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第31話

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 パーティ会場の出来事から、数日が経っている。
 アシェルが白状したことをラーミカは知ったようで、とんでもない行動に出ていた。

 ラーミカは暴走して、アシェルに禁止されている魔法薬を飲ませていた。
 魔法薬を飲んでアシェルは精神が壊れたようで、今は行方不明になったと聞いている。

 どうやらラーミカは、私に対する復讐心を全てアシェルに向けられたらしい。
 その復讐は家族にも向けられてアノーロ家は没落し、ラーミカは処刑されることとなったようだ。

 その後――私は、マルクスとの婚約が決まる。
 今日はアシェルとラーミカの末路を話しながら、部屋でマルクスとこれからのことを話し合っていた。

「あの、マルクス様……私が婚約者で、本当にいんんですか?」

「当然だ。テリナの行動力に、俺は惹かれている」

 魔法薬で醜くなって、元に戻れないと言われていた。
 それでも諦めずに方法を模索して行動した時から、マルクスは私に惹かれていたようだ。

「それならよかった――私も、マルクス様を愛しています」

 私としても、醜い姿でも普通に接してくれたマルクスのことが好きだ。
 マルクスと婚約者になれて――元の姿に戻った私は、幸せな生活を送ることができそうだ。
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