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第一章 最果ての街キッパゲルラ
執事バートラムの懸念
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「旦那様、少しよろしいでしょうか?」
「何だい、バートラム?」
最果ての街キッパゲルラ領主ユークレール家の館、通称「放蕩者の家」の名物ともいえる百戸回廊の長い一本道、そこを歩くヘイニーの背後から白髪の老紳士が声を掛けてくる。
「旦那様が最近お雇いになられた、ユーリ・ハリントンなる者が首魁の一行についてお話が」
「はぁ、またその話しかい?もう何度聞いた事か・・・」
バートラムと呼ばれたその老紳士は、そのピシッとした恰好からも分かる通り、このユークレール家の執事である。
そんな彼が真剣な表情で主であるヘイニーに注進してきたのは、ユーリ達一行についてであった。
「ご理解いただけるまで、何度でも申し上げます!!あの者達は、このユークレール家に相応しくありません!!あのような素性も分からぬような者共に伝統あるユークレール家の敷居を跨がせるなど・・・太祖ぺリポ様が聞けば何と仰られるか!?」
「ぺリポ様は理解してくれるんじゃないかな?あの方は女好きで有名であったし、子供にも優しかったと聞くから」
バートラムの言葉にうんざりといった様子で頭を掻くヘイニーに、彼はユークレール家の開祖である太祖ぺリポの名まで持ち出して詰め寄ってきていた。
「その子供達が問題なのです!!」
「どうしてだい?あの二人なら、うちのオリビアとも仲良くしてくれているじゃないか?」
太祖ぺリポは子供達にも優しかったとユーリ達を擁護するヘイニーに、その子供達こそが問題なのだとバートラムは叫ぶ。
「だからこそです!!オリビアお嬢様はお年頃でありながら、まだお相手が決まっていないではありませんか!?最近も、折角決まったお話が破談になったばかり・・・そのような折にあのような野蛮な連中と関わっては、お嬢様の将来が・・・爺は、爺は心配でございます!!」
バートラムが心配しているのは、この家のお嬢様であるオリビアがネロとプティという素性の知れない子供と仲良くなることで、彼女まで素行が悪くなってしまわないかという事だった。
彼女は最近、とある相手との縁談が破談になったばかりであり、このままではお年頃の彼女の将来が心配なのだとバートラムは涙ながらに訴える。
「野蛮って・・・あの二人は確かにちょっと元気が良すぎるくらいだけど、そんな風に言われるような子達じゃ・・・」
「・・・どうかなされましたか、旦那様?」
バートラムの訴えに、ネロとプティの二人を擁護しようとしていたヘイニーはしかし、その言葉の途中で廊下の向こうへと視線をやって固まってしまう。
ヘイニー対して更なる反論を用意していたバートラムも、そんな彼の様子が気に掛かり声を掛ける。
そして彼もヘイニーと同じ方向へと視線を向けては、固まってしまっていた。
「あはははっ!二人ともー、そんなんじゃ置いてっちゃうぞー?」
「ま、待ってよネロー」
そこには楽しそうに笑いながら廊下を駆けてくる、ネロとプティの姿があった。
その全身を泥だらけにした、彼女達の姿が。
「お待ちなさい、お二人とも!!今度こそは私も・・・お父様、バートラム!邪魔ですわ!!そこをお退きになって!!」
そしてその後ろからは、二人と同じくらい泥だらけになったオリビアがムキになった様子で追い駆けてきていた。
オリビアはそんな彼女達の様子に放心状態となっているヘイニー達を邪魔だと一喝すると、服の裾を摘まんでは更に速度を上げて二人の横を通り過ぎてゆく。
「お、お嬢様、何とはしたない・・・だ、だから言ったではありませんか!?あのような者達と関わらせては、お嬢様の品位を損ねると!!」
「ま、まぁいいんじゃないか?オリビアも楽しそうだったし・・・」
オリビア達が通り過ぎた後、その場は痛々しいほどの沈黙に包まれていた。
そうしてようやく言葉を絞り出したバートラムは、彼女達が立ち去った後を指し示しては、それ見た事かと声高に主張する。
「楽しそうだったし・・・ではありません!!大体、我がユークレール家の台所事情はひっ迫しているのは旦那様もご存じでしょう?そんな時に、どうしてあのような者達をお雇いになったのですか!!」
「だからこそではないか、バートラム。そんな時だからこそ、新しい風をだな・・・現に、ユーリ君は成果を上げているでないか?」
バートラムの主張に対して、ヘイニーは呑気な反論しか返せない。
そんな彼に勢いづいたバートラムは、そもそもユーリ達を雇ったこと自体が間違いなのだと主張する。
「成果ですと?あの事務仕事のことを仰っているのですか?ふんっ、あの程度の仕事などこのバートラムにも可能な事、それを成果などとは到底認められませんな!大体―――」
それにヘイニーはユーリもちゃんと成果を上げていると反論するが、バートラムはそれを鼻で笑うと、そんなものは認められないと口にする。
バートラムがさらに勢いづき、攻勢を強めようとしていると慌てた様子の兵士が、廊下の向こうから駆けてきていた。
「報告、報告ー!!」
「何だ、騒々しい!!」
何やら慌てた様子でがなり立てるその兵士に、バートラムはいい所で水を差されたと苛立った様子で怒鳴り返す。
「バ、バートラム様!?それに旦那様も!?こ、これは失礼を!!」
「挨拶はいい!それよりも要件は何だ?」
「はっ!そ、それは・・・あの、ユーリ様はどちらに?」
「ユーリ君?そういえば見かけないな・・・」
報告に向かった先で、いきなりこの領地のトップ二人に出くわしてしまう。
そんな状況に戸惑う兵士に、バートラムは早く要件を言えと急かしている。
「何だ、要領を得んな・・・ふふん、さてはやらかしおったなあの者め。それは他に見られては不味い類の代物と見た!寄越せ!!」
「あっ!?」
バートラムに急かされてもその兵士は言い淀み、ユーリの所在を確認している。
その兵士の不審な行動を勘繰ったバートラムは、彼がユーリの何らかの失態の情報を握っていると考え、彼が手にしていた書類を奪い取ってしまう。
「どれどれ、一体どんな失態を犯したのやら・・・こ、これは!?」
「ど、どうした!?何が書いてあったのだ!?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、ユーリの失態が記されているであろう書類へと目を落としたバートラムは、驚愕の声を上げる。
その声に不安に駆られたヘイニーも、慌てて彼の手元を覗き込んでいた。
「何々・・・えっ!?ま、まさか・・・」
「信じられん・・・本当なのか、これは!?」
バートラムの手元を覗き込んだヘイニーは、そこに書かれていた内容に目を丸くする。
同じような表情のバートラムは、そこに書かれていた内容が本当なのかと兵士に尋ねていた。
「はっ、本当であります!自分は、その現場で目撃致しました!ユーリ様の指示で倉庫に向かうと、そこにはある商会の不正の証拠がぎっしりと・・・それが一度ではなく、何度もなのです!まるでユーリ様は最初から全て知っていたのではと思ってしまうほどで!」
バートラムの疑問に、兵士はそこに記されていた事を実際に目撃してきたのだと語る。
彼はユーリから指示された通りに行動し、そこで次々と悪徳商会の不正の証拠を見つけ、彼らを摘発してきたのだ。
「それで、それら商会から不正で稼いだ資金を押収してきたのですが・・・何分大金なもので、どこに運べばいいかユーリ様に窺いに参ったのですが」
その兵士は説明の終わりに、ここにやって来た要件について話す。
それは押収してきた資金をどこに運べばいいかというもので、見れば彼の背後には重そうに硬貨が詰まっているであろう袋を抱えている別の兵士達の姿があった。
「そ、そうか・・・それは朗報だな。ところで、その押収してきた資金というのは幾らぐらいになるのだ?」
「は?えー、そうですね・・・大体、三千万オルツほどになるかと」
信じられない報告してきた兵士に、ヘイニーはその朗報にも思わず顔を引きつらせてしまっている。
彼がまるでその現実から逃れたいかのように恐る恐る訪ねた金額に、兵士はあっさりと答える。
「さ、三千万オルツだと!!?馬鹿な、それでは我が領地の去年の税収と同じではないか!?」
三千万オルツ、その尋常ではない数字を耳にしてバートラムが叫ぶ。
その声に驚いた兵士達が抱えていた硬貨袋を床へと落とし、その中身をぶちまけてしまっていた。
そこには窓から差し込む光にキラキラと輝く、金貨が床一面に転がっていた。
「・・・良かったじゃないか。これでもう財政に悩まずに済むな」
兵士達が慌ただしく金貨を拾い集めている様子を眺めながら、ヘイニーはバートラムにそう語りかける。
しかしバートラムはそんな主の声に反応を示さず、あんぐりと口を開けたままいつまでも固まってしまっていた。
「何だい、バートラム?」
最果ての街キッパゲルラ領主ユークレール家の館、通称「放蕩者の家」の名物ともいえる百戸回廊の長い一本道、そこを歩くヘイニーの背後から白髪の老紳士が声を掛けてくる。
「旦那様が最近お雇いになられた、ユーリ・ハリントンなる者が首魁の一行についてお話が」
「はぁ、またその話しかい?もう何度聞いた事か・・・」
バートラムと呼ばれたその老紳士は、そのピシッとした恰好からも分かる通り、このユークレール家の執事である。
そんな彼が真剣な表情で主であるヘイニーに注進してきたのは、ユーリ達一行についてであった。
「ご理解いただけるまで、何度でも申し上げます!!あの者達は、このユークレール家に相応しくありません!!あのような素性も分からぬような者共に伝統あるユークレール家の敷居を跨がせるなど・・・太祖ぺリポ様が聞けば何と仰られるか!?」
「ぺリポ様は理解してくれるんじゃないかな?あの方は女好きで有名であったし、子供にも優しかったと聞くから」
バートラムの言葉にうんざりといった様子で頭を掻くヘイニーに、彼はユークレール家の開祖である太祖ぺリポの名まで持ち出して詰め寄ってきていた。
「その子供達が問題なのです!!」
「どうしてだい?あの二人なら、うちのオリビアとも仲良くしてくれているじゃないか?」
太祖ぺリポは子供達にも優しかったとユーリ達を擁護するヘイニーに、その子供達こそが問題なのだとバートラムは叫ぶ。
「だからこそです!!オリビアお嬢様はお年頃でありながら、まだお相手が決まっていないではありませんか!?最近も、折角決まったお話が破談になったばかり・・・そのような折にあのような野蛮な連中と関わっては、お嬢様の将来が・・・爺は、爺は心配でございます!!」
バートラムが心配しているのは、この家のお嬢様であるオリビアがネロとプティという素性の知れない子供と仲良くなることで、彼女まで素行が悪くなってしまわないかという事だった。
彼女は最近、とある相手との縁談が破談になったばかりであり、このままではお年頃の彼女の将来が心配なのだとバートラムは涙ながらに訴える。
「野蛮って・・・あの二人は確かにちょっと元気が良すぎるくらいだけど、そんな風に言われるような子達じゃ・・・」
「・・・どうかなされましたか、旦那様?」
バートラムの訴えに、ネロとプティの二人を擁護しようとしていたヘイニーはしかし、その言葉の途中で廊下の向こうへと視線をやって固まってしまう。
ヘイニー対して更なる反論を用意していたバートラムも、そんな彼の様子が気に掛かり声を掛ける。
そして彼もヘイニーと同じ方向へと視線を向けては、固まってしまっていた。
「あはははっ!二人ともー、そんなんじゃ置いてっちゃうぞー?」
「ま、待ってよネロー」
そこには楽しそうに笑いながら廊下を駆けてくる、ネロとプティの姿があった。
その全身を泥だらけにした、彼女達の姿が。
「お待ちなさい、お二人とも!!今度こそは私も・・・お父様、バートラム!邪魔ですわ!!そこをお退きになって!!」
そしてその後ろからは、二人と同じくらい泥だらけになったオリビアがムキになった様子で追い駆けてきていた。
オリビアはそんな彼女達の様子に放心状態となっているヘイニー達を邪魔だと一喝すると、服の裾を摘まんでは更に速度を上げて二人の横を通り過ぎてゆく。
「お、お嬢様、何とはしたない・・・だ、だから言ったではありませんか!?あのような者達と関わらせては、お嬢様の品位を損ねると!!」
「ま、まぁいいんじゃないか?オリビアも楽しそうだったし・・・」
オリビア達が通り過ぎた後、その場は痛々しいほどの沈黙に包まれていた。
そうしてようやく言葉を絞り出したバートラムは、彼女達が立ち去った後を指し示しては、それ見た事かと声高に主張する。
「楽しそうだったし・・・ではありません!!大体、我がユークレール家の台所事情はひっ迫しているのは旦那様もご存じでしょう?そんな時に、どうしてあのような者達をお雇いになったのですか!!」
「だからこそではないか、バートラム。そんな時だからこそ、新しい風をだな・・・現に、ユーリ君は成果を上げているでないか?」
バートラムの主張に対して、ヘイニーは呑気な反論しか返せない。
そんな彼に勢いづいたバートラムは、そもそもユーリ達を雇ったこと自体が間違いなのだと主張する。
