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第22話
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その後、私は転移の魔石を幾つも作り、他にも作れそうな魔法道具を作っていく。
鑑定魔法で性能を確認してゼロアが驚き、私を眺めて話す。
「今日だけで、かなりの魔法道具を作りましたけど……シーラは大丈夫ですか?」
「はい。少し疲れましたし、今日はここで止めておきます」
ゼロアが用意してくれた魔石は、半分ぐらい使っていた。
完成した魔法道具は一部以外バーレツ国のために使って欲しいけど、ゼロアに任せることとなる。
「その方がいいでしょう。僕達が使う魔法道具以外は、冒険者ギルドと取引します」
「冒険者ギルドですか」
「はい。冒険者ギルドには僕が信頼できる人がいて、内密に取引できます」
どうやらその人が、この家を用意してくれたようだ。
ゼロアは冒険者ギルドとの伝手があるようで、私は安堵している。
「私も、挨拶に向かった方がよろしいでしょうか?」
「冒険者の人達にシーラを知られることは避けたいので、僕が今度ここに連れてきましょう」
その人は忙しいみたいだから、かなり後になってしまうようだ。
魔法道具作りに成功したことで――私はこれからも錬金魔法を使い、魔法道具を作ろうと決意していた。
鑑定魔法で性能を確認してゼロアが驚き、私を眺めて話す。
「今日だけで、かなりの魔法道具を作りましたけど……シーラは大丈夫ですか?」
「はい。少し疲れましたし、今日はここで止めておきます」
ゼロアが用意してくれた魔石は、半分ぐらい使っていた。
完成した魔法道具は一部以外バーレツ国のために使って欲しいけど、ゼロアに任せることとなる。
「その方がいいでしょう。僕達が使う魔法道具以外は、冒険者ギルドと取引します」
「冒険者ギルドですか」
「はい。冒険者ギルドには僕が信頼できる人がいて、内密に取引できます」
どうやらその人が、この家を用意してくれたようだ。
ゼロアは冒険者ギルドとの伝手があるようで、私は安堵している。
「私も、挨拶に向かった方がよろしいでしょうか?」
「冒険者の人達にシーラを知られることは避けたいので、僕が今度ここに連れてきましょう」
その人は忙しいみたいだから、かなり後になってしまうようだ。
魔法道具作りに成功したことで――私はこれからも錬金魔法を使い、魔法道具を作ろうと決意していた。
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