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第17話

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 私はマルクスから、ラーミカの行動について聞く。

「どうやらラーミカは、動物を一時的に操る魔法薬を入手したようだ」

「聞いたことがありますけど、作るのが難しく貴重な魔法薬のはずです」

「ラーミカは全力で動き、もう入手しているようだ」

 マルクスは魔法薬を調合する人経由で、ラーミカの行動を知ったようだ。
 動物を少しの間だけ操る魔法薬を、どう使うのかが私にはわからない。
 思案してしまうと、これからの行動をマルクスが話してくれる。

「魔法学園では、護衛になれる力を持った魔獣を飼っている。ラーミカは最近、その魔獣と関わろうとしているようだ」

「そうなるとラーミカは、学園で飼われている魔獣に魔法薬を使うつもりなのですか?」

「ここからは推測になるが、その可能性は高い。狙われるのはテリナだろう」

 魔物を従わせる魔法薬を準備して、学園内で飼われている魔獣を調べていた。
 その行動から、ラーミカが私を狙う可能性をマルクスは危惧してくれたようだ。

 ラーミカが何か企んでいるとしても、マルクスが事前に把握している。
 それなら対処できそうだから、何も問題なさそうだ。
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