153 / 168
決戦、エイルアン城
エイルアン城の死闘 1
しおりを挟む
閃いた刃が、重い衝撃に砕けて飛んだ。
根元から折れた刃は明後日の方向に飛んでいき、追撃に放たれた攻撃を折れた剣で受け止めようと思っても、受け止めきれずに弾き飛ばされるだけ。
オーデンの攻撃によって大きく弾き飛ばされたレオンは、またしてもクロードの所へとやってきていた。
「おい、シラク!この―――」
「いや飛ばされた刃が刺さってるからね!こっちの方が文句を言いたいわ!!」
ぶつかった身体に、早速作られた剣に対しての文句を叩きつけようとしていたレオンは、その言葉を言い切る前に反論してきたクロードに面食らってしまう。
彼の腕には折れた剣先が突き刺さっていた、その力を思えばすぐに治療する事も出来ただろうが、クロードは受けた被害を主張するために、あえてそれを抜かずにレオンへと見せ付けていた。
「あぁ!?それもお前がちゃんと作らないからだろうが!!いくらでも生き返れるお前と違って、こっちは一度死んだらお終いなんだぞ!!!」
「はいはい、悪ぅございましたね!!不死身の身体で申し訳ありません!死なないからって、痛いもんは痛いんだぞ!」
クロードの被害の主張に、こちらは命を張っていると反論するレオンは、そのボロボロな身体に説得力を増している。
飛んできた剣先が刺さっている腕以外、後方にいるため綺麗な身体をしているクロードは、その言葉に反論できずに不貞腐れたように唇を尖らせていた。
彼は嫌味を含んだ言葉を並び立てると、腕に刺さったままの剣先を抜き放つ。
発動する力に傷口はすぐに塞がり、柄の方を受け取っていたクロードは、剣先と合わせて剣を再び作り直していた。
「ほら、出来たぞ!なんだ、ボロボロじゃないか!治してやるから、こっちこい!」
「あぁ!?いらねぇよ、そんなもん!!」
作り直された剣だけを受け取って、さっさと戦いに戻ろうとするレオンに、クロードはそのボロボロな身体を癒そうと手を伸ばす。
レオンはそれを余計なお世話だと振り払って戦いに戻っていくが、意地になったクロードはそれで諦める事はせずに彼へとついていく。
「クロード様!?ここは危険です、お下がりください!!」
「いや、こいつがさぁ・・・」
期せずして前線までやってきたクロードの姿に、クラリッサは驚きの声を上げる。
後方から全体を見渡し、指示を出していた彼女のいる場所はまだ安全な方だろう、しかしオーデンの長大なリーチを考えればそこも十分、彼の射程圏内だ。
事実、クラリッサの方を向いてはのんびりと事情を説明しようとしているクロードの、その隙だらけな頭を狙って迫る刃があった。
「ちっ!クラリッサ、避けろ!!」
「えっ!きゃぁ!?」
これまでの戦いを見ていれば、クロードが彼らの中での最重要人物である事など誰にでも分かる。
オーデンの斧は、それが届く範囲にまでやってきたクロードの頭に的確に狙いを定めていた。
それにいち早く気がついたレオンは、その攻撃に巻き込まれる軌道にいたクラリッサを突き飛ばすと、自らは剣を振り上げる。
「くっ!?てめぇの不始末だ、悪く思うなよ!!」
「ひぃぃぃ!!?」
振り上げた剣はまたも根元から折れて、その剣先を弾き飛ばしていた。
衝撃にオーデンの斧はその刃先を僅かに鈍らせるが、迫り来る刃に腰を抜かすことしか出来ないクロードにとっては、寿命が僅かに延びた程度の事に過ぎない。
情けない悲鳴を上げるクロードに、レオンは自分の責任だと冷たく言い捨てる、彼のその言葉は剣さえ折れなければオーデンの攻撃を弾き返せたという、自負からくるものだろうか。
『てめぇが、こいつらの要だろうがぁ!!とっとと死ねやぁぁぁ!!!』
僅かに鈍った刃先も、オーデンは必殺の確信を持って雄叫びを上げる。
一度は静止の近くまで衰えたスピードもその巨大な斧の質量を考えれば、ただ落とすだけでクロードの命など消し飛んでしまう。
その斧は、再び加速を開始していた。
「・・・だから、やらせない」
クロードの目の前には、重なるようにぶつかった盾が立ち塞がっていた。
それらは折り重なり、互いを支えあってはオーデンの巨大な斧を受け止める。
散った火花にオーデンの斧は重たく、その重量に傾く二枚の盾は圧倒的な圧力に負けて、その谷間をクロードへと向けようとしていた。
「私は、負けないっ!!リーンフォース・アーマー!ストレングス・アップ!!」
負けそうな圧力に気合の声を吐いたアンナは、自らと隣で支えるイダに強化魔法を掛けると、再び力を込めて踏ん張り直す。
しかしそれもオーデンの圧倒的な膂力を考えれば、焼け石に水程度の強化に過ぎず、彼女達の構える盾はジリジリと押されていっていた。
「ク、クロード様・・・は、早く」
「・・・もう、持たない」
「お、おぅ!」
自らの限界を悟った二人は、オーデンの圧力の押されながらも必死にクロードへ避難を促している。
彼女達の悲痛な訴えにようやく正気を取り戻したクロードは、もたつく足をどうにか動かして、その斧の軌道から逃れていた。
『ちっ!逃げられちまったじゃねぇか!!お前ら、邪魔なんだよ!!』
「ぐぅ!」
「きゃぁ!?」
自らの射程から逃れたクロードの姿に、苛立ちを募らせたオーデンは、それを発散するように斧を薙ぎ払う。
先ほどからその圧力に押さえ込まれていたアンナとイダの二人は、その一撃に為す術なく吹き飛ばされてしまっていた。
「お、おい!大丈夫か二人とも!?」
オーデンの攻撃から逃れ、立ち上がっていたクロードは、その一撃に吹き飛ばされ床に叩きつけられた二人へと駆け寄っていく。
「へ、平気です・・・」
「・・・ん」
駆け寄ってきたクロードによって、床に叩きつけられて痛んだ身体を癒された二人は、ふらつきながらもゆっくりと立ち上がっていた。
癒される身体にも、衝撃に回った目まではその限りではない。
どこか焦点の合わない目でふらついているアンナと違い、すぐにしっかりと足元を定めたイダは、その頭をこちらへと向けているクロードの手の平へと調整し、その感触を楽しんでいた。
根元から折れた刃は明後日の方向に飛んでいき、追撃に放たれた攻撃を折れた剣で受け止めようと思っても、受け止めきれずに弾き飛ばされるだけ。
オーデンの攻撃によって大きく弾き飛ばされたレオンは、またしてもクロードの所へとやってきていた。
「おい、シラク!この―――」
「いや飛ばされた刃が刺さってるからね!こっちの方が文句を言いたいわ!!」
ぶつかった身体に、早速作られた剣に対しての文句を叩きつけようとしていたレオンは、その言葉を言い切る前に反論してきたクロードに面食らってしまう。
彼の腕には折れた剣先が突き刺さっていた、その力を思えばすぐに治療する事も出来ただろうが、クロードは受けた被害を主張するために、あえてそれを抜かずにレオンへと見せ付けていた。
「あぁ!?それもお前がちゃんと作らないからだろうが!!いくらでも生き返れるお前と違って、こっちは一度死んだらお終いなんだぞ!!!」
「はいはい、悪ぅございましたね!!不死身の身体で申し訳ありません!死なないからって、痛いもんは痛いんだぞ!」
クロードの被害の主張に、こちらは命を張っていると反論するレオンは、そのボロボロな身体に説得力を増している。
飛んできた剣先が刺さっている腕以外、後方にいるため綺麗な身体をしているクロードは、その言葉に反論できずに不貞腐れたように唇を尖らせていた。
彼は嫌味を含んだ言葉を並び立てると、腕に刺さったままの剣先を抜き放つ。
発動する力に傷口はすぐに塞がり、柄の方を受け取っていたクロードは、剣先と合わせて剣を再び作り直していた。
「ほら、出来たぞ!なんだ、ボロボロじゃないか!治してやるから、こっちこい!」
「あぁ!?いらねぇよ、そんなもん!!」
作り直された剣だけを受け取って、さっさと戦いに戻ろうとするレオンに、クロードはそのボロボロな身体を癒そうと手を伸ばす。
レオンはそれを余計なお世話だと振り払って戦いに戻っていくが、意地になったクロードはそれで諦める事はせずに彼へとついていく。
「クロード様!?ここは危険です、お下がりください!!」
「いや、こいつがさぁ・・・」
期せずして前線までやってきたクロードの姿に、クラリッサは驚きの声を上げる。
後方から全体を見渡し、指示を出していた彼女のいる場所はまだ安全な方だろう、しかしオーデンの長大なリーチを考えればそこも十分、彼の射程圏内だ。
事実、クラリッサの方を向いてはのんびりと事情を説明しようとしているクロードの、その隙だらけな頭を狙って迫る刃があった。
「ちっ!クラリッサ、避けろ!!」
「えっ!きゃぁ!?」
これまでの戦いを見ていれば、クロードが彼らの中での最重要人物である事など誰にでも分かる。
オーデンの斧は、それが届く範囲にまでやってきたクロードの頭に的確に狙いを定めていた。
それにいち早く気がついたレオンは、その攻撃に巻き込まれる軌道にいたクラリッサを突き飛ばすと、自らは剣を振り上げる。
「くっ!?てめぇの不始末だ、悪く思うなよ!!」
「ひぃぃぃ!!?」
振り上げた剣はまたも根元から折れて、その剣先を弾き飛ばしていた。
衝撃にオーデンの斧はその刃先を僅かに鈍らせるが、迫り来る刃に腰を抜かすことしか出来ないクロードにとっては、寿命が僅かに延びた程度の事に過ぎない。
情けない悲鳴を上げるクロードに、レオンは自分の責任だと冷たく言い捨てる、彼のその言葉は剣さえ折れなければオーデンの攻撃を弾き返せたという、自負からくるものだろうか。
『てめぇが、こいつらの要だろうがぁ!!とっとと死ねやぁぁぁ!!!』
僅かに鈍った刃先も、オーデンは必殺の確信を持って雄叫びを上げる。
一度は静止の近くまで衰えたスピードもその巨大な斧の質量を考えれば、ただ落とすだけでクロードの命など消し飛んでしまう。
その斧は、再び加速を開始していた。
「・・・だから、やらせない」
クロードの目の前には、重なるようにぶつかった盾が立ち塞がっていた。
それらは折り重なり、互いを支えあってはオーデンの巨大な斧を受け止める。
散った火花にオーデンの斧は重たく、その重量に傾く二枚の盾は圧倒的な圧力に負けて、その谷間をクロードへと向けようとしていた。
「私は、負けないっ!!リーンフォース・アーマー!ストレングス・アップ!!」
負けそうな圧力に気合の声を吐いたアンナは、自らと隣で支えるイダに強化魔法を掛けると、再び力を込めて踏ん張り直す。
しかしそれもオーデンの圧倒的な膂力を考えれば、焼け石に水程度の強化に過ぎず、彼女達の構える盾はジリジリと押されていっていた。
「ク、クロード様・・・は、早く」
「・・・もう、持たない」
「お、おぅ!」
自らの限界を悟った二人は、オーデンの圧力の押されながらも必死にクロードへ避難を促している。
彼女達の悲痛な訴えにようやく正気を取り戻したクロードは、もたつく足をどうにか動かして、その斧の軌道から逃れていた。
『ちっ!逃げられちまったじゃねぇか!!お前ら、邪魔なんだよ!!』
「ぐぅ!」
「きゃぁ!?」
自らの射程から逃れたクロードの姿に、苛立ちを募らせたオーデンは、それを発散するように斧を薙ぎ払う。
先ほどからその圧力に押さえ込まれていたアンナとイダの二人は、その一撃に為す術なく吹き飛ばされてしまっていた。
「お、おい!大丈夫か二人とも!?」
オーデンの攻撃から逃れ、立ち上がっていたクロードは、その一撃に吹き飛ばされ床に叩きつけられた二人へと駆け寄っていく。
「へ、平気です・・・」
「・・・ん」
駆け寄ってきたクロードによって、床に叩きつけられて痛んだ身体を癒された二人は、ふらつきながらもゆっくりと立ち上がっていた。
癒される身体にも、衝撃に回った目まではその限りではない。
どこか焦点の合わない目でふらついているアンナと違い、すぐにしっかりと足元を定めたイダは、その頭をこちらへと向けているクロードの手の平へと調整し、その感触を楽しんでいた。
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無職だけど最強でした〜無職と馬鹿にされたが修行して覚醒したから無双してくる〜
えんじょい
ファンタジー
ある日、いつものように幼なじみと学校から帰宅している時に、交通事故に遭い幼なじみと共に死んでしまった…
気がつくとそこは異世界だった。
俺は転生してしまったらしい。
俺が転生してきた世界は、職というものがあり、その職によって人生が決まるという。
俺は職受礼の儀式という神々から職をもらう儀式で、無職という職を貰う。
どうやら無職というのは最弱の職らしい。
その職により俺は村から追放された。
それから修行を重ね数年後、初めてダンジョンをクリアした時に俺の職に変化が起きる。
俺の職がついに覚醒した。
俺は無職だけど最強になった。
無職で無双してやる!
初心者ですが、いい作品を書けるように頑張ります!
感想などコメント頂けると嬉しいです!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる