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勇者がダンジョンにやってくる!
カイ・リンデンバウムはある情報を耳にする 1
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「はぁはぁ・・・コープさん、例の人を連れてきましたよ!!」
自らよりも体格のいい大人を引っ張るのは、体力にあまり自信のないハロルドには一苦労だ。
そのため彼らが村の広間の片隅にある冒険者ギルドの出張所に辿りついた時には、彼は少しばかり息切れしてしまっていた。
しかし彼はそんな呼吸を整えようともせず、その建物の中にいる人物へと大声で呼びかけている。
そんなハロルドの様子に、彼に引っ張られているカイは一体どういう事なんだと、ひたすら戸惑ってしまっていた。
「遅い!!さっさとこっちに回って、手伝いなさい!!」
「で、でもコープさん、この人は・・・」
「いいから、さっさと来る!!!」
「は、はいぃ!!」
連れてきたカイの事を誇るように示していたハロルドも、忙しすぎる状況に感情が抑制出来なくなってしまったアシュリーに一喝されれば、黙って従うしかない。
それでも彼は隣で突っ立っているカイを示しては、何かを伝えようとしていたが、それももう一度怒鳴りつけられるまでの話しだ。
全速力で出張所へと駆けていくハロルドの後姿を、置いていかれてしまったカイは一人、ポツンと立ち尽くしながら見送っていた。
「あ、キルヒマンさん!お久しぶりです、村に来てたんですか?」
「あぁ、アイリスじゃないか。こんな所で何をしているんだ?」
友人の情けない姿を目にして、薄く微笑みを漏らしていたアイリスは、彼が連れてきた男を目にすると、小さく驚きの声を上げていた。
久しぶりに会う知り合いの姿に、彼女は駆け足で駆け寄ってくると嬉しそうに笑顔で挨拶してくる。
既に会った二人の様子から問題ないだろうとは分かっていたが、その思っていたよりも元気そうな彼女の姿に、カイの口元にも自然と笑みが零れてきていた。
「えっと、治療のボランティアです。あの後、お母さんに怒られちゃって・・・しばらくここで働きなさいって」
「はははっ、それは悪い事をしてしまったな」
「いえ、そんな事ないです!ここで働く事も勉強になりますし、それに・・・あの冒険を悪い事だったなんて、私思いたくないです」
「そうか。そう言ってもらえると、私も嬉しいな」
この一ヶ月、彼女達がダンジョンに訪れなかったのは、ここで罰を受けていたからだった。
それを知ってしまえば、悪い事をしてしまったのかもと考えもする。
それをそのまま口にするカイに、アイリスははっきりと否定の言葉を告げていた。
彼女は真剣な瞳をカイへと向けては、あの冒険が大切な出来事であったと口にしている。
まだ子供とも言っていい年齢の少女の真っ直ぐな瞳は、転生してからの年月も合わせると、もうおっさんといってもいい年のカイには眩しすぎる。
そのため彼女の言葉は嬉しいのにもかかわらず、どこか斜に構えたカイは、照れ隠しに頭を掻きながらその言葉を受け入れていた。
「それで、キルヒマンさんはどうしてこの村に?」
「ん、私か?そうだな・・・まぁ、経過観察って所か」
「・・・経過観察?」
「あ、不味っ・・・そ、それはだな―――」
アイリスの真っ直ぐとした瞳に当てられてしまったからなのか、この村に訪れた理由を尋ねられたカイは、思わず本音を漏らしてしまっていた。
その言葉の意味が分からず、アイリスは可愛らしく小首を傾げてしまっている。
その様子に自らの失言に気づいたカイは、慌てて誤魔化しの言葉を捜す。
しかしそれが彼の口を通る前に、広間の方から彼を探す大声が響いていた。
「ハロルドー、キルヒマンさーん!まったく、どこいっちまったんだあいつら・・・あ、キルヒマンさん!!そんなとこにいたのかよ!」
村の中から広間へと歩いてきたクリスは、拾い集めた書類を胸に抱えながらきょろきょろと辺りを見渡していた。
彼がそれを拾い集めている間に広げられてしまった距離は、結局埋まる事なく、一人置いていかれてしまった彼はカイ達の姿を探しているようだった。
「キルヒマン・・・?その名前どこかで・・・って、もしかしてパスカル・キルヒマン!?あの、ダンジョンの発見者の!?」
出張所の近くに佇んでいるカイの姿を見つけたクリスは、大声を上げながらそちらへと駆け寄っていっている。
その大声を聞いたのは、何も彼へと手を振っているカイとアイリスだけではない。
彼の大声は、出張所の中で猛烈な勢いで書類を片付けていたアシュリーにも届いており、彼女は彼が読んだその名前を耳にしては、驚愕の表情を浮かべて固まってしまっていた。
「だ、だから言ったじゃないですか!例の人を連れてきたって!」
「もっとはっきり言いなさい、このとんま!!えぇい、そうと分かればこんなものっ!」
アシュリーの隣の席へと座り、窓口で対応していたハロルドは、彼女のその反応にだから言ったじゃないかと非難の言葉を上げている。
彼の尤もな言葉にも、アシュリーは苛々に任せて罵声を浴びせるだけ。
彼女は目の前に山積みにされている書類を抱え上げると、そんなものもはやどうでもいいとばかりに投げ捨ててしまっていた。
「キルヒマンさん!パスカル・キルヒマンさん!!こちらに、至急こちらにお越しください!!早く来いって言ってんだろ、このタコ!!!」
