134 / 210
第二章 王国動乱
リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジの戴冠
しおりを挟む
リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジの戴冠式が行われるのは、ジョンがそれを行ったのと同じ玉座の間であった。
しかしその時とは異なる、はっきりとした違いがこの場所にはあった。
それはそれに参列する人々の、貴族達の数の差であった。
ジョンと、そしてメリッサの暴政によってこの王都からはほとんどの貴族が退避していた。
しかしその事実を考えてもこの光景は有り得ないだろう、何故ならそこには参列者が一人もいないのだから。
「随分と、静かな式ですね」
彼女の体格すれば大きすぎる玉座へと座ったリリーナが、傍らに立つジークへとそう囁く。
無人に近い玉座の間は広く、彼女のその囁きすらも奇妙なほどに大きく響く。
それを耳にして慌てて口を押さえたリリーナはしかし、それを聞く者すらここにはいないのだと思い出すと再び手を下ろし力なく笑っていた。
「力が及ばず、申し訳ありません陛下」
リリーナが口にしたその言葉にジークは目を伏せ頭を垂れると、深々と謝罪する。
その姿は、普段の彼を知っている者からすれば驚くべき光景だろう。
「冗談です。貴方もそのような顔をするのですね、ジーク」
沈痛な表情で頭を下げているジークへと目をやったリリーナは、クスリと微笑むと先ほどの言葉は冗談だと口にする。
彼女のその言葉に、ジークは再び普段見せないような困った表情をその顔に浮かべていた。
「陛下、そろそろ・・・あれを」
気まずさを誤魔化すように、ジークは戴冠式の開始を急ぐ。
そんな彼の姿に、リリーナは再びクスリと微笑みを漏らしていた。
「陛下」
玉座の間へと続く通路の脇から何かを受け取ったジークは、それを捧げるようにリリーナへと差し出している。
それはジョンが被ったのとは異なる、どこか古ぼけた王冠であった。
「これは・・・まさか、聖王カールが被った王冠!?」
「その通りでございます。我がリグリア王国を建国せし王、聖王カールだけが被る事を許された王冠でございます」
それはこのリグリア国を築いた王が被った、特別な王冠であった。
その聖王と呼ばれた王にしか被る事を許されない王冠を持ち出したジークに、リリーナは驚き玉座から立ち上がる。
「これは・・・持ち出す事すら、王による許可がいる筈!それを・・・」
「今は、私が王でございますので。代理ではありますが」
「そう、でしたね」
その王冠は被る事はおろか、持ち出すことにする王の許可がいるほどの代物だ。
それを軽々しく持ち出したジークを詰問しようとするリリーナに、今は自分が王なのだと恭しく告げるジーク。
その言葉に、リリーナはゆっくりと腰を下ろしていた。
「・・・苦労を掛けます」
「私が望んだ事でもあります、陛下」
ジークがわざわざそのような持ち出してきたのは、リリーナに王位につくだけの正当性が足りないからだ。
女性であるというだけで足りないその正当性に、彼女は父親が先王、今や先々王となったウィリアムであるという事を公開しているだけで、母親を明かしていない。
そんな存在に王位を継ぐような正当性がある訳はなく、ジークはそれを特別な王冠というアイテムで埋めようとしていたのだった。
「お願いします」
「はっ」
玉座のひじ掛けに腕を置きスッと背筋を伸ばしたリリーナは、そう静かに告げる。
彼女のその言葉にジークは恭しく頭を垂れると、その頭上へと王冠を被せていた。
「神聖なるリグリア王国、第十八代国王リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジ陛下に、栄光あれ!!」
振り返り、手を掲げてそう宣言するジークの外套が翻り、ばさりと音を立てる。
彼の堂々たる大音声は、この玉座の間に響き渡りいつまでも反響し、重々しい響きでその事実を告げる。
ここにリグリア王国第十八代国王、リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジの即位は成る。
喝采は、なかった。
「陛下、民に即位の宣下を」
玉座の間へと続く階段を降り、そこから真っすぐ進めば街を見下ろせるバルコニーへと至る。
まだ昼にも回らない時刻に、バルコニーから差し込んでくる日差しは眩しく、その先の景色を真っ白に塗りつぶしている。
その脇へと立つジークがこちらへと頭を下げながら促してくるのを、リリーナは軽く頷きながら眺めていた。
「あ、リリィ・・・じゃない、陛下。あ、あの・・・」
ジークの反対側には、リリーナへと心配するような視線を向けるオリビアの姿があった。
彼女はどうやら眩しい日の光にも慣れており向こう側の景色が見えているのか、そちらとリリーナを見比べては何か言い辛そうなことがあるように、もごもごと口を動かしている。
「いいのです、オリビア。分かっていますから」
そんなオリビアの肩にリリーナはそっと手を触れると、そう囁いていた。
優しい彼女はきっと心配しているのだろう、自分がショックを受けてしまうと。
しかし大丈夫だ、始めから分かっていたのだから、自分が誰からも歓迎されていない事など。
そしてリリーナはバルコニーへと進む、その先に誰も待っていない筈のその場所へ。
「陛下だ、陛下がいらっしゃったぞー!!」
「きゃー!!リリーナ様ー!!!」
喝采が、沸いた。
バルコニーの目の前、城の前のちょっとした広場には、そこを埋め尽くすような勢いで民衆がごった返しており、それは王城へと続く坂が終わっても続いていた。
そこにいる民衆達は全てが彼女の名を叫び、喜びと共に手を掲げているのだった。
「・・・ありがとう」
息を呑み、吐き出したリリーナは、僅かに微笑むとそう口にする。
彼女が振り返った先には、今だに頭を垂れたままのジークの姿が。
この光景がどのようにして作られたのか、それを彼女は理解していた。
だから彼女は前を向く、王者の表情で。
彼女の手に握られた二本の王笏、リンドホーム王家とエルドリッチ王家を象徴するそれらが打ち鳴らされ、小さく音を立てた。
「私、リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジは今日、リグリア王国第十八代国王として即位しました。このリグリア王国において初めての女王としてです。皆、本心では不安で震えている事でしょう。女などに国王の重責が務まるのかと・・・しかしどんな事にも初めてというものは存在します。誰もが初めは不安だったのです、あの聖王カールですら!!ですが彼はそれに打ち勝ち、聖王と呼ばれるほどの王となりました!!ならば、私にも出来る!いいえ、出来なくてはならないのです!!何故なら私には聖王カールには与えられなかった、この素晴らしいリグリア国民の皆様がいるのですから!私に力を貸してください、そしてこの国にもう一度栄光を!!リグリア王国に祝福あれ!!!」
宣下にしんと静まり返った民衆から、再び喝采が沸き起こる。
今度のそれに、嘘はなかった。
しかしその時とは異なる、はっきりとした違いがこの場所にはあった。
それはそれに参列する人々の、貴族達の数の差であった。
ジョンと、そしてメリッサの暴政によってこの王都からはほとんどの貴族が退避していた。
しかしその事実を考えてもこの光景は有り得ないだろう、何故ならそこには参列者が一人もいないのだから。
「随分と、静かな式ですね」
彼女の体格すれば大きすぎる玉座へと座ったリリーナが、傍らに立つジークへとそう囁く。
無人に近い玉座の間は広く、彼女のその囁きすらも奇妙なほどに大きく響く。
それを耳にして慌てて口を押さえたリリーナはしかし、それを聞く者すらここにはいないのだと思い出すと再び手を下ろし力なく笑っていた。
「力が及ばず、申し訳ありません陛下」
リリーナが口にしたその言葉にジークは目を伏せ頭を垂れると、深々と謝罪する。
その姿は、普段の彼を知っている者からすれば驚くべき光景だろう。
「冗談です。貴方もそのような顔をするのですね、ジーク」
沈痛な表情で頭を下げているジークへと目をやったリリーナは、クスリと微笑むと先ほどの言葉は冗談だと口にする。
彼女のその言葉に、ジークは再び普段見せないような困った表情をその顔に浮かべていた。
「陛下、そろそろ・・・あれを」
気まずさを誤魔化すように、ジークは戴冠式の開始を急ぐ。
そんな彼の姿に、リリーナは再びクスリと微笑みを漏らしていた。
「陛下」
玉座の間へと続く通路の脇から何かを受け取ったジークは、それを捧げるようにリリーナへと差し出している。
それはジョンが被ったのとは異なる、どこか古ぼけた王冠であった。
「これは・・・まさか、聖王カールが被った王冠!?」
「その通りでございます。我がリグリア王国を建国せし王、聖王カールだけが被る事を許された王冠でございます」
それはこのリグリア国を築いた王が被った、特別な王冠であった。
その聖王と呼ばれた王にしか被る事を許されない王冠を持ち出したジークに、リリーナは驚き玉座から立ち上がる。
「これは・・・持ち出す事すら、王による許可がいる筈!それを・・・」
「今は、私が王でございますので。代理ではありますが」
「そう、でしたね」
その王冠は被る事はおろか、持ち出すことにする王の許可がいるほどの代物だ。
それを軽々しく持ち出したジークを詰問しようとするリリーナに、今は自分が王なのだと恭しく告げるジーク。
その言葉に、リリーナはゆっくりと腰を下ろしていた。
「・・・苦労を掛けます」
「私が望んだ事でもあります、陛下」
ジークがわざわざそのような持ち出してきたのは、リリーナに王位につくだけの正当性が足りないからだ。
女性であるというだけで足りないその正当性に、彼女は父親が先王、今や先々王となったウィリアムであるという事を公開しているだけで、母親を明かしていない。
そんな存在に王位を継ぐような正当性がある訳はなく、ジークはそれを特別な王冠というアイテムで埋めようとしていたのだった。
「お願いします」
「はっ」
玉座のひじ掛けに腕を置きスッと背筋を伸ばしたリリーナは、そう静かに告げる。
彼女のその言葉にジークは恭しく頭を垂れると、その頭上へと王冠を被せていた。
