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第一章 海神ポセイドン

3話 Street Dreams

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はぁっ…

しっかし街を探すにも地図もなきゃ現在地も地理もわかんねーってさすがにやべーな、
おっどうやら着てた物と身につけてた物は一緒に送られてるみたいだな。

そう気付いた俺は作業着のポケットからスマホを取り出してみる。

やっぱ電波はいってるわけねーよなぁ、
チッ、てかジジイめ律儀に約束守りやがってマジでデータとんでんじゃねーか!
あっちの世界のスマホだけデータ消してくれてりゃよかったのによ。

ったくしゃーねーダイスケの言う通りとにかく進んでみるしかねーか、気候とかもわかんねーし急に夜寒くなったりするかもしんねーから早目に移動した方がいいよな。明かりもねーとこで魔物とかでてもあれだしな。


『ダイスケ明るいうちに行こうぜ。近くに森が見えっからそれにそって進めば最悪の場合は森に入れば食えそうな物とかあるかもしんねーし』

そういって俺たちは進みはじめた。
ガチャッガチャッ
ガチャッガチャッ

『ダイスケ腰道具の音がうるせーよ!
てかそれつけて歩くのだるくねーか?』

『うーん、そうだけど絶対役にたつさー。』

まぁそうだよな、最悪どっかについて売ったら金になりそうだしな。
なんて話しながら歩いてると、森の方からなにかが飛び出してきた!!


『『『ヒャッハー!ここは通さねえぜ』』』

うん……なんか胸に7つの傷がある人が戦う世紀末的なやつらがでてきたんだけど…

『一応聞くけどおたくらは何?』

『アー!?俺らは泣く子ももっと泣く最恐のプーラン盗賊団だ!』

おっ!言葉は通じるし相手の言ってる事もわかるみてーだな!
ってかはじめて盗賊に遭遇したわりに意外と冷静になれるもんだな。
しかしこいつら3人で盗賊団を名乗るとは(笑)
武器もなにもねーしとりあえず下手にでて様子うかがってみるか。
話してたら街とかの情報も聞けるかもしれねーしな。
てかダイスケのヤロー森に逃げやがった!!

『ヒィッ、おっかないですー』

『おっかねー?でもお前から巻き上げるお金♪逃げたやつはお前から聞けばわかるだろ?だから逝け早く♪』

なんか楽しそうに韻ふんじゃってるし、腹立つなーこいつら!
なんて思ってた時に

ゴンッッッ!!!

『ギャーーーッ』

森から回り込んだダイスケが一番体格のいい男の股間を後ろから蹴りあげた!
俺らの靴は安全靴でしかもスチール芯だからありゃ痛いなんてもんじゃねーぞ…
しかし俺はマジでダイスケ逃げたと思ってたわ、疑ってすまんダイスケ!

あーあー痙攣して倒れちまったぞ!

『アンタどんだけぇ~!お頭の玉が二個からIKKOになったらどうしてくれんのよ。』

なんでやられてねーお前がオネェ口調になってんだよ!
てか二人共ダイスケの方見てるし今だな!あいつちょうど腰道具おいていったみてーだし。

ゴンッッッ!!!

俺はダイスケの腰袋からレンチを取り出し盗賊の頭を殴りつけた!

バタッ

『さぁこれで残りはお前一人になったけどどうする??』

ギュイイィーン!!
ダイスケはインパクトドライバーを手にし空回ししながら笑って問いかける。

俺は盗賊よりお前のその笑顔がこえーよ…

『ヒィッ!!すいませんでした。なんでもしますから命だけはお助けを』

『そんじゃーまずはお前らのアジトに行って話でも聞かせてもらうとするか』

倒れてるこいつらは結束バンドと針金で手足縛っとけばいっか!
武器や金目のものを取り上げ、縛りつける。

『よし、オイッ行くぞ!』

『はっ、はいー。
しかしお二人とも見たことない道具をお使いになられやすが一体何者ですか??』

『俺か?俺は不可能を可能にする日本人だ』

『『………』』

ダイスケなんでテメーまで黙りやがる!

そんな事を言いながら俺達は盗賊のアジトへと向かう。
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