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救世主
チェスターの戦い
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「ふははははっ!!吾輩は、無敵無敵!!天下無敵なりぃぃぃ!!」
響き渡る豪快な笑い声は、その者の豪放磊落さを謳っている。
その自らの巨体さを存分に生かして周りの者達を薙ぎ倒している太った男、アドルフは薬物に導かれた興奮のままに、力を振るっている。
それは元々身体の大きかった彼に、さらに大きな力を与えており、もはや人間では太刀打ちが出来るものではなくなっていた。
事実、彼の周りにはその力によって薙ぎ倒されたネムレス教の信徒の数々があった。
それらは皆、その手に持った得物を不自然な形で歪ませている。
それは、彼の膂力の異常さを物語っていた。
「い、いけるぞ!!これならいける!!」
「あ、あぁ。これなら、もしかして・・・」
その圧倒的な存在感に、この戦いに参加していた数少ない教団の信徒も、彼ならがこの絶対的に不利な状況も覆せるとこぶしを握る。
彼らはこの教団の信徒でもない二人ばかりに任せてはおけないと、神殿を飛び出てきた若い信徒達であった。
しかし彼らは足手纏いになるとチェスターから戦闘に参加することを許されず、神殿の傍に張り付いては戦況を見守っていたのだった。
「ぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・ぐぅ」
しかしそんな希望は、あっけなく崩れ去ってしまっていた。
周りに群がる敵を薙ぎ倒し、ご機嫌な様子で天を仰ぎながら笑い声を上げていたアドルフは、その姿勢のままゆっくりと倒れ伏していってしまう。
そして彼はそのまま、いびきを立てては眠りこけてしまっていた。
「は・・・?嘘だろ?アドルフさん、アドルフさーーーん!!」
それは余りに突然で、周りも呆気に取られてしまっていた。
教団の信徒の一人は、そんなアドルフに対して必死に声を掛けるが、それは彼のいびきを高くするだけに終わっている。
「あーぁ、だから止めとけって言ったのに」
しかしそんな混乱の中、一人だけ冷静さを保っている男がいた。
彼、チェスターはアドルフへと視線を向けた隙を狙って近づいてきた敵を、そちらを全く見もしないで片付けると、頭を抱えては溜め息を漏らしている。
「どうだ、チェスター・ウィンストン?残るはお前一人となったが・・・まだ戦うというのか?」
彼が漏らした深い溜め息は、自らの忠告が現実となった事と、それによって状況がさらに悪くなったことを示している。
それを鋭く嗅ぎつけて、メルヴィンは勝ち誇った笑みを浮かべると、彼に降伏を促すように腕を伸ばしていた。
戦場となった神殿の前、森が開けたちょっとした広場には多くのネムレス教の信徒が倒れている。
にも拘らず、彼の周囲や背後には十分過ぎるほどの兵が今だに控えていた。
「あぁ?別に俺一人って訳でもねぇけどよ・・・」
「そうだ!!俺達もまだ戦うぞ!!」
その圧倒的な戦力差を元に降伏を迫るメルヴィンに、チェスターは頭を掻きながら後ろを振り返っていた。
そんな彼の視線に反応するまでもなく、その先にいた若い信徒達はまだ諦めないぞと意気を上げていた。
「ま、これじゃそう言われても仕方ねぇか・・・」
しかしそれは、その中のごく一部の信徒だけに限られていた。
それ以外の多くの信徒達はアドルフという強力な味方を失い、明らかに心が折れてしまっている者が多く見られ、逃げ場さえあれば今すぐ逃げ出してしまいたいという者ばかりであった。
それも仕方のない事だろう、この教団の戦闘要員の多くはルナ救出に向かってしまっている。
そのためここに残ったのは予備要員の、しかも実戦経験の乏しい若い信徒ばかりであった。
そんな彼らがこんな絶体絶命の戦場にあって、正気を保ちなおかつ戦意を滾らせるなど、土台無理な話なのだ。
「それで、どうするのだ?今下るのならば、貴様の命だけは助けてやってもよいのだぞ?」
後ろに控える信徒達が当てにならないと考えているのは、何もチェスターだけではない。
メルヴィンもまた、チェスターさえ下してしまえばこの戦いは終わると考えて、再び彼へと降伏を勧めていた。
「あぁ?だから今更、んなもん通る訳ねーつってんだろうが!!」
しかしその提案を、チェスターは一蹴する。
そして彼は凶悪な笑みを浮かべ、改めて得物であるナイフを両手に構え直すと、メルヴィンに向かって真っすぐに駆けだし始めていた。
「チェスターさん!俺達も―――」
「来んじゃねぇ!!手前らは足手纏いなんだよ!分かったらそこで大人しくしときやがれ!!」
降伏を拒み、戦いの続行を決意したチェスターに、意気の高い若い信徒は彼についていこうと前へと踏み出していた。
しかしそれは、当のチェスターによって否定される。
彼は顔だけを振り向かせると、彼らなど戦力にもならないと吐き捨て、黙ってそこで座っていろと手を振っている。
その迫力に、彼らは思わずその場にへたり込んでしまっていた。
「若者を守り、自らは一騎駆けか?殊勝なものよな・・・殺れ」
仲間の援助も退け、一人圧倒的な大軍に向かってくるチェスターの姿に、メルヴィンは感心したように呟きを漏らしている。
しかし如何にチェスターが腕が立つといっても、それはこの状況を覆すほどのものではない。
メルヴィンは感心を浮かべた瞳を細めると、残酷に命令を下す。
そうして彼はその場から背を向けていた、何故なら既に結果は分かっており、それ以上それを目にする必要を感じなかったからだ。
「―――そうでもねぇよ?」
その声は、メルヴィンのすぐ耳元から聞こえた。
「何!?ぐっ!!?」
それは明らかに、先ほどまでこちらへと迫ろうと無駄な足掻きを見せていたチェスターのものだ。
そんな男の声が自らの耳元から聞こえるなど有り得ないと、メルヴィンは慌てて振り返る。
そうして彼が目にしたのは、逆さに飛び上がりながら彼の首へとナイフを奔らせるチェスターの姿と、彼に踏み台にされ倒れていく兵士達の姿であった。
「メルヴィン様!!」
メルヴィンの首へと食い込んだナイフの刃は、そのまま致命の深さを目指して奔っていく。
しかしそれがそこへと届く寸前に、横から身を挺して飛び込んできた兵士によって、そのナイフの軌道は逸らされてしまっていた。
「ちっ・・・んだよ、案外慕われてんのかよ?あぁいや、これが権威の力って奴か・・・いやはや恐ろしいもんだねぇ」
ギリギリの所でメルヴィンを仕留めそこなったチェスターは、そのまま見事に着地を決めると、その足元へと視線を向けている。
そこにはメルヴィンを助けるために身を挺して犠牲になった、兵士が倒れ込んでいた。
「あーぁ、あとちょっとだったのによぉ。あれじゃ致命傷には・・・っと、いけねぇいけねぇ。ばらしちまったな、黙っときゃ気づかずに逃げ帰ってくれたかもしれねぇのに・・・全く損だね、生まれつきの正直者ってのは」
チェスターの足元に倒れ込んだ兵士は、既に絶命してしまっている。
それを眺めながら彼は、深々と溜め息をついていた。
彼の長年の経験から、メルヴィンの傷は致命傷にはならないと分かってしまっていたのだ。
それを思わず漏らしてしまい、肩を竦めて見せるチェスターに、メルヴィンは首を押さえながら顔を真っ赤に染めていた。
「わしが命惜しさに逃げる臆病者だと・・・?ふざけるな!!えぇい、早くあやつを黙らせろ!!仕留めた者には、恩賞は思うがままだぞ!!」
チェスターの馬鹿にしたような態度と言葉に、メルヴィンは顔を真っ赤にして怒り散らすと、彼を早く仕留めろと命令を下す。
「へっ、そりゃ結構な事で・・・手前ら、恩賞の首がここだぞぉ!!今ならこの首についた賞金もついて、一石二鳥ってもんだ!!ほらほら、早いもん勝ちだぞぉ!!」
その大盤振る舞いぶりに唇を吊り上がらせたチェスターは、それを煽っては敵の兵士達に自らの存在を誇示している。
そして彼にそう言われるまでもなく、敵の兵士達は恩賞の存在に目の色を変えていた。
「あーぁ、張り切っちゃってまぁ。ったく、柄じゃねぇなぁ・・・」
目の色を変え、向かってくる大軍の中で一人、チェスターは柄ではないと頭を掻く。
その手に握られたナイフからは、今も血が滴っていた。
響き渡る豪快な笑い声は、その者の豪放磊落さを謳っている。
その自らの巨体さを存分に生かして周りの者達を薙ぎ倒している太った男、アドルフは薬物に導かれた興奮のままに、力を振るっている。
それは元々身体の大きかった彼に、さらに大きな力を与えており、もはや人間では太刀打ちが出来るものではなくなっていた。
事実、彼の周りにはその力によって薙ぎ倒されたネムレス教の信徒の数々があった。
それらは皆、その手に持った得物を不自然な形で歪ませている。
それは、彼の膂力の異常さを物語っていた。
「い、いけるぞ!!これならいける!!」
「あ、あぁ。これなら、もしかして・・・」
その圧倒的な存在感に、この戦いに参加していた数少ない教団の信徒も、彼ならがこの絶対的に不利な状況も覆せるとこぶしを握る。
彼らはこの教団の信徒でもない二人ばかりに任せてはおけないと、神殿を飛び出てきた若い信徒達であった。
しかし彼らは足手纏いになるとチェスターから戦闘に参加することを許されず、神殿の傍に張り付いては戦況を見守っていたのだった。
「ぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・ぐぅ」
しかしそんな希望は、あっけなく崩れ去ってしまっていた。
周りに群がる敵を薙ぎ倒し、ご機嫌な様子で天を仰ぎながら笑い声を上げていたアドルフは、その姿勢のままゆっくりと倒れ伏していってしまう。
そして彼はそのまま、いびきを立てては眠りこけてしまっていた。
「は・・・?嘘だろ?アドルフさん、アドルフさーーーん!!」
それは余りに突然で、周りも呆気に取られてしまっていた。
教団の信徒の一人は、そんなアドルフに対して必死に声を掛けるが、それは彼のいびきを高くするだけに終わっている。
「あーぁ、だから止めとけって言ったのに」
しかしそんな混乱の中、一人だけ冷静さを保っている男がいた。
彼、チェスターはアドルフへと視線を向けた隙を狙って近づいてきた敵を、そちらを全く見もしないで片付けると、頭を抱えては溜め息を漏らしている。
「どうだ、チェスター・ウィンストン?残るはお前一人となったが・・・まだ戦うというのか?」
彼が漏らした深い溜め息は、自らの忠告が現実となった事と、それによって状況がさらに悪くなったことを示している。
それを鋭く嗅ぎつけて、メルヴィンは勝ち誇った笑みを浮かべると、彼に降伏を促すように腕を伸ばしていた。
戦場となった神殿の前、森が開けたちょっとした広場には多くのネムレス教の信徒が倒れている。
にも拘らず、彼の周囲や背後には十分過ぎるほどの兵が今だに控えていた。
「あぁ?別に俺一人って訳でもねぇけどよ・・・」
「そうだ!!俺達もまだ戦うぞ!!」
その圧倒的な戦力差を元に降伏を迫るメルヴィンに、チェスターは頭を掻きながら後ろを振り返っていた。
そんな彼の視線に反応するまでもなく、その先にいた若い信徒達はまだ諦めないぞと意気を上げていた。
「ま、これじゃそう言われても仕方ねぇか・・・」
しかしそれは、その中のごく一部の信徒だけに限られていた。
それ以外の多くの信徒達はアドルフという強力な味方を失い、明らかに心が折れてしまっている者が多く見られ、逃げ場さえあれば今すぐ逃げ出してしまいたいという者ばかりであった。
それも仕方のない事だろう、この教団の戦闘要員の多くはルナ救出に向かってしまっている。
そのためここに残ったのは予備要員の、しかも実戦経験の乏しい若い信徒ばかりであった。
そんな彼らがこんな絶体絶命の戦場にあって、正気を保ちなおかつ戦意を滾らせるなど、土台無理な話なのだ。
「それで、どうするのだ?今下るのならば、貴様の命だけは助けてやってもよいのだぞ?」
後ろに控える信徒達が当てにならないと考えているのは、何もチェスターだけではない。
メルヴィンもまた、チェスターさえ下してしまえばこの戦いは終わると考えて、再び彼へと降伏を勧めていた。
「あぁ?だから今更、んなもん通る訳ねーつってんだろうが!!」
しかしその提案を、チェスターは一蹴する。
そして彼は凶悪な笑みを浮かべ、改めて得物であるナイフを両手に構え直すと、メルヴィンに向かって真っすぐに駆けだし始めていた。
「チェスターさん!俺達も―――」
「来んじゃねぇ!!手前らは足手纏いなんだよ!分かったらそこで大人しくしときやがれ!!」
降伏を拒み、戦いの続行を決意したチェスターに、意気の高い若い信徒は彼についていこうと前へと踏み出していた。
しかしそれは、当のチェスターによって否定される。
彼は顔だけを振り向かせると、彼らなど戦力にもならないと吐き捨て、黙ってそこで座っていろと手を振っている。
その迫力に、彼らは思わずその場にへたり込んでしまっていた。
「若者を守り、自らは一騎駆けか?殊勝なものよな・・・殺れ」
仲間の援助も退け、一人圧倒的な大軍に向かってくるチェスターの姿に、メルヴィンは感心したように呟きを漏らしている。
しかし如何にチェスターが腕が立つといっても、それはこの状況を覆すほどのものではない。
メルヴィンは感心を浮かべた瞳を細めると、残酷に命令を下す。
そうして彼はその場から背を向けていた、何故なら既に結果は分かっており、それ以上それを目にする必要を感じなかったからだ。
「―――そうでもねぇよ?」
その声は、メルヴィンのすぐ耳元から聞こえた。
「何!?ぐっ!!?」
それは明らかに、先ほどまでこちらへと迫ろうと無駄な足掻きを見せていたチェスターのものだ。
そんな男の声が自らの耳元から聞こえるなど有り得ないと、メルヴィンは慌てて振り返る。
そうして彼が目にしたのは、逆さに飛び上がりながら彼の首へとナイフを奔らせるチェスターの姿と、彼に踏み台にされ倒れていく兵士達の姿であった。
「メルヴィン様!!」
メルヴィンの首へと食い込んだナイフの刃は、そのまま致命の深さを目指して奔っていく。
しかしそれがそこへと届く寸前に、横から身を挺して飛び込んできた兵士によって、そのナイフの軌道は逸らされてしまっていた。
「ちっ・・・んだよ、案外慕われてんのかよ?あぁいや、これが権威の力って奴か・・・いやはや恐ろしいもんだねぇ」
ギリギリの所でメルヴィンを仕留めそこなったチェスターは、そのまま見事に着地を決めると、その足元へと視線を向けている。
そこにはメルヴィンを助けるために身を挺して犠牲になった、兵士が倒れ込んでいた。
「あーぁ、あとちょっとだったのによぉ。あれじゃ致命傷には・・・っと、いけねぇいけねぇ。ばらしちまったな、黙っときゃ気づかずに逃げ帰ってくれたかもしれねぇのに・・・全く損だね、生まれつきの正直者ってのは」
チェスターの足元に倒れ込んだ兵士は、既に絶命してしまっている。
それを眺めながら彼は、深々と溜め息をついていた。
彼の長年の経験から、メルヴィンの傷は致命傷にはならないと分かってしまっていたのだ。
それを思わず漏らしてしまい、肩を竦めて見せるチェスターに、メルヴィンは首を押さえながら顔を真っ赤に染めていた。
「わしが命惜しさに逃げる臆病者だと・・・?ふざけるな!!えぇい、早くあやつを黙らせろ!!仕留めた者には、恩賞は思うがままだぞ!!」
チェスターの馬鹿にしたような態度と言葉に、メルヴィンは顔を真っ赤にして怒り散らすと、彼を早く仕留めろと命令を下す。
「へっ、そりゃ結構な事で・・・手前ら、恩賞の首がここだぞぉ!!今ならこの首についた賞金もついて、一石二鳥ってもんだ!!ほらほら、早いもん勝ちだぞぉ!!」
その大盤振る舞いぶりに唇を吊り上がらせたチェスターは、それを煽っては敵の兵士達に自らの存在を誇示している。
そして彼にそう言われるまでもなく、敵の兵士達は恩賞の存在に目の色を変えていた。
「あーぁ、張り切っちゃってまぁ。ったく、柄じゃねぇなぁ・・・」
目の色を変え、向かってくる大軍の中で一人、チェスターは柄ではないと頭を掻く。
その手に握られたナイフからは、今も血が滴っていた。
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