【R18】金魚花火

佐伯 結

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跳ねる水音

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「お願い・・・触って・・・」

 彼は優しく微笑み、薬指で湿り気を確かめながら、ゆっくりとそこへ侵入させた。
 水音だけが静かな部屋に響く。

 ちゃぷん・・・ちゃぷん・・・

 金魚が跳ねるようなその音と、入口付近を優しくかつ強かに弾く感覚で、何も考えられなくなってゆく。
 耳から、下から、吐息、目線、ありとあらゆるものが私を犯す。

 唇を噛み締め、快感に身を任せていると、

「可愛い、俺の指で感じている姿、本当に可愛い」

 と言いながら、更に奥へ押し込んできた。

「・・・あ、」

 と声が出るか否かのタイミングで、中指も差し込み、それぞれに別の動きをさせる。

 私はもう、何もできない。
 ただ、水音を聞きながら身体を震わせるしか。

「とろとろだよ・・・こんなに素直に反応して」

 彼の親指が、小さな突起に乗り、擦り、
 その間も薬指と中指は中を掻き回しながら、優しく弾く。

「・・・んは・・・ぁっ!」

 私は小さな頂に達し、その水が腿を滑り落ちていく感覚を感じていた。
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