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第一章 海神ポセイドン

14話 君の知らない物語

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はいさいっ!
俺ダイスケ!!
レペゼン沖縄のやなわらばー(悪ガキ)さーね!

最近シロウの話ばかりで退屈してた皆のタメに今日は俺のある1日の話をするさー!



なんかグィネヴィアお嬢様がシロウをぶっ殺すとか毎日意気込んでたから俺は心の中でちばりよー(頑張って)と叫んでシロウに気付かれない様に部屋を出る
毎日でーじやられてるから簡単には起きないからいーさー

これだけ毎日やられても訓練に行くなんてドMとしか思えないさー


メイドに朝食をどうするか尋ねられるが断る
ご飯食べてる間にシロウとかグィネヴィアお嬢様来たら、しにかしましい(とても面倒くさい)さーね


そしてダイスケはいつもの様に街へと歩き、そしてお気に入りの店へと入り注文する

『はいさーい、いつものやつ頼むさー。』

『はいよっ!すぐ揚がるからちょっと待ちな』
店主が答えると、カウンターの下からも可愛らしい声が聞こえる

『ダイスケにーにー今日も来てくれたの??ありがとうミカエラとっても嬉しい。』

6~7歳くらいの可愛らしい女の子がひょっこりと姿を現しそう言う

『にーにーは今日もミーカーに会いにきたさー。パパに似ずにちゅらかーぎー(美人)になれよー!』

『大きくなってちゅらかーぎーになったらミカエラはダイスケにーにーと結婚するの!ダイスケにーにーは喋り方が少し変わってるけど、街の人達と同じで海の匂いがするし優しいから大好き。』

『多分にーにーも元の世界ではキレイな海に囲まれた島で育ったからさーね。ミーカーが大人になる頃にはにーにーはもうおじーになってるさー。』

なんて話していると商品ができあがり受け取る

『じゃミーカーまた来るさー。』

ダイスケはお気に入りのフィッシュ&チップスを手に店を出る
簡単に食べれるし、腹も膨れて
しかも安いさーね
食べながらまた歩き錬金術の師匠であるおばーの家で例の物を作る


キリキリキリ
弦を張ってっと、
おーっ、ついに出来たさー!!

『変わった物を作っておるとは思っておったが一体何じゃそりゃ??』

『これは三線って言って、俺が元いた世界で育った島で有名な楽器さーね』

早速試し弾きといきたいところさーね
そうなれば海の近くがいいか
浜へと行ってみるさー
三線を作っている間にいつの間にか夕暮れとなっており日が沈みはじめていた

浜へと着くと空がオレンジ色から朱へと染まろうとしている
海をも染めんとするその美しい光景にダイスケも見惚れる

よしっ!この光景をバックに三線を弾くか

ベンッベッベンベンッ
するとそこへ仕事を終えた漁師らが集まってくる
1人、また1人と徐々に人が増えていく!
そして最後には酒を片手に宴会が始まっていた

『三ツ星かざして高々と
ビールに託したうちなーの
夢と飲むから美味しいさ
オジー自慢のオリオンビール♪』

『『『『オジー自慢のオリオンビール』』』』


こうしてダイスケリサイタルは成功にて幕を閉じる

『いやー、あんちゃん最近漁が中々うまくいかなくって皆元気なかったんだが、あんちゃんのおかげでまた明日から頑張れそうだぜ!ありがとよ
ところで名前を聞いてもいいか?』

『ダイスケって言うさーね。少しでも皆の力になれたならよかったさー』

『ダイスケまたここで演奏会やってくれねーか?皆お前のファンになっちまったみたいでよ!』

『そんなのお安いご用さー』

そうしてダイスケは毎日昼はおばーの所で
夜は浜で宴会と三線を弾いた

沖縄もとてもいい所だけどトロイアも海もキレイでおばーもいるし、漁師達は気のいい奴らばかりだし街の人達も親切だしミーカーもいるからとてもいい所さー

と思いながらいつもの様におばーの所にいると、
ガチャっ!!
『ハァッ、ハァッ
おいっ!ばあさん大変だ!』

『一体どうしたってんだいそんなに息を切らせて?』

『浜で魔物が出たらしい!
しかもグィネヴィアお嬢様がそっちへ向かって凄い勢いで走って行くのを見たやつがいるらしいんだよ。
んでもしものタメにばあさんの所へ何か使えそうな道具を借りに来たんだ!』

『おばー、俺が行ってくるさー。
さっ、早く案内して!』


…………

『なんとっ!?浜でその様な事が!
これはどうしたものか…』

レオデグランスが頭をかかえ
言いにくそうにしながらもシロウ達に海の調査を頼みシロウは引き受ける
そしてシロウはダイスケに告げる

『しゃーねー行ってくっか!
ダイスケお前も来いよ!!』

『俺は海が好きだから全然行くのは大丈夫よーー。』
(こんなにいい人達ばかりの街に何かあるなんて心配だし魔物達のせいだったら絶対に許せないさー!!
おばーにミーカーに街の皆絶対に真相を確かめてくるさー!)

シロウ達には飄々と返事をしたダイスケだったが、街の人達のタメにと心の中では強く決心をしたダイスケであった
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