「成果ですと?あの事務仕事のことを仰っているのですか?ふんっ、あの程度の仕事などこのバートラムにも可能な事、それを成果などとは到底認められませんな!大体―――」
それにヘイニーはユーリもちゃんと成果を上げていると反論するが、バートラムはそれを鼻で笑うと、そんなものは認められないと口にする。
バートラムがさらに勢いづき、攻勢を強めようとしていると慌てた様子の兵士が、廊下の向こうから駆けてきていた。
「報告、報告ー!!」
「何だ、騒々しい!!」
何やら慌てた様子でがなり立てるその兵士に、バートラムはいい所で水を差されたと苛立った様子で怒鳴り返す。
「バ、バートラム様!?それに旦那様も!?こ、これは失礼を!!」
「挨拶はいい!それよりも要件は何だ?」
「はっ!そ、それは・・・あの、ユーリ様はどちらに?」
「ユーリ君?そういえば見かけないな・・・」
報告に向かった先で、いきなりこの領地のトップ二人に出くわしてしまう。
そんな状況に戸惑う兵士に、バートラムは早く要件を言えと急かしている。
「何だ、要領を得んな・・・ふふん、さてはやらかしおったなあの者め。それは他に見られては不味い類の代物と見た!寄越せ!!」
「あっ!?」
バートラムに急かされてもその兵士は言い淀み、ユーリの所在を確認している。
その兵士の不審な行動を勘繰ったバートラムは、彼がユーリの何らかの失態の情報を握っていると考え、彼が手にしていた書類を奪い取ってしまう。
「どれどれ、一体どんな失態を犯したのやら・・・こ、これは!?」
「ど、どうした!?何が書いてあったのだ!?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、ユーリの失態が記されているであろう書類へと目を落としたバートラムは、驚愕の声を上げる。
その声に不安に駆られたヘイニーも、慌てて彼の手元を覗き込んでいた。
「何々・・・えっ!?ま、まさか・・・」
「信じられん・・・本当なのか、これは!?」
バートラムの手元を覗き込んだヘイニーは、そこに書かれていた内容に目を丸くする。
同じような表情のバートラムは、そこに書かれていた内容が本当なのかと兵士に尋ねていた。
「はっ、本当であります!自分は、その現場で目撃致しました!ユーリ様の指示で倉庫に向かうと、そこにはある商会の不正の証拠がぎっしりと・・・それが一度ではなく、何度もなのです!まるでユーリ様は最初から全て知っていたのではと思ってしまうほどで!」
バートラムの疑問に、兵士はそこに記されていた事を実際に目撃してきたのだと語る。
彼はユーリから指示された通りに行動し、そこで次々と悪徳商会の不正の証拠を見つけ、彼らを摘発してきたのだ。
「それで、それら商会から不正で稼いだ資金を押収してきたのですが・・・何分大金なもので、どこに運べばいいかユーリ様に窺いに参ったのですが」
その兵士は説明の終わりに、ここにやって来た要件について話す。
それは押収してきた資金をどこに運べばいいかというもので、見れば彼の背後には重そうに硬貨が詰まっているであろう袋を抱えている別の兵士達の姿があった。
「そ、そうか・・・それは朗報だな。ところで、その押収してきた資金というのは幾らぐらいになるのだ?」
「は?えー、そうですね・・・大体、三千万オルツほどになるかと」
信じられない報告してきた兵士に、ヘイニーはその朗報にも思わず顔を引きつらせてしまっている。
彼がまるでその現実から逃れたいかのように恐る恐る訪ねた金額に、兵士はあっさりと答える。
「さ、三千万オルツだと!!?馬鹿な、それでは我が領地の去年の税収と同じではないか!?」
三千万オルツ、その尋常ではない数字を耳にしてバートラムが叫ぶ。
その声に驚いた兵士達が抱えていた硬貨袋を床へと落とし、その中身をぶちまけてしまっていた。
そこには窓から差し込む光にキラキラと輝く、金貨が床一面に転がっていた。
「・・・良かったじゃないか。これでもう財政に悩まずに済むな」
兵士達が慌ただしく金貨を拾い集めている様子を眺めながら、ヘイニーはバートラムにそう語りかける。
しかしバートラムはそんな主の声に反応を示さず、あんぐりと口を開けたままいつまでも固まってしまっていた。
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