彼女のその振る舞いには、窓口で彼女に対応された冒険者も呆気に取られてしまっている。
そんな事もはや眼中にないアシュリーは、窓口のガラスに顔を押し付けると、その向こう側にいるカイに向かって必死に呼び掛け始めていた。
自らよりも体格のいい大人を引っ張るのは、体力にあまり自信のないハロルドには一苦労だ。
そのため彼らが村の広間の片隅にある冒険者ギルドの出張所に辿りついた時には、彼は少しばかり息切れしてしまっていた。
しかし彼はそんな呼吸を整えようともせず、その建物の中にいる人物へと大声で呼びかけている。
そんなハロルドの様子に、彼に引っ張られているカイは一体どういう事なんだと、ひたすら戸惑ってしまっていた。
「遅い!!さっさとこっちに回って、手伝いなさい!!」
「で、でもコープさん、この人は・・・」
「いいから、さっさと来る!!!」
「は、はいぃ!!」
連れてきたカイの事を誇るように示していたハロルドも、忙しすぎる状況に感情が抑制出来なくなってしまったアシュリーに一喝されれば、黙って従うしかない。
それでも彼は隣で突っ立っているカイを示しては、何かを伝えようとしていたが、それももう一度怒鳴りつけられるまでの話しだ。
全速力で出張所へと駆けていくハロルドの後姿を、置いていかれてしまったカイは一人、ポツンと立ち尽くしながら見送っていた。
「あ、キルヒマンさん!お久しぶりです、村に来てたんですか?」
「あぁ、アイリスじゃないか。こんな所で何をしているんだ?」
友人の情けない姿を目にして、薄く微笑みを漏らしていたアイリスは、彼が連れてきた男を目にすると、小さく驚きの声を上げていた。
久しぶりに会う知り合いの姿に、彼女は駆け足で駆け寄ってくると嬉しそうに笑顔で挨拶してくる。
既に会った二人の様子から問題ないだろうとは分かっていたが、その思っていたよりも元気そうな彼女の姿に、カイの口元にも自然と笑みが零れてきていた。
「えっと、治療のボランティアです。あの後、お母さんに怒られちゃって・・・しばらくここで働きなさいって」
「はははっ、それは悪い事をしてしまったな」
「いえ、そんな事ないです!ここで働く事も勉強になりますし、それに・・・あの冒険を悪い事だったなんて、私思いたくないです」
「そうか。そう言ってもらえると、私も嬉しいな」
この一ヶ月、彼女達がダンジョンに訪れなかったのは、ここで罰を受けていたからだった。
それを知ってしまえば、悪い事をしてしまったのかもと考えもする。
それをそのまま口にするカイに、アイリスははっきりと否定の言葉を告げていた。
彼女は真剣な瞳をカイへと向けては、あの冒険が大切な出来事であったと口にしている。
まだ子供とも言っていい年齢の少女の真っ直ぐな瞳は、転生してからの年月も合わせると、もうおっさんといってもいい年のカイには眩しすぎる。
そのため彼女の言葉は嬉しいのにもかかわらず、どこか斜に構えたカイは、照れ隠しに頭を掻きながらその言葉を受け入れていた。
「それで、キルヒマンさんはどうしてこの村に?」
「ん、私か?そうだな・・・まぁ、経過観察って所か」
「・・・経過観察?」
「あ、不味っ・・・そ、それはだな―――」
アイリスの真っ直ぐとした瞳に当てられてしまったからなのか、この村に訪れた理由を尋ねられたカイは、思わず本音を漏らしてしまっていた。
その言葉の意味が分からず、アイリスは可愛らしく小首を傾げてしまっている。
その様子に自らの失言に気づいたカイは、慌てて誤魔化しの言葉を捜す。
しかしそれが彼の口を通る前に、広間の方から彼を探す大声が響いていた。
「ハロルドー、キルヒマンさーん!まったく、どこいっちまったんだあいつら・・・あ、キルヒマンさん!!そんなとこにいたのかよ!」
村の中から広間へと歩いてきたクリスは、拾い集めた書類を胸に抱えながらきょろきょろと辺りを見渡していた。
彼がそれを拾い集めている間に広げられてしまった距離は、結局埋まる事なく、一人置いていかれてしまった彼はカイ達の姿を探しているようだった。
「キルヒマン・・・?その名前どこかで・・・って、もしかしてパスカル・キルヒマン!?あの、ダンジョンの発見者の!?」
出張所の近くに佇んでいるカイの姿を見つけたクリスは、大声を上げながらそちらへと駆け寄っていっている。
その大声を聞いたのは、何も彼へと手を振っているカイとアイリスだけではない。
彼の大声は、出張所の中で猛烈な勢いで書類を片付けていたアシュリーにも届いており、彼女は彼が読んだその名前を耳にしては、驚愕の表情を浮かべて固まってしまっていた。
「だ、だから言ったじゃないですか!例の人を連れてきたって!」
「もっとはっきり言いなさい、このとんま!!えぇい、そうと分かればこんなものっ!」
アシュリーの隣の席へと座り、窓口で対応していたハロルドは、彼女のその反応にだから言ったじゃないかと非難の言葉を上げている。
彼の尤もな言葉にも、アシュリーは苛々に任せて罵声を浴びせるだけ。
彼女は目の前に山積みにされている書類を抱え上げると、そんなものもはやどうでもいいとばかりに投げ捨ててしまっていた。
「キルヒマンさん!パスカル・キルヒマンさん!!こちらに、至急こちらにお越しください!!早く来いって言ってんだろ、このタコ!!!」
彼女のその振る舞いには、窓口で彼女に対応された冒険者も呆気に取られてしまっている。
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