「神聖なるリグリア王国、第十八代国王リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジ陛下に、栄光あれ!!」
振り返り、手を掲げてそう宣言するジークの外套が翻り、ばさりと音を立てる。
彼の堂々たる大音声は、この玉座の間に響き渡りいつまでも反響し、重々しい響きでその事実を告げる。
ここにリグリア王国第十八代国王、リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジの即位は成る。
喝采は、なかった。
「陛下、民に即位の宣下を」
玉座の間へと続く階段を降り、そこから真っすぐ進めば街を見下ろせるバルコニーへと至る。
まだ昼にも回らない時刻に、バルコニーから差し込んでくる日差しは眩しく、その先の景色を真っ白に塗りつぶしている。
その脇へと立つジークがこちらへと頭を下げながら促してくるのを、リリーナは軽く頷きながら眺めていた。
「あ、リリィ・・・じゃない、陛下。あ、あの・・・」
ジークの反対側には、リリーナへと心配するような視線を向けるオリビアの姿があった。
彼女はどうやら眩しい日の光にも慣れており向こう側の景色が見えているのか、そちらとリリーナを見比べては何か言い辛そうなことがあるように、もごもごと口を動かしている。
「いいのです、オリビア。分かっていますから」
そんなオリビアの肩にリリーナはそっと手を触れると、そう囁いていた。
優しい彼女はきっと心配しているのだろう、自分がショックを受けてしまうと。
しかし大丈夫だ、始めから分かっていたのだから、自分が誰からも歓迎されていない事など。
そしてリリーナはバルコニーへと進む、その先に誰も待っていない筈のその場所へ。
「陛下だ、陛下がいらっしゃったぞー!!」
「きゃー!!リリーナ様ー!!!」
喝采が、沸いた。
バルコニーの目の前、城の前のちょっとした広場には、そこを埋め尽くすような勢いで民衆がごった返しており、それは王城へと続く坂が終わっても続いていた。
そこにいる民衆達は全てが彼女の名を叫び、喜びと共に手を掲げているのだった。
「・・・ありがとう」
息を呑み、吐き出したリリーナは、僅かに微笑むとそう口にする。
彼女が振り返った先には、今だに頭を垂れたままのジークの姿が。
この光景がどのようにして作られたのか、それを彼女は理解していた。
だから彼女は前を向く、王者の表情で。
彼女の手に握られた二本の王笏、リンドホーム王家とエルドリッチ王家を象徴するそれらが打ち鳴らされ、小さく音を立てた。
「私、リリーナ・クレイ・リンドホーム=エルドリッジは今日、リグリア王国第十八代国王として即位しました。このリグリア王国において初めての女王としてです。皆、本心では不安で震えている事でしょう。女などに国王の重責が務まるのかと・・・しかしどんな事にも初めてというものは存在します。誰もが初めは不安だったのです、あの聖王カールですら!!ですが彼はそれに打ち勝ち、聖王と呼ばれるほどの王となりました!!ならば、私にも出来る!いいえ、出来なくてはならないのです!!何故なら私には聖王カールには与えられなかった、この素晴らしいリグリア国民の皆様がいるのですから!私に力を貸してください、そしてこの国にもう一度栄光を!!リグリア王国に祝福あれ!!!」
宣下にしんと静まり返った民衆から、再び喝采が沸き起こる。
今度のそれに、嘘はなかった。
7
お気に入りに追加
2,408
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位

良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。

国外追放者、聖女の護衛となって祖国に舞い戻る
はにわ
ファンタジー
ランドール王国最東端のルード地方。そこは敵国や魔族領と隣接する危険区域。
そのルードを治めるルーデル辺境伯家の嫡男ショウは、一年後に成人を迎えるとともに先立った父の跡を継ぎ、辺境伯の椅子に就くことが決定していた。幼い頃からランドール最強とされる『黒の騎士団』こと辺境騎士団に混ざり生活し、団員からの支持も厚く、若大将として武勇を轟かせるショウは、若くして国の英雄扱いであった。
幼馴染の婚約者もおり、将来は約束された身だった。
だが、ショウと不仲だった王太子と実兄達の謀略により冤罪をかけられ、彼は廃嫡と婚約者との婚約破棄、そして国外追放を余儀なくされてしまう。彼の将来は真っ暗になった。
はずだったが、2年後・・・ショウは隣国で得意の剣術で日銭を稼ぎ、自由気ままに暮らしていた。だが、そんな彼はひょんなことから、旅をしている聖女と呼ばれる世界的要人である少女の命を助けることになる。
彼女の目的地は祖国のランドール王国であり、またその命を狙ったのもランドールの手の者であることを悟ったショウ。
いつの間にか彼は聖女の護衛をさせられることになり、それについて思うこともあったが、祖国の現状について気になることもあり、再び祖国ランドールの地に足を踏み入れることを決意した。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる