68 / 210
第一章 最果ての街キッパゲルラ
その震える手は
しおりを挟む
「はぁ~、どんだけやっても終わんねぇなぁこれ。あの人、これがなきゃ完璧なんだけどなぁ・・・まぁ、あの人のお陰でこうしてのんびりお片付け出来る訳だし、文句ばかり言ってもいられないか」
最果ての街キッパゲルラ、その周囲を取り囲む城壁の上で、崩壊した瓦礫を兵士達が片付けていた。
「おい、お前も突っ立ってないでちったぁ手伝えよ?このままじゃ、いつまで経っても終わんねぇぞ?」
崩壊した城壁は、その根元に至るまでパックリと割れており、そこから外の景色が窺えるほどであった。
その壁の上部で瓦礫を拾っては適当に放っている兵士は、近くで立ったまま街の外へと目をやり、そのまま固まってしまっている同僚へと声を掛けていた。
「あ、あれ・・・」
「あん、何だよあれって?幾らあのエクスさんでも、そんなすぐに帰っては・・・!?」
声を掛けられた同僚は、真っすぐに腕を伸ばして街の外を指し示す。
キッパゲルラの街の周辺に広がる黄金樹の森、彼は指し示したのはその森が広がるのとは反対の、遮るものの何もない荒野であった。
そこに今、整然と隊列を保ったままゆっくりと近づいてくる人の群れが現れていた。
「て、敵襲ー!!!」
城壁の上を駆け抜け、幾つもの胸壁の間を通り抜けた兵士は、近くの尖塔へと昇るとそこに備え付けてあった鐘を打ち鳴らす。
その鐘は、敵襲を告げるものであった。
「ど、どうするのだ!?エクス嬢もいなくなった今、我々だけでは戦えないぞ!?」
「ま、待て!籠城ならば、彼らが帰ってくるまでの間くらい・・・あぁ!そういえば城壁が崩れていたのだった!!えぇい、こんな時に!!一体どこのどいつだ、それをやったのは!!」
「そのエクス嬢ではありませんか!」
敵襲の鐘が鳴り響いてからしばらく、キッパゲルラ領主の館「放蕩者の家」の談話室では、そこに集まった貴族達の激しいやり取りが続いていた。
「だから私は言ったのです、彼らをあまり刺激するのは良くないと!その忠告を無視した結果がこれですか!!」
「どの口が言うのか!貴公もこの間これ見よがしに、領地の発展っぷりを語って見せていたではありませんか!?あの時の彼らの顔、私はしっかりと見ましたぞ!!」
「いいや、そちら方こそもっと酷かったではありませんか!私は憶えておりますぞ、この間の晩餐会での出来事を!!とにかくそれが切欠となったのですから、今回の事態私には責任はありませんからな!!」
貴族達はお互いに止むことなく、意見を交わし合っている。
しかしその意見は責任逃れに終始するばかりで、建設的な意見など欠片ほども出る事はありはしなかった。
「・・・バートラム、彼我の戦力差は?」
「は?戦力差でございますか、旦那様?そうですな、斥候の報告によるとこちらの倍はいるのではないかと。勿論それは、ここに集まった方々が兵の供出を拒まなければの話ですが」
不毛な言い争いが続く談話室の隅で、ヘイニーが彼の執事であるバートラムへと尋ねる。
彼が言うには、あちら側の兵力はこちらの倍はあるのだそうだ。
しかもそれは、既に如何にしてこの場から逃げ出すか考えている、目の前の貴族達の協力を得られることが前提の数字だと言うのだ。
「そうか。それぐらいならば、いけるか」
「旦那様、いかがなさるおつもりで?旦那様!?」
絶望的としか思えない数字を耳にしてヘイニーは軽く頷くと、言い争いをしている貴族達の下へと近づいていく。
そして彼は近くのテーブルに置いてあったワインの瓶を掴むと、それを思いっきり床へと叩きつけていた。
「おっと、思ったより大きいな音がしますなこれは。申し訳ありません、皆様が少々騒がしかったもので」
激しい物音に、何より普段穏やかなヘイニーのその振る舞いに、あれほど騒いでいた貴族達は一瞬で静まり返っていた。
その注目を一身に浴びながら、ヘイニーはニコニコと語り続けている。
彼の頬には叩きつけられた瓶から飛び散ったワインの雫が張り付いており、それがえも言われぬ迫力を醸し出していた。
「皆さん、どうです?ここは一つ、打って出ては?」
静まり返る談話室に、ヘイニーの気楽な声だけが響く。
しかし彼がその口調で語ったのは、決して気楽な話ではなかった。
「打って出るですと!?そんな馬鹿な!!」
「無謀です、ユークレール公爵!気でも狂ったのですか!?」
街へと迫る敵軍を、こちらから打って出て向かい討とうというヘイニーの提案に、貴族達は一斉に反対を叫ぶ。
「私は決して、自棄になった訳でも気が狂った訳ではありません。聞きましたか、敵の兵力はこちらの倍ほどだそうですよ?それぐらいなら、ユーリさん達が帰ってくるまで持たせるのは訳ないと思いませんか?」
その人格までもを否定するような貴族達の言葉にも、ヘイニーはゆっくり首を横に振っただけ、彼は先ほどと調子を変えることなく自らの考えをゆっくりと語っていた。
「そ、それは・・・しかしでしたら、籠城の方が確実ではないですか!!」
「そうです!幾ら城壁が崩れたとはいえ、その全てが崩壊した訳ではないのです!籠城を選択するべきだ!!」
ヘイニーの冷静な意見に一瞬言葉を詰まらせた貴族達もすぐに立ち直ると、今度は籠城するべきだと語気を強くする。
「駄目です、籠城は出来ません」
「な、何故ですか!?時間を稼ぐにも、籠城の方が絶対にいい筈ではないですか!?」
しかしヘイニーは、彼らが口にする籠城策をきっぱりと拒絶する。
それに貴族達は信じられないと目を見開くと、さらに激しく噛みついてきていた。
「皆様も仰られていたではないですか、壁が壊れていると。そんな状況で籠城を選択すれば、市民に少なくない犠牲が出てしまいます。それだけは絶対に出来ない」
ヘイニーは静かに、籠城を選ばない理由を告げる。
それは、市民に犠牲が出てしまうからであった。
崩壊した壁にそこを抑える兵を派遣しても、その上を飛んでくる矢や投石は防ぎようがないだろう。
そしてそこの守りを集中する余り薄くなる防備は、敵の侵入を許してしまうかもしれない。
そうなれば彼の言う通り、住民に少なくない犠牲が出てしまうのは想像に難くなかった。
「皆さん、ここは私達が踏ん張る所ではないでしょうか?ユーリさん達の手腕で我々の領地はここまで発展しました。そのユーリさん達が、今度は自らの身を危険に晒してまで戦ってくれている。領主でもない、貴族でもない彼らがです。そうであるのに、貴族である我々が血を流すことを恐れて、何が尊きものと呼べましょうか!!さぁ、剣を取るのです!!我らが家名の、先祖の誇りのために!!」
ヘイニーはいつの間にか佩いていた剣を抜き放ち、それを掲げながら叫ぶ。
貴族としての責務を果たすのは、今だと。
「おぉ・・・おぉ!!私も戦いますぞ!!」
「あぁ、私も!!」
「我が先祖の名に懸けて!!」
ヘイニーの演説が終わった後に訪れのは、僅かな沈黙。
そして、湧き上がるような雄叫びであった。
「あぁ旦那様、何という何という・・・ご立派になられて。爺は、爺は嬉しゅうございます・・・」
盛り上がる貴族達に囲まれて、ヘイニーは打って出る準備を進めている。
そんな彼の姿を目にして、バートラムは口元を押さえては涙を溢れさせていた。
「バートラム、オリビアの事を頼む。この状況で心細いだろう、様子を見に行ってやってくれ」
「か、畏まりました旦那様!このバートラム、命に代えましてもお嬢様をお守りしてみせます」
貴族の輪から抜け出してきたヘイニーは、バートラムへと声を掛ける。
彼がバートラムに頼んだのは、彼の娘であるオリビアの事であった。
それを受けて、バートラムは物凄い勢いで飛び出していく。
「・・・大丈夫、大丈夫。出来る筈だ、私にだってこれぐらい」
バートラムの背中を見送って、ヘイニーは一人呟く。
彼の手は、不安に激しく震えていた。
「ヘイニー様、こちらにおられましたか!さぁ、こちらへこちらへ!」
「えぇ、何でしょうか?」
そんな彼に、貴族達が興奮した様子で声を掛けてくる。
ヘイニーは震える手を無理やり捕まえて、その震えを止めては振り返る。
しかしその震えは止まることなく、彼はそれを後ろ手に隠し、笑顔で彼らへと歩み寄っていくのだった。
最果ての街キッパゲルラ、その周囲を取り囲む城壁の上で、崩壊した瓦礫を兵士達が片付けていた。
「おい、お前も突っ立ってないでちったぁ手伝えよ?このままじゃ、いつまで経っても終わんねぇぞ?」
崩壊した城壁は、その根元に至るまでパックリと割れており、そこから外の景色が窺えるほどであった。
