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第二章 王国動乱
エマスン家
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王国の南部に広がる広大な平原トトリア平原、その中心には王国の台所と呼ばれる穀倉都市ホルムバーグがあった。
その穀倉都市ホルムバーグは四大貴族の一つでもあるエマスン家の領地、ユトレイア公爵領の一部であった。
王国最大の穀倉地帯であるトトリア平原をほぼ丸ごと収めるユトレイア公爵領は、まさに王国の人々の胃袋を支える領地ともいえる。
そしてそれは、その主である現エマスン家当主、トム・エマスンの姿にも表れていた。
「はむ、はむはむっ!!うおぉぉぉぉん、うんめぇなぁこいつはぁ!いくらでも食べられっぞぉ」
広大な領地を治めるエマスン家の館は、それに相応しい広大な敷地を誇っていた。
しかしそのほとんどは各地から取り寄せた作物のための実験農場や温室であり、彼らが暮らす建物はそれに比べればちっぽけに思えるほどこじんまりとしたものであった。
そのこじんまりとした建物から鳴り響いた雄叫びは、その声量に相応しい大きな身体を持つ男からのものである。
目の前に山盛りに積まれた料理を、まるで流し込むように頬張っているでっぷりと太った巨漢の男、彼こそが現エマスン家当主トム・エマスンその人であった。
「おほほほほ!こちらも絶品ですわよ、トムちゃん!是非お試しになって、はむっはむはむっ!!」
そして彼の横では彼と同じように料理を貪る、彼と同じくらい巨大な身体をブルンブルンと揺らしている女性の姿があった。
その女性こそがトムの母親にして、前ユトレイア女公爵キャシー・エマスンその人であった。
「あぁ、忙しい忙しい!これでは幾ら作っても足りやしない!」
そして彼らの間を忙しなく動いている小柄で痩せた男、彼がこの家の婿養子でありトムの父親でもあるベン・エマスンであった。
「あ、あの・・・よろしいでしょうか、旦那様?」
「ん?何だぁ、ベンジャミン?」
彼らの凄まじい食事風景に圧倒されたのか、執事と思われる紳士が恐る恐る彼らに声を掛けている。
その声に、トムはあくまでも食事の手を止めることなく顔だけをそちらへと向けていた。
「その・・・私が先ほど申したことは、ちゃんと伝わりましたでしょうか?」
「んん~、さっき言ったことぉ?・・・あぁ、王が死んだって話ぃ?」
執事の言葉にトムは首を捻ると、ようやく思い出したとその脂肪に埋まったつぶらな瞳を見開き声を上げる。
そう、そのベンジャミンと呼ばれた執事は、王の死を伝えるためにこの部屋へと駆けこんできていたのだった。
にも拘らず、そんな事を気にも留めないように食事を続ける二人の姿にその執事は不安になったのだ、自分が確かにそれを報告したのかどうかと。
「そ、それでいかがいたしましょうか、我がエマスン家の動きは!?いつでも兵を動かせるよう準備は済んでおりますが―――」
確かにそれを聞いたという主の反応にベンジャミンはようやく安堵すると、この後の対応について彼に尋ねる。
こうも立て続けに王が死んだとあれば、この国もいつまでも平穏無事にとはいかないだろう。
四大貴族とも呼ばれる名家であれば、そうした動乱の時代にこそ存在感を求められるものであり、こうした状況でどう振舞うかで今後の立ち位置も変わってくるものである。
であれば、彼らは存在感を出すためにすぐにでも動くだろう、それを見越しベンジャミンはいつでも兵を動かす準備を予め整えており、それを自らの手柄とするように勢い込んでいたのである。
「んん~?おら達は特に何もしないぞぉ」
そんなベンジャミンに対して、トムの返事は至ってのんびりとしている。
それはその間延びした声だけでなく、内容も同様であった。
「何もしない!?まさか、傍観なされると仰るのですか!?」
「そうだぞぉ?それより、おかわりはまだなのかな?おら、腹が減って仕方がないぞぉ」
「あぁ、待っていてくれトム!今持ってくるから!!あぁ、忙しい忙しい・・・」
主人の言葉に信じられないと両頬に手を当てて驚く、まだ若い執事ベンジャミン。
彼はトムを問い詰めるように詰め寄ってくるが、トムはそんな事よりもおかわりの方が気になって仕方がないようだった。
「しかしですね、旦那様!!このような折に動かないとは・・・エマスン家の沽券に係わりますぞ!!」
急いでおかわりを持ってくると口にして姿を消したベンに、トムとキャミーの二人は歓声を上げている。
そんな二人に納得がいかないと、執事であるベンジャミンはさらに詰めよっていた。
彼の大声に、領地の豊かさを強調するために様々な場所から集められた貴重な動物達が怯え、一斉この部屋から逃げ出していく。
「ベンジャミ~ン、新入りの君にも教えてあげるよぉ」
それでも一匹だけ、神経の鈍い爬虫類であるトカゲがトム達が食べている料理が載っているテーブルへと、にょろりと這い上がってきていた。
トムはニコニコとした表情でのんびりとした声を上げながら手にしたナイフを掲げると、そのトカゲを一刺しに突き刺し、テーブルへと縫い留めてしまう。
「ひっ!?」
その余りにギャップのある行動に、ベンジャミンは思わず悲鳴を上げる。
しかし彼にとっての恐怖の光景は、まだまだこれからが本番であった。
「我がエマスン家の家訓は『勝ち馬に乗れ』なんだぁ。だからぁ・・・余計なことしてんじゃねぇぞ、ガキが」
トムはそのトカゲを頭からボリボリとかみ砕きながら、そう口にする。
彼のそのいつもニコニコと柔和に笑っている顔が、一瞬別人のように険しくなったような気がするが、それはきっと気のせいではないだろう。
「そうよぉ!うちの事はトムちゃんに任せとけば安心なんだから!だからベンジャミン、貴方は安心しておうちの中だけの仕事を励んで頂戴ね?」
「は、はい。か、畏まりました奥様・・・」
トムの母親であるキャシーは相変わらず、ニコニコと笑っている。
しかしそんな彼女からも妙な迫力を感じるのは、きっと気のせいではないだろう。
ベンジャミンは生唾を飲み込むと、そう返事するのがやっとであった。
「二人ともお待たせ・・・って、あぁ!!今朝キッパゲルラから届いたばかりの、フタマタスズトカゲが!?」
トムは口にしたトカゲが不味かったのか、その半分ほどを食べた所でそれを吐き出している。
彼らのために料理を手にして帰ってきたベンはそれを目にすると、悲痛な叫び声を上げた。
それは彼が今朝、辺境のキッパゲルラからわざわざ取り寄せたばかりの、貴重なトカゲであったのだ。
「あら、そうなの?まぁ、また取り寄せれば済む話じゃない。あそことは色々と付き合いが深くなりそうだし・・・ね、そうでしょトムちゃん?」
「んん~?どうかなぁ、ママ?おらにはよく分かんねぇよぉ」
「おほほほほっ、そうよねぇ!ごめんなさいねママったら、早とちりしちゃって!」
嘆く旦那にキャシーが目を細めて告げた言葉に、トムは運ばれてきた料理を口に詰め込みながら惚ける。
そんな彼の態度にキャシーはにっこりと微笑むと、高らかに笑い声を響かせていた。
その穀倉都市ホルムバーグは四大貴族の一つでもあるエマスン家の領地、ユトレイア公爵領の一部であった。
王国最大の穀倉地帯であるトトリア平原をほぼ丸ごと収めるユトレイア公爵領は、まさに王国の人々の胃袋を支える領地ともいえる。
そしてそれは、その主である現エマスン家当主、トム・エマスンの姿にも表れていた。
「はむ、はむはむっ!!うおぉぉぉぉん、うんめぇなぁこいつはぁ!いくらでも食べられっぞぉ」
広大な領地を治めるエマスン家の館は、それに相応しい広大な敷地を誇っていた。
しかしそのほとんどは各地から取り寄せた作物のための実験農場や温室であり、彼らが暮らす建物はそれに比べればちっぽけに思えるほどこじんまりとしたものであった。
そのこじんまりとした建物から鳴り響いた雄叫びは、その声量に相応しい大きな身体を持つ男からのものである。
目の前に山盛りに積まれた料理を、まるで流し込むように頬張っているでっぷりと太った巨漢の男、彼こそが現エマスン家当主トム・エマスンその人であった。
「おほほほほ!こちらも絶品ですわよ、トムちゃん!是非お試しになって、はむっはむはむっ!!」
そして彼の横では彼と同じように料理を貪る、彼と同じくらい巨大な身体をブルンブルンと揺らしている女性の姿があった。
その女性こそがトムの母親にして、前ユトレイア女公爵キャシー・エマスンその人であった。
「あぁ、忙しい忙しい!これでは幾ら作っても足りやしない!」
そして彼らの間を忙しなく動いている小柄で痩せた男、彼がこの家の婿養子でありトムの父親でもあるベン・エマスンであった。
「あ、あの・・・よろしいでしょうか、旦那様?」
「ん?何だぁ、ベンジャミン?」
彼らの凄まじい食事風景に圧倒されたのか、執事と思われる紳士が恐る恐る彼らに声を掛けている。
その声に、トムはあくまでも食事の手を止めることなく顔だけをそちらへと向けていた。
「その・・・私が先ほど申したことは、ちゃんと伝わりましたでしょうか?」
「んん~、さっき言ったことぉ?・・・あぁ、王が死んだって話ぃ?」
執事の言葉にトムは首を捻ると、ようやく思い出したとその脂肪に埋まったつぶらな瞳を見開き声を上げる。
そう、そのベンジャミンと呼ばれた執事は、王の死を伝えるためにこの部屋へと駆けこんできていたのだった。
にも拘らず、そんな事を気にも留めないように食事を続ける二人の姿にその執事は不安になったのだ、自分が確かにそれを報告したのかどうかと。
「そ、それでいかがいたしましょうか、我がエマスン家の動きは!?いつでも兵を動かせるよう準備は済んでおりますが―――」
確かにそれを聞いたという主の反応にベンジャミンはようやく安堵すると、この後の対応について彼に尋ねる。
こうも立て続けに王が死んだとあれば、この国もいつまでも平穏無事にとはいかないだろう。
四大貴族とも呼ばれる名家であれば、そうした動乱の時代にこそ存在感を求められるものであり、こうした状況でどう振舞うかで今後の立ち位置も変わってくるものである。
であれば、彼らは存在感を出すためにすぐにでも動くだろう、それを見越しベンジャミンはいつでも兵を動かす準備を予め整えており、それを自らの手柄とするように勢い込んでいたのである。
「んん~?おら達は特に何もしないぞぉ」
そんなベンジャミンに対して、トムの返事は至ってのんびりとしている。
それはその間延びした声だけでなく、内容も同様であった。
「何もしない!?まさか、傍観なされると仰るのですか!?」
「そうだぞぉ?それより、おかわりはまだなのかな?おら、腹が減って仕方がないぞぉ」
「あぁ、待っていてくれトム!今持ってくるから!!あぁ、忙しい忙しい・・・」
主人の言葉に信じられないと両頬に手を当てて驚く、まだ若い執事ベンジャミン。
彼はトムを問い詰めるように詰め寄ってくるが、トムはそんな事よりもおかわりの方が気になって仕方がないようだった。
「しかしですね、旦那様!!このような折に動かないとは・・・エマスン家の沽券に係わりますぞ!!」
急いでおかわりを持ってくると口にして姿を消したベンに、トムとキャミーの二人は歓声を上げている。
そんな二人に納得がいかないと、執事であるベンジャミンはさらに詰めよっていた。
彼の大声に、領地の豊かさを強調するために様々な場所から集められた貴重な動物達が怯え、一斉この部屋から逃げ出していく。
「ベンジャミ~ン、新入りの君にも教えてあげるよぉ」
それでも一匹だけ、神経の鈍い爬虫類であるトカゲがトム達が食べている料理が載っているテーブルへと、にょろりと這い上がってきていた。
トムはニコニコとした表情でのんびりとした声を上げながら手にしたナイフを掲げると、そのトカゲを一刺しに突き刺し、テーブルへと縫い留めてしまう。
「ひっ!?」
その余りにギャップのある行動に、ベンジャミンは思わず悲鳴を上げる。
しかし彼にとっての恐怖の光景は、まだまだこれからが本番であった。
「我がエマスン家の家訓は『勝ち馬に乗れ』なんだぁ。だからぁ・・・余計なことしてんじゃねぇぞ、ガキが」
トムはそのトカゲを頭からボリボリとかみ砕きながら、そう口にする。
彼のそのいつもニコニコと柔和に笑っている顔が、一瞬別人のように険しくなったような気がするが、それはきっと気のせいではないだろう。
「そうよぉ!うちの事はトムちゃんに任せとけば安心なんだから!だからベンジャミン、貴方は安心しておうちの中だけの仕事を励んで頂戴ね?」
「は、はい。か、畏まりました奥様・・・」
トムの母親であるキャシーは相変わらず、ニコニコと笑っている。
しかしそんな彼女からも妙な迫力を感じるのは、きっと気のせいではないだろう。
ベンジャミンは生唾を飲み込むと、そう返事するのがやっとであった。
「二人ともお待たせ・・・って、あぁ!!今朝キッパゲルラから届いたばかりの、フタマタスズトカゲが!?」
トムは口にしたトカゲが不味かったのか、その半分ほどを食べた所でそれを吐き出している。
彼らのために料理を手にして帰ってきたベンはそれを目にすると、悲痛な叫び声を上げた。
それは彼が今朝、辺境のキッパゲルラからわざわざ取り寄せたばかりの、貴重なトカゲであったのだ。
「あら、そうなの?まぁ、また取り寄せれば済む話じゃない。あそことは色々と付き合いが深くなりそうだし・・・ね、そうでしょトムちゃん?」
「んん~?どうかなぁ、ママ?おらにはよく分かんねぇよぉ」
「おほほほほっ、そうよねぇ!ごめんなさいねママったら、早とちりしちゃって!」
嘆く旦那にキャシーが目を細めて告げた言葉に、トムは運ばれてきた料理を口に詰め込みながら惚ける。
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