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決戦、エイルアン城
逃げ出した先で 2
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『俺は・・・お前ら放せ!!』
二人のゴブリンがアンナに飛び掛ったことで、彼らから弾かれる形となっていたデニスは、この状況に視線を迷わせていた。
しかし彼のこれまでの行動は、すでに仲間を裏切っているに等しい、それは今更迷ったところで何も変わらないだろう。
彼は迷いを断ち切ると彼らへと飛び掛っていた、その矛先はアクスとヴァイゼに向かっている。
『なっ!?坊主、お前何のつもりだ!!?』
「どういうつもり!?」
その行動は、ゴブリンの二人とアンナの双方から不審がられてしまう。
予想だにしない方向からの妨害に、屈強な二人のゴブリンも不意を突かれてアンナから引き剥がされた。
デニスはアンナを背中に庇うと二人の前に立ち塞がるが、その後ろでは彼の事を睨む少女の姿があった。
『俺にはこいつが必要だ、お前達に殺させはしない!!』
『あぁ!?なに言ってんだお前!それは・・・それはなんか駄目だろ!?』
二人のゴブリンの前に立ち塞がったデニスは、両手を広げてアンナを守ると宣言する。
その言葉に戸惑うアクスは、混乱したまま指を突きつけると否定の言葉を投げかけていた。
アンナはデニスの後ろで逃げる機会を窺っていたが、安全に逃げることが出来るのは彼女達が通ってきた通路しかなく、そこは敵の本拠地へと戻る道だった。
『なんかではなく、当然駄目だな。・・・アクス、デニスを押さえておけ。その間に俺が』
『ちっ、それしかねぇかぁ』
よく分からない事態に混乱して正常な判断が下せないアクスと違い、ヴァイゼは冷静に状況の不味さを悟っていた。
ただでさえ立場の低いゴブリンにとって、デニスの行動は致命的にもなりかねない。
ヴァイゼからすればここでアンナを抹殺することで、この事実を闇へ葬ってしまいたかった。
彼の指示に頷いたアクスは、デニスへと飛び掛っていく。
その様子を見送ったヴァイゼは、一拍遅れてアンナへと駆け出していった。
『止めろアクス!お前達と争う気はない!!』
『お前、自分が何やってんのか分かってのか!!それで通じる状況じゃねぇんだよ!!』
掴みかかってきたアクスに、デニスは必死に抵抗していたが、まだ少年といっていい年齢の彼は、屈強な大人であるアクスの力に敵わない。
体重差に押され崖へと押し付けられてしまったデニスはそれでも、彼らと争う気はないと主張していた。
「っ!今ならっ!!」
『・・・そんな訳ないだろう?』
デニスがアクスによって押し退けられた事によって、開かれた前方への道をアンナは慌てて駆け出していく。
がら空きに見えたその道は、当然そんな訳もなく、アクスの影に隠れて近づいてきていたヴァイゼが彼女に向かって短剣を振るっていた。
「くっ!?この程度で!!」
『逃がすと、思うか?』
咄嗟にヴァイゼの攻撃を避けたアンナは、その服の表面を軽く切り払われる。
そのまま逃げ出そうとした彼女の背中を、ヴァイゼは簡単に捕まえていた。
『止めろヴァイゼ!!彼女を放せ!!』
『なんか知らんが、もう諦めろ!ここであいつを殺しときゃ、丸く収まるんだよ!』
完全に拘束されているデニスは、体格の差に地面にその足をつけてもいない。
彼は必死に暴れながらアンナを放せと叫ぶが、アクスは彼を駄々を捏ねる子供のように宥めるだけだった。
『お前には恨みはないが、ここで死んでもらう。我々、ゴブリンの為にな』
「放せ、放せこのー!!」
アンナを後ろから抱きかかえたヴァイゼは、その首にそっと短剣を添える。
暴れるアンナもその拘束を解くほどの力はない、ヴァイゼは短剣を握った腕を動かし始めていた。
「・・・アンナ!!」
「キュイー!!」
その時、森の奥から巨大な影が飛び出してきた。
その白く大きな影の上には小さな人影が乗っており、それはアンナの姿を見かけると大声で呼び掛けていた。
「イダ!?イダなの?どうして!?」
『助けが来ただと!?邪魔はさせない!』
予想だにしない存在の登場に驚いたのは、何もアンナだけではない。
イダと彼女が乗っているキュイの乱入に驚いたヴァイゼは、その短剣を引く腕を止めてしまっている。
しかしそれも一瞬の事であり、彼女達をアンナを助けに来た者だと判断した彼は、介入される前にアンナを仕留めようと腕を引き始めていた。
「・・・やらせない」
『ぐっ!?くそっ!!』
キュイに掴まっていた腕を放して素早くナイフを抜き放ったイダは、それでヴァイゼの腕を射抜いていた。
その痛みに思わず短剣を取り落としてしまったヴァイゼは、それを慌てて拾い直そうとするが、暴れ始めたアンナにそれも容易ではない。
「・・・キュイ、ごー」
「キュー!!!」
イダは腕を伸ばしてキュイに指示を出すと、自分はその上から飛び降りた。
彼女に指示に元気よく返事の鳴き声を上げたキュイは、縺れ合っているデニスとアクスに向かって突っ込んでいった。
『おいおいおい!?やばくねぇか、あれ!!おい、デニス!一回離れろ、今はそれ所じゃない!!』
『そんな言葉に騙されるか!!』
アクスの完全な拘束からどうにか逃れていたデニスは、彼をアンナ救援へと向かう事を妨げるアクスと縺れ合っていた。
その過程で位置関係が反転し、崖へと背中をつけていたアクスはこちらに突進してきているキュイの存在に気づいて、焦った声を上げる。
アクスはデニスに一旦休戦しようと呼びかけるが、キュイの存在に気づいていない彼はそれを詭弁だと聞き入れようともしなかった。
「・・・放せ」
『くっ!?接近戦では・・・!』
ヴァイゼへと接近したイダは、その両手に構えたナイフで彼を圧倒していく。
利き腕にナイフを射抜かれた上に、本来接近戦が得意ではないヴァイゼは、彼女に為す術なく押しやられていた。
「イダ、助かったよ!!」
「・・・ん」
ヴァイゼから解放されたアンナはイダの後ろへと回ると、その背中に隠れている。
彼女の視線の先では、キュイの突進を受けたデニスとアクスが、崖へと叩きつけられていた。
「・・・キュイ、こっち」
「キュイも、頑張ったね!」
「キュー、キュー!」
アンナを救出するという仕事を果たしたイダは、デニスとアクスを押さえつけているキュイを呼び戻す。
小走りでありながらかなりのスピードで帰ってきたキュイは、アンナから褒められるとその身体に頭を擦り付けて喜びを露にしていた。
「それで、イダはどうしてここに来たの?」
「・・・ん、クロードとレオンの匂いを追ってきた」
「キュー!」
キュイの頭を撫でながら、アンナはイダ達が何故この場に現れたのかを尋ねていた。
彼女がゴブリンに攫われた事を、イダ達は知る由もない筈だ、アンナには彼女らが何故ここに現れたのか分からなかった。
その疑問にイダはキュイを示しながら答えている、その言葉にキュイはどこか誇らしげに頭を高くしていた。
「えっ!?クロード様もここに来てるの!?そういえば、見かけたような・・・?」
「・・・ここまで追ってきた。ん?城に行った?」
「キュー」
イダ達がここに来た理由を知ったアンナは、自らの記憶の片隅からクロード達の姿を思い出す。
彼女に事情を説明したイダは、服の裾を引っ張るキュイに促されて崖の上の城へと視線を向ける。
キュイは頻りにそちらへと頭を向けて、クロード達はそちらにいると主張していた。
「私を助けに来たのかな・・・?知らせないとっ!!」
「・・・クラリッサ達も来てる」
「えっ!?そうなの!?」
クロード達の来訪を知ったアンナは、自らの無事を伝えるために彼らと合流しようとする。
そんな彼女にイダはクラリッサ達も彼女に救援に向かっていることを伝えるが、イダ自身も彼女達が今どこにいるのかは分からなかった。
「私、どうすればいいの!?どうすればいい!?」
「・・・分かんない」
「キュー・・・」
自分が原因で多くの者が動き、そして窮地に陥っているかもしれない状況に、アンナは戸惑い混乱してしまっている。
彼女にしがみつかれて激しく揺すられているイダも、こんな状況にどうすればいいかなど分かる筈もなかった。
二人のゴブリンがアンナに飛び掛ったことで、彼らから弾かれる形となっていたデニスは、この状況に視線を迷わせていた。
しかし彼のこれまでの行動は、すでに仲間を裏切っているに等しい、それは今更迷ったところで何も変わらないだろう。
彼は迷いを断ち切ると彼らへと飛び掛っていた、その矛先はアクスとヴァイゼに向かっている。
『なっ!?坊主、お前何のつもりだ!!?』
「どういうつもり!?」
その行動は、ゴブリンの二人とアンナの双方から不審がられてしまう。
予想だにしない方向からの妨害に、屈強な二人のゴブリンも不意を突かれてアンナから引き剥がされた。
デニスはアンナを背中に庇うと二人の前に立ち塞がるが、その後ろでは彼の事を睨む少女の姿があった。
『俺にはこいつが必要だ、お前達に殺させはしない!!』
『あぁ!?なに言ってんだお前!それは・・・それはなんか駄目だろ!?』
二人のゴブリンの前に立ち塞がったデニスは、両手を広げてアンナを守ると宣言する。
その言葉に戸惑うアクスは、混乱したまま指を突きつけると否定の言葉を投げかけていた。
アンナはデニスの後ろで逃げる機会を窺っていたが、安全に逃げることが出来るのは彼女達が通ってきた通路しかなく、そこは敵の本拠地へと戻る道だった。
『なんかではなく、当然駄目だな。・・・アクス、デニスを押さえておけ。その間に俺が』
『ちっ、それしかねぇかぁ』
よく分からない事態に混乱して正常な判断が下せないアクスと違い、ヴァイゼは冷静に状況の不味さを悟っていた。
ただでさえ立場の低いゴブリンにとって、デニスの行動は致命的にもなりかねない。
ヴァイゼからすればここでアンナを抹殺することで、この事実を闇へ葬ってしまいたかった。
彼の指示に頷いたアクスは、デニスへと飛び掛っていく。
その様子を見送ったヴァイゼは、一拍遅れてアンナへと駆け出していった。
『止めろアクス!お前達と争う気はない!!』
『お前、自分が何やってんのか分かってのか!!それで通じる状況じゃねぇんだよ!!』
掴みかかってきたアクスに、デニスは必死に抵抗していたが、まだ少年といっていい年齢の彼は、屈強な大人であるアクスの力に敵わない。
体重差に押され崖へと押し付けられてしまったデニスはそれでも、彼らと争う気はないと主張していた。
「っ!今ならっ!!」
『・・・そんな訳ないだろう?』
デニスがアクスによって押し退けられた事によって、開かれた前方への道をアンナは慌てて駆け出していく。
がら空きに見えたその道は、当然そんな訳もなく、アクスの影に隠れて近づいてきていたヴァイゼが彼女に向かって短剣を振るっていた。
「くっ!?この程度で!!」
『逃がすと、思うか?』
咄嗟にヴァイゼの攻撃を避けたアンナは、その服の表面を軽く切り払われる。
そのまま逃げ出そうとした彼女の背中を、ヴァイゼは簡単に捕まえていた。
『止めろヴァイゼ!!彼女を放せ!!』
『なんか知らんが、もう諦めろ!ここであいつを殺しときゃ、丸く収まるんだよ!』
完全に拘束されているデニスは、体格の差に地面にその足をつけてもいない。
彼は必死に暴れながらアンナを放せと叫ぶが、アクスは彼を駄々を捏ねる子供のように宥めるだけだった。
『お前には恨みはないが、ここで死んでもらう。我々、ゴブリンの為にな』
「放せ、放せこのー!!」
アンナを後ろから抱きかかえたヴァイゼは、その首にそっと短剣を添える。
暴れるアンナもその拘束を解くほどの力はない、ヴァイゼは短剣を握った腕を動かし始めていた。
「・・・アンナ!!」
「キュイー!!」
その時、森の奥から巨大な影が飛び出してきた。
その白く大きな影の上には小さな人影が乗っており、それはアンナの姿を見かけると大声で呼び掛けていた。
「イダ!?イダなの?どうして!?」
『助けが来ただと!?邪魔はさせない!』
予想だにしない存在の登場に驚いたのは、何もアンナだけではない。
イダと彼女が乗っているキュイの乱入に驚いたヴァイゼは、その短剣を引く腕を止めてしまっている。
しかしそれも一瞬の事であり、彼女達をアンナを助けに来た者だと判断した彼は、介入される前にアンナを仕留めようと腕を引き始めていた。
「・・・やらせない」
『ぐっ!?くそっ!!』
キュイに掴まっていた腕を放して素早くナイフを抜き放ったイダは、それでヴァイゼの腕を射抜いていた。
その痛みに思わず短剣を取り落としてしまったヴァイゼは、それを慌てて拾い直そうとするが、暴れ始めたアンナにそれも容易ではない。
「・・・キュイ、ごー」
「キュー!!!」
イダは腕を伸ばしてキュイに指示を出すと、自分はその上から飛び降りた。
彼女に指示に元気よく返事の鳴き声を上げたキュイは、縺れ合っているデニスとアクスに向かって突っ込んでいった。
『おいおいおい!?やばくねぇか、あれ!!おい、デニス!一回離れろ、今はそれ所じゃない!!』
『そんな言葉に騙されるか!!』
アクスの完全な拘束からどうにか逃れていたデニスは、彼をアンナ救援へと向かう事を妨げるアクスと縺れ合っていた。
その過程で位置関係が反転し、崖へと背中をつけていたアクスはこちらに突進してきているキュイの存在に気づいて、焦った声を上げる。
アクスはデニスに一旦休戦しようと呼びかけるが、キュイの存在に気づいていない彼はそれを詭弁だと聞き入れようともしなかった。
「・・・放せ」
『くっ!?接近戦では・・・!』
ヴァイゼへと接近したイダは、その両手に構えたナイフで彼を圧倒していく。
利き腕にナイフを射抜かれた上に、本来接近戦が得意ではないヴァイゼは、彼女に為す術なく押しやられていた。
「イダ、助かったよ!!」
「・・・ん」
ヴァイゼから解放されたアンナはイダの後ろへと回ると、その背中に隠れている。
彼女の視線の先では、キュイの突進を受けたデニスとアクスが、崖へと叩きつけられていた。
「・・・キュイ、こっち」
「キュイも、頑張ったね!」
「キュー、キュー!」
アンナを救出するという仕事を果たしたイダは、デニスとアクスを押さえつけているキュイを呼び戻す。
小走りでありながらかなりのスピードで帰ってきたキュイは、アンナから褒められるとその身体に頭を擦り付けて喜びを露にしていた。
「それで、イダはどうしてここに来たの?」
「・・・ん、クロードとレオンの匂いを追ってきた」
「キュー!」
キュイの頭を撫でながら、アンナはイダ達が何故この場に現れたのかを尋ねていた。
彼女がゴブリンに攫われた事を、イダ達は知る由もない筈だ、アンナには彼女らが何故ここに現れたのか分からなかった。
その疑問にイダはキュイを示しながら答えている、その言葉にキュイはどこか誇らしげに頭を高くしていた。
「えっ!?クロード様もここに来てるの!?そういえば、見かけたような・・・?」
「・・・ここまで追ってきた。ん?城に行った?」
「キュー」
イダ達がここに来た理由を知ったアンナは、自らの記憶の片隅からクロード達の姿を思い出す。
彼女に事情を説明したイダは、服の裾を引っ張るキュイに促されて崖の上の城へと視線を向ける。
キュイは頻りにそちらへと頭を向けて、クロード達はそちらにいると主張していた。
「私を助けに来たのかな・・・?知らせないとっ!!」
「・・・クラリッサ達も来てる」
「えっ!?そうなの!?」
クロード達の来訪を知ったアンナは、自らの無事を伝えるために彼らと合流しようとする。
そんな彼女にイダはクラリッサ達も彼女に救援に向かっていることを伝えるが、イダ自身も彼女達が今どこにいるのかは分からなかった。
「私、どうすればいいの!?どうすればいい!?」
「・・・分かんない」
「キュー・・・」
自分が原因で多くの者が動き、そして窮地に陥っているかもしれない状況に、アンナは戸惑い混乱してしまっている。
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