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第一章 海神ポセイドン

21話 夢の中へ

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小屋へと着いてそうそう掃除とグィネヴィアのタメの寝床を作り疲れはてた俺達はすぐに眠りについた
眠りに落ちしばらくすると……


んっ!?なんか少し眩しいなもう朝か?
なんだか見たことあるような光景だな
などと思いながらボンヤリした頭で目をあけると

『ホッホッホ。
久しぶりじゃな!シロウにダイスケよ。元気にしておったか??』

なんと眼前には俺達をこの世界に呼び寄せたジジイが立っていた


『ジジイじゃねーか!
テメースキルに魔法をサービスするとか言ってロクなスキルも与えずに金も持たせずに放り出しやがって!
おかげでこっちにきて大変だったんだぞ!
ってか今度は何なんだ!?俺達は疲れて眠ったはずなのによ』

『それはすまなんだ。
魔法やスキルは才能や前世での経験が元になるからの、ワシにもなにが付与されるかはわからなかったんじゃ。
それよりお主達の顔を久しぶりに見ようと思って夢の中で呼んだんじゃよ。しかしダイスケはセイレーンの力を借りたり、シロウは新たなスキルを覚えたりと新たな人生は順調そうではないか。』


『何が順調だよ!これだって覚えるのに何日グィネヴィアに電撃をくらって倒れた事か…
んで夢の中へまで現れやがってそれだけか?』

『んにゃ、お主らがエルフに助力を求めておるとわかってのその手助けに来たんじゃよ。エルフ達は自分達の里が知られぬ様に幻術で結界を張っておる故に中々見つけられぬであろうと思ってな。』

『まさか!!
ジジイはエルフ達の居場所を知ってるのか!?』

『いやワシは知らぬが、居場所を知っている者を知っておるといったところじゃ。
イデアちゃんや後は頼んだぞい』

そう言うとどこかへと消えて行き、代わりに黒い外套を羽織りフードをかぶったスタイル抜群の美女がどこからともなく現れた


ジャパニーズ黒ギャル!!
俺黒ギャル超好きなんだよなー
あれ?でもフードが盛り上がってる所あるよな?
あれは角なのか?
それとも耳??

なんて思っていると外套を羽織った美女が話をしだす

『私はイデアだ。
縁あってエルフの事を知っている。
今回はハーデス様に頼まれお前達にエルフの里を教えに来た。』

あれっ?あのジジイの名前ハーデスって言うのか
レオやグィネヴィア達はアトランティスの神はポセイドンだとかって言ってたけど…
まぁいいか
今はとりあえずエルフの里を聞き出す事が先だな


『先程ハーデス様が仰られた様にエルフ達は幻術を使い里の入り口を分かりにくくしておる。
今お前達が居る小屋から北へと向かえば森の中でも特に大きな3本の木が三角形を結ぶように生えておる、その三角形の中心あたりに魔方陣の様な物があるはずじゃ。草をかきわけておれば見つかるだろう。その魔方陣触れるとエルフの里の入り口となる泉が見える様になる。
まずは北へと向かいその3本の木を探すがよい』

そう言うとイデアもどこかへと消えていく

あー黒ギャルイデアちゃーん待って!
まだ行かないでー!!

『イデアちゃーーん!!!』

バチーンッ!!!
突如乾いた音が響く


『全く何ですの!?
こんなに早くに大声で何度もお叫びになられて!
おかげで完全に目が覚めてしまいましてよ!!』

ボソッ
『それにイデアちゃんなどと知らない女性の名を連呼なさるなんて…』

シロウはグィネヴィアにビンタされて目を覚ます

最後はなんかゴニョゴニョ言っててよく聞こえなかったな
しかし夢だけど、夢じゃなかったのか?さっきまでの記憶がハッキリしてるぞ

ダイスケに確認しても同じ夢を見ていた様だ!

ダイスケとシロウはグィネヴィアと護衛にその夢の中での話をすると
他に手がかりもないということもあり
話にあった北の大きな3本の木を目指す事となった
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