7 / 31
第7話
しおりを挟む
私は今日、アシェルとラーミカの心を折ろうと決意している。
今日で全て終わらせて、今後は関わりたくないと考えて行動に出ていた。
午前の授業は普通に魔法を使い活躍して、私は注目されていた。
昼休みを終えて午後の授業になり、私はラーミカの扱う魔法と同じ魔法を使う。
それによる性能の差を見せつけることで焦らせて、ラーミカの魔法を失敗させることができていた。
魔法を失敗するようになって、私に向かってラーミカが叫ぶ。
「テリナ様! 私に対する嫌がらせをやめなさい!!」
ラーミカは金属に関する魔法に長けていて、午後からの授業でゴーレムを作っていた。
先生に魔法を披露する授業で、近くで私がラーミカより遥かに優れているゴーレムを作る。
私の魔法を見たことで、先生の心証が変わりそうだとラーミカは焦り出す。
その結果ゴーレムは動かずに崩れてしまい、私を睨み激怒していた。
「嫌がらせ? 偶然近くにいる私が同じ魔法を使っていただけです」
「うっっ……」
ラーミカが、私を意識しすぎて勝手に焦っているだけだ。
精神が不安定になって魔法を失敗したのだから、成績が悪くなるのは当然だった。
そして私は、更にラーミカを追い詰めようと発言する。
「今までラーミカ様は、授業中でも私に暴言を吐いてきました。他の人の心を乱そうとしているのは、ラーミカ様の方でしょう」
「なっ……なんですって!?」
私の発言は正しくて、ラーミカは更に取り乱す。
アシェルが宥めようとするけど、ラーミカの怒りは収まらず魔法を失敗していく。
そして私が完成された魔法を見せつけることで、アシェルは明らかに動揺していた。
私はとにかくラーミカを煽り、精神的に追い詰めて魔法を使えなくする。
目論見は巧くいって――ラーミカは魔法が使えなくなり、アシェルは絶望していた。
今日で全て終わらせて、今後は関わりたくないと考えて行動に出ていた。
午前の授業は普通に魔法を使い活躍して、私は注目されていた。
昼休みを終えて午後の授業になり、私はラーミカの扱う魔法と同じ魔法を使う。
それによる性能の差を見せつけることで焦らせて、ラーミカの魔法を失敗させることができていた。
魔法を失敗するようになって、私に向かってラーミカが叫ぶ。
「テリナ様! 私に対する嫌がらせをやめなさい!!」
ラーミカは金属に関する魔法に長けていて、午後からの授業でゴーレムを作っていた。
先生に魔法を披露する授業で、近くで私がラーミカより遥かに優れているゴーレムを作る。
私の魔法を見たことで、先生の心証が変わりそうだとラーミカは焦り出す。
その結果ゴーレムは動かずに崩れてしまい、私を睨み激怒していた。
「嫌がらせ? 偶然近くにいる私が同じ魔法を使っていただけです」
「うっっ……」
ラーミカが、私を意識しすぎて勝手に焦っているだけだ。
精神が不安定になって魔法を失敗したのだから、成績が悪くなるのは当然だった。
そして私は、更にラーミカを追い詰めようと発言する。
「今までラーミカ様は、授業中でも私に暴言を吐いてきました。他の人の心を乱そうとしているのは、ラーミカ様の方でしょう」
「なっ……なんですって!?」
私の発言は正しくて、ラーミカは更に取り乱す。
アシェルが宥めようとするけど、ラーミカの怒りは収まらず魔法を失敗していく。
そして私が完成された魔法を見せつけることで、アシェルは明らかに動揺していた。
私はとにかくラーミカを煽り、精神的に追い詰めて魔法を使えなくする。
目論見は巧くいって――ラーミカは魔法が使えなくなり、アシェルは絶望していた。
29
お気に入りに追加
1,123
あなたにおすすめの小説
【完結】妹が欲しがるならなんでもあげて令嬢生活を満喫します。それが婚約者の王子でもいいですよ。だって…
西東友一
恋愛
私の妹は昔から私の物をなんでも欲しがった。
最初は私もムカつきました。
でも、この頃私は、なんでもあげるんです。
だって・・・ね
妹よりも劣っていると指摘され、ついでに婚約破棄までされた私は修行の旅に出ます
キョウキョウ
恋愛
回復魔法を得意としている、姉妹の貴族令嬢が居た。
姉のマリアンヌと、妹のルイーゼ。
マクシミリアン王子は、姉のマリアンヌと婚約関係を結んでおり、妹のルイーゼとも面識があった。
ある日、妹のルイーゼが回復魔法で怪我人を治療している場面に遭遇したマクシミリアン王子。それを見て、姉のマリアンヌよりも能力が高いと思った彼は、今の婚約関係を破棄しようと思い立った。
優秀な妹の方が、婚約者に相応しいと考えたから。自分のパートナーは優秀な人物であるべきだと、そう思っていた。
マクシミリアン王子は、大きな勘違いをしていた。見た目が派手な魔法を扱っていたから、ルイーゼの事を優秀な魔法使いだと思い込んでいたのだ。それに比べて、マリアンヌの魔法は地味だった。
しかし実際は、マリアンヌの回復魔法のほうが効果が高い。それは、見た目では分からない実力。回復魔法についての知識がなければ、分からないこと。ルイーゼよりもマリアンヌに任せたほうが確実で、完璧に治る。
だが、それを知らないマクシミリアン王子は、マリアンヌではなくルイーゼを選んだ。
婚約を破棄されたマリアンヌは、もっと魔法の腕を磨くため修行の旅に出ることにした。国を離れて、まだ見ぬ世界へ飛び込んでいく。
マリアンヌが居なくなってから、マクシミリアン王子は後悔することになる。その事実に気付くのは、マリアンヌが居なくなってしばらく経ってから。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
愛しておりますわ、“婚約者”様[完]
ラララキヲ
恋愛
「リゼオン様、愛しておりますわ」
それはマリーナの口癖だった。
伯爵令嬢マリーナは婚約者である侯爵令息のリゼオンにいつも愛の言葉を伝える。
しかしリゼオンは伯爵家へと婿入りする事に最初から不満だった。だからマリーナなんかを愛していない。
リゼオンは学園で出会ったカレナ男爵令嬢と恋仲になり、自分に心酔しているマリーナを婚約破棄で脅してカレナを第2夫人として認めさせようと考えつく。
しかしその企みは婚約破棄をあっさりと受け入れたマリーナによって失敗に終わった。
焦ったリゼオンはマリーナに「俺を愛していると言っていただろう!?」と詰め寄るが……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
婚約破棄された私は、世間体が悪くなるからと家を追い出されました。そんな私を救ってくれたのは、隣国の王子様で、しかも初対面ではないようです。
冬吹せいら
恋愛
キャロ・ブリジットは、婚約者のライアン・オーゼフに、突如婚約を破棄された。
本来キャロの味方となって抗議するはずの父、カーセルは、婚約破棄をされた傷物令嬢に価値はないと冷たく言い放ち、キャロを家から追い出してしまう。
ありえないほど酷い仕打ちに、心を痛めていたキャロ。
隣国を訪れたところ、ひょんなことから、王子と顔を合わせることに。
「あの時のお礼を、今するべきだと。そう考えています」
どうやらキャロは、過去に王子を助けたことがあるらしく……?
【完結】義母が来てからの虐げられた生活から抜け出したいけれど…
まりぃべる
恋愛
私はエミーリエ。
お母様が四歳の頃に亡くなって、それまでは幸せでしたのに、人生が酷くつまらなくなりました。
なぜって?
お母様が亡くなってすぐに、お父様は再婚したのです。それは仕方のないことと分かります。けれど、義理の母や妹が、私に事ある毎に嫌味を言いにくるのですもの。
どんな方法でもいいから、こんな生活から抜け出したいと思うのですが、どうすればいいのか分かりません。
でも…。
☆★
全16話です。
書き終わっておりますので、随時更新していきます。
読んで下さると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる