルク国は追い詰められていて、滅びるのは間違いなさそうだ。
 私としてはどうでもいいことだと考えていた時――家の扉が、轟音を鳴らして壊れてしまう。

 魔法を使い扉を壊したようで、3人組が私とゼロアの家に入ってきた。
 その3人は、私とゼロアが知っている人だ。

「レヴォクとガルク王……そして、ソフィーですか」

 普通に来ても追い出されると考えていたのか、ソフィーが魔法で扉を破壊して強引に家の中に入ってくる。

 レヴォクとガルク王を眺めると、2人は明らかに怒っていた。
 恐らく私を連れ戻せば、全て問題ないとでも考えていそうな気がする。

「シーラが生きているとは思わなかった! 今すぐに戻って来い!!」

 レヴォクはゼロアの気付いていないのか、私を見てすぐに叫ぶ。
 戻ってきて欲しいと言われても、私はガルク国に戻る気がなかった。
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