その壁の上部で瓦礫を拾っては適当に放っている兵士は、近くで立ったまま街の外へと目をやり、そのまま固まってしまっている同僚へと声を掛けていた。
「あ、あれ・・・」
「あん、何だよあれって?幾らあのエクスさんでも、そんなすぐに帰っては・・・!?」
声を掛けられた同僚は、真っすぐに腕を伸ばして街の外を指し示す。
キッパゲルラの街の周辺に広がる黄金樹の森、彼は指し示したのはその森が広がるのとは反対の、遮るものの何もない荒野であった。
そこに今、整然と隊列を保ったままゆっくりと近づいてくる人の群れが現れていた。
「て、敵襲ー!!!」
城壁の上を駆け抜け、幾つもの胸壁の間を通り抜けた兵士は、近くの尖塔へと昇るとそこに備え付けてあった鐘を打ち鳴らす。
その鐘は、敵襲を告げるものであった。
「ど、どうするのだ!?エクス嬢もいなくなった今、我々だけでは戦えないぞ!?」
「ま、待て!籠城ならば、彼らが帰ってくるまでの間くらい・・・あぁ!そういえば城壁が崩れていたのだった!!えぇい、こんな時に!!一体どこのどいつだ、それをやったのは!!」
「そのエクス嬢ではありませんか!」
敵襲の鐘が鳴り響いてからしばらく、キッパゲルラ領主の館「放蕩者の家」の談話室では、そこに集まった貴族達の激しいやり取りが続いていた。
「だから私は言ったのです、彼らをあまり刺激するのは良くないと!その忠告を無視した結果がこれですか!!」
「どの口が言うのか!貴公もこの間これ見よがしに、領地の発展っぷりを語って見せていたではありませんか!?あの時の彼らの顔、私はしっかりと見ましたぞ!!」
「いいや、そちら方こそもっと酷かったではありませんか!私は憶えておりますぞ、この間の晩餐会での出来事を!!とにかくそれが切欠となったのですから、今回の事態私には責任はありませんからな!!」
貴族達はお互いに止むことなく、意見を交わし合っている。
しかしその意見は責任逃れに終始するばかりで、建設的な意見など欠片ほども出る事はありはしなかった。
「・・・バートラム、彼我の戦力差は?」
「は?戦力差でございますか、旦那様?そうですな、斥候の報告によるとこちらの倍はいるのではないかと。勿論それは、ここに集まった方々が兵の供出を拒まなければの話ですが」
不毛な言い争いが続く談話室の隅で、ヘイニーが彼の執事であるバートラムへと尋ねる。
彼が言うには、あちら側の兵力はこちらの倍はあるのだそうだ。
しかもそれは、既に如何にしてこの場から逃げ出すか考えている、目の前の貴族達の協力を得られることが前提の数字だと言うのだ。
「そうか。それぐらいならば、いけるか」
「旦那様、いかがなさるおつもりで?旦那様!?」
絶望的としか思えない数字を耳にしてヘイニーは軽く頷くと、言い争いをしている貴族達の下へと近づいていく。
そして彼は近くのテーブルに置いてあったワインの瓶を掴むと、それを思いっきり床へと叩きつけていた。
「おっと、思ったより大きいな音がしますなこれは。申し訳ありません、皆様が少々騒がしかったもので」
激しい物音に、何より普段穏やかなヘイニーのその振る舞いに、あれほど騒いでいた貴族達は一瞬で静まり返っていた。
その注目を一身に浴びながら、ヘイニーはニコニコと語り続けている。
彼の頬には叩きつけられた瓶から飛び散ったワインの雫が張り付いており、それがえも言われぬ迫力を醸し出していた。
「皆さん、どうです?ここは一つ、打って出ては?」
静まり返る談話室に、ヘイニーの気楽な声だけが響く。
しかし彼がその口調で語ったのは、決して気楽な話ではなかった。
「打って出るですと!?そんな馬鹿な!!」
「無謀です、ユークレール公爵!気でも狂ったのですか!?」
街へと迫る敵軍を、こちらから打って出て向かい討とうというヘイニーの提案に、貴族達は一斉に反対を叫ぶ。
「私は決して、自棄になった訳でも気が狂った訳ではありません。聞きましたか、敵の兵力はこちらの倍ほどだそうですよ?それぐらいなら、ユーリさん達が帰ってくるまで持たせるのは訳ないと思いませんか?」
その人格までもを否定するような貴族達の言葉にも、ヘイニーはゆっくり首を横に振っただけ、彼は先ほどと調子を変えることなく自らの考えをゆっくりと語っていた。
「そ、それは・・・しかしでしたら、籠城の方が確実ではないですか!!」
