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第15話
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レヴォク視点
ラオが城から逃亡して数日後――俺は、国王に嘘の報告をする。
「愚弟ゼロアが、ガルク国から出て行きました」
「……なに?」
弟にして第三王子のゼロアは、俺よりも優秀だった。
第一王子の兄上は国王になる気がなくて、次の国王はゼロアか俺のどちらか。
そして――俺はゼロアの評判を落とすため、様々な嫌がらせをしていた。
驚いている父上に対して、俺は捏造した理由を話す。
「ゼロアは数日前、魔法による悪事を隠蔽していました……それが発覚すると察して、逃亡したようです」
それは俺の嫌がらせによるもので、ソフィーに協力させて起こしたものだ。
ソフィーは俺が次の国王になることを望み、どんなことでも協力すると約束してくれた。
俺の権力で貴族の一部を従わせ、ゼロアが悪事をしたことにする。
ゼロアは嫌になったと俺に話してガルク国から出て行ったが、それを正直に報告する必要はない。
俺が嘘の報告をすると、父上は信じたようで話す。
「そうか……奴は優秀だったが、仕方がないだろう」
今は魔法使いとしてゼロアよりも優秀なソフィーが、俺の婚約者だ。
国王は俺の発言に納得して、ゼロアの捜索はしないと決める。
全てが順調だと考えて――数ヶ月後、俺達は全てを後悔することとなっていた。
ラオが城から逃亡して数日後――俺は、国王に嘘の報告をする。
「愚弟ゼロアが、ガルク国から出て行きました」
「……なに?」
弟にして第三王子のゼロアは、俺よりも優秀だった。
第一王子の兄上は国王になる気がなくて、次の国王はゼロアか俺のどちらか。
そして――俺はゼロアの評判を落とすため、様々な嫌がらせをしていた。
驚いている父上に対して、俺は捏造した理由を話す。
「ゼロアは数日前、魔法による悪事を隠蔽していました……それが発覚すると察して、逃亡したようです」
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「そうか……奴は優秀だったが、仕方がないだろう」
今は魔法使いとしてゼロアよりも優秀なソフィーが、俺の婚約者だ。
国王は俺の発言に納得して、ゼロアの捜索はしないと決める。
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