「そうです!幾ら城壁が崩れたとはいえ、その全てが崩壊した訳ではないのです!籠城を選択するべきだ!!」
ヘイニーの冷静な意見に一瞬言葉を詰まらせた貴族達もすぐに立ち直ると、今度は籠城するべきだと語気を強くする。
「駄目です、籠城は出来ません」
「な、何故ですか!?時間を稼ぐにも、籠城の方が絶対にいい筈ではないですか!?」
しかしヘイニーは、彼らが口にする籠城策をきっぱりと拒絶する。
それに貴族達は信じられないと目を見開くと、さらに激しく噛みついてきていた。
「皆様も仰られていたではないですか、壁が壊れていると。そんな状況で籠城を選択すれば、市民に少なくない犠牲が出てしまいます。それだけは絶対に出来ない」
ヘイニーは静かに、籠城を選ばない理由を告げる。
それは、市民に犠牲が出てしまうからであった。
崩壊した壁にそこを抑える兵を派遣しても、その上を飛んでくる矢や投石は防ぎようがないだろう。
そしてそこの守りを集中する余り薄くなる防備は、敵の侵入を許してしまうかもしれない。
そうなれば彼の言う通り、住民に少なくない犠牲が出てしまうのは想像に難くなかった。
「皆さん、ここは私達が踏ん張る所ではないでしょうか?ユーリさん達の手腕で我々の領地はここまで発展しました。そのユーリさん達が、今度は自らの身を危険に晒してまで戦ってくれている。領主でもない、貴族でもない彼らがです。そうであるのに、貴族である我々が血を流すことを恐れて、何が尊きものと呼べましょうか!!さぁ、剣を取るのです!!我らが家名の、先祖の誇りのために!!」
ヘイニーはいつの間にか佩いていた剣を抜き放ち、それを掲げながら叫ぶ。
貴族としての責務を果たすのは、今だと。
「おぉ・・・おぉ!!私も戦いますぞ!!」
「あぁ、私も!!」
「我が先祖の名に懸けて!!」
ヘイニーの演説が終わった後に訪れのは、僅かな沈黙。
そして、湧き上がるような雄叫びであった。
「あぁ旦那様、何という何という・・・ご立派になられて。爺は、爺は嬉しゅうございます・・・」
盛り上がる貴族達に囲まれて、ヘイニーは打って出る準備を進めている。
そんな彼の姿を目にして、バートラムは口元を押さえては涙を溢れさせていた。
「バートラム、オリビアの事を頼む。この状況で心細いだろう、様子を見に行ってやってくれ」
「か、畏まりました旦那様!このバートラム、命に代えましてもお嬢様をお守りしてみせます」
貴族の輪から抜け出してきたヘイニーは、バートラムへと声を掛ける。
彼がバートラムに頼んだのは、彼の娘であるオリビアの事であった。
それを受けて、バートラムは物凄い勢いで飛び出していく。
「・・・大丈夫、大丈夫。出来る筈だ、私にだってこれぐらい」
バートラムの背中を見送って、ヘイニーは一人呟く。
彼の手は、不安に激しく震えていた。
「ヘイニー様、こちらにおられましたか!さぁ、こちらへこちらへ!」
「えぇ、何でしょうか?」
そんな彼に、貴族達が興奮した様子で声を掛けてくる。
ヘイニーは震える手を無理やり捕まえて、その震えを止めては振り返る。
しかしその震えは止まることなく、彼はそれを後ろ手に隠し、笑顔で彼らへと歩み寄っていくのだった。
13
お気に入りに追加
2,412
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる
日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」
冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。
一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。
「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」
そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。
これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。
7/25男性向けHOTランキング1位

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる