55 / 93
逃亡
格好の手段
しおりを挟む
「はぁ・・・そうは言っても、一体どうすればいいんだろう?」
神殿の廊下を歩きながら、パトリシアは一人溜め息をつく。
目的であったクルスとの面会が叶い、意気揚々と彼を助けると宣言してから、一体どれ程の月日が経っただろうか。
実際にはそれは数日の月日でしかなかったが、自信満々で宣言した手前と、この全くうまくいっていない進捗は、彼女の気分を重くするには十分なものであった。
「クルスの話では、脱出路は見つけたから後は騒ぎを起こして注意を引いてくれるだけでいいって言われたけど・・・これだもんな」
廊下を一定の速度で歩くパトリシアに、続く足音は彼女の分だけではない。
後ろをチラリと振り返った彼女の目に映ったのは、無言のままに付き従う信徒の姿であった。
それらが女性信徒だけであったのは、せめてもの配慮だろうか。
しかしそれらの目的が、パトリシアの監視にあることは明らかであった。
「はぁ・・・本当、どうしたらいいんだろ?」
そんな監視の目の中で、一体どうやって騒ぎを起こしたらいいのか。
パトリシアはそんな難しい課題に、頭を抱えたい思いで溜め息を漏らす。
「パトリシア様、次の御予定なのですが・・・」
「あ、はい!えっと、次はどこに・・・あれ、貴方どこかで・・・?」
そんなパトリシアの下に、栗色の髪をした信徒が近づいて来ていた。
彼女の声に慌てて顔を上げ、聖女としての表情を作っていたパトリシアはしかし、目の前の女性の姿を捉えると、そのまま逸らしそうだった視線を再びそこへと戻していた。
「はい?あの、私が何か・・・?」
予定を伝えに来ただけの信徒は、パトリシアの反応に戸惑い小首を傾げている。
そんな彼女を前に、パトリシアはこめかみに指を当てては何やら唸りながら考え込んでいた。
「うーん、うーん・・・あっ!あーーー!!?貴方、あの時の!!」
「え?」
そして彼女は思い出す、その目の前の信徒がいつか救おうとしていた少女であった事を。
ようやくそれを思い出したパトリシアは抱えていた頭を上げると、ボニーの顔を指差して大声を上げている。
パトリシアのそんな激烈な反応を目にしても、ボニーはより一層訳が分からないとぽかんと口を半開きにするばかりであった。
「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってきます!!貴方、案内お願い出来ますか!?出来ますよね!?」
「えっ、えっ!?せ、聖女様っ!?」
「それじゃ、行ってきまーす!!」
「ちょ、えっ!?きゃあぁぁぁっ!!?」
呆気に取られ、ぼーっと突っ立ってしまっているボニーの手を取ったパトリシアは、そのまま適当な言い訳を叫ぶとその場から駆け出していた。
訳も分からないまま彼女の引きずられているボニーは悲鳴を上げるが、それもやがて掠れて消えていく。
「えっと、私達はどうすれば・・・?」
「生理現象でしょう?待つしかないじゃない、それに・・・」
「何かあった時は、あの新入りのせいになる、か」
パトリシア達が去っていた後、そこに残された信徒達は途方に暮れたように立ち尽くしていた。
彼女の達は戸惑うように、周りの信徒達と言葉を交わしていたが、やがてその場で待つしかないという結論に達したようだ。
彼女達が不安そうに視線を向ける先からは、もはやボニーの悲鳴すら聞こえなくなっていた。
「な、何なんですか貴方は!?幾ら聖女だからって・・・はっ!?もしかしてそっちの趣味が・・・いやー!!助けて、誰かー!!犯されるー!!」
無理やりボニーを女子トイレに引っ張り込み、そこの個室へと押し込んだパトリシアの鼻息は荒い。
その興奮した様子は、ボニーに何かを勘違いさせるには十分な迫力であった。
「えっ!?何を・・・ち、違うって!!そんなんじゃないから!えっと・・・貴方、私の事憶えてない?」
「は?ネムレス教の聖女では?それがどうだっていうんですか!?私は、そんな権威に何て屈しませんからね!!」
ボニーが口走った内容を、始めパトリシアは理解出来なかった。
しかしやがてそれを理解すると、顔を真っ赤に染めた彼女は必死に首を振ってはそれを否定している。
パトリシアはボニーと依然会ったことを思い出させようと語り掛けるが、なまじ知名度が高かったためか彼女は一向にピンときた様子を見せない。
「だから、違うんだって!!ほら、あの時・・・聖霊祭の時、クルスと一緒にいた!憶えてない!?」
「・・・クルス様と?そういえば、あの時もう一人誰かいたような・・・」
何故か刻一刻と悪化していくような状況に頭を抱えたパトリシアは、どうにかボニーの記憶を引きずり出そうと、数少ない共通のエピソードを口にしている。
そしてパトリシアが口にしたクルスという単語に、ボニーは反応すると急激に大人しくなっていた。
「そう!それがわた―――」
「えーーー!?もしかして、あの時私を助けてくれたの聖女様だったんですか!?そんな、私・・・クルス様にだけじゃなく、聖女様にまで助けてもらっていたなんて・・・感激です!!」
何かを思い出すように考え込み始めたボニーの姿に手ごたえを感じたパトリシアは、自らの胸に手を当ててその存在をアピールしようとしている。
しかしそれをするまでもなく自力で思い出したボニーは驚くように大声を上げると、キラキラと輝く瞳でパトリシアの手を握り締めていた。
「え?う、うん。そうなんだけど・・・何か調子狂うな」
先ほどまでは強い疑いの目を向けてきていたボニーが今や、尊敬と憧れで輝く視線を向けてきている。
その見事なまでの手の平返しに、パトリシアは圧倒され戸惑ってしまっている。
「えーっとね、その・・・貴方に手伝って貰いたい事があるのだけど―――」
「はい!!私に出来る事なら、どんな事でも仰ってください!!」
いつの間にか立場が逆転し、今やパトリシアがボニーに気圧されてしまっている状況に、彼女は恐る恐るといった様子で当初の目的について口にする。
本来ならば了承され辛いその申し出はしかし、ボニーによって詳細まで到達する前に了承されてしまう。
その勢いは、その事実が本来嬉しい筈のパトリシアが、逆に引いてしまうほどのものであった。
「えぇ・・・いや、いいんだけど。大丈夫なのかな、この子・・・こんな簡単に人を信用しちゃって」
もはや疑う事の知らない瞳を向けてくるボニーに、パトリシアは心配の視線を向けている。
しかしその意味に彼女が気づくことはなく、不思議そうに瞬きを繰り返すだけ。
「それで、私は何をすればいいんですか!?」
「ええとね・・・それじゃあ―――」
胸に去来した心配も、目の前の都合のいい存在を無視するほどのものではない。
グイグイと逆に圧力を掛けてくる勢いで、頼み事を要求してくるボニーにパトリシアはやがて押し切られ、その考えを話し始める。
それは、至って単純な計画であった。
神殿の廊下を歩きながら、パトリシアは一人溜め息をつく。
目的であったクルスとの面会が叶い、意気揚々と彼を助けると宣言してから、一体どれ程の月日が経っただろうか。
実際にはそれは数日の月日でしかなかったが、自信満々で宣言した手前と、この全くうまくいっていない進捗は、彼女の気分を重くするには十分なものであった。
「クルスの話では、脱出路は見つけたから後は騒ぎを起こして注意を引いてくれるだけでいいって言われたけど・・・これだもんな」
廊下を一定の速度で歩くパトリシアに、続く足音は彼女の分だけではない。
後ろをチラリと振り返った彼女の目に映ったのは、無言のままに付き従う信徒の姿であった。
それらが女性信徒だけであったのは、せめてもの配慮だろうか。
しかしそれらの目的が、パトリシアの監視にあることは明らかであった。
「はぁ・・・本当、どうしたらいいんだろ?」
そんな監視の目の中で、一体どうやって騒ぎを起こしたらいいのか。
パトリシアはそんな難しい課題に、頭を抱えたい思いで溜め息を漏らす。
「パトリシア様、次の御予定なのですが・・・」
「あ、はい!えっと、次はどこに・・・あれ、貴方どこかで・・・?」
そんなパトリシアの下に、栗色の髪をした信徒が近づいて来ていた。
彼女の声に慌てて顔を上げ、聖女としての表情を作っていたパトリシアはしかし、目の前の女性の姿を捉えると、そのまま逸らしそうだった視線を再びそこへと戻していた。
「はい?あの、私が何か・・・?」
予定を伝えに来ただけの信徒は、パトリシアの反応に戸惑い小首を傾げている。
そんな彼女を前に、パトリシアはこめかみに指を当てては何やら唸りながら考え込んでいた。
「うーん、うーん・・・あっ!あーーー!!?貴方、あの時の!!」
「え?」
そして彼女は思い出す、その目の前の信徒がいつか救おうとしていた少女であった事を。
ようやくそれを思い出したパトリシアは抱えていた頭を上げると、ボニーの顔を指差して大声を上げている。
パトリシアのそんな激烈な反応を目にしても、ボニーはより一層訳が分からないとぽかんと口を半開きにするばかりであった。
「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってきます!!貴方、案内お願い出来ますか!?出来ますよね!?」
「えっ、えっ!?せ、聖女様っ!?」
「それじゃ、行ってきまーす!!」
「ちょ、えっ!?きゃあぁぁぁっ!!?」
呆気に取られ、ぼーっと突っ立ってしまっているボニーの手を取ったパトリシアは、そのまま適当な言い訳を叫ぶとその場から駆け出していた。
訳も分からないまま彼女の引きずられているボニーは悲鳴を上げるが、それもやがて掠れて消えていく。
「えっと、私達はどうすれば・・・?」
「生理現象でしょう?待つしかないじゃない、それに・・・」
「何かあった時は、あの新入りのせいになる、か」
パトリシア達が去っていた後、そこに残された信徒達は途方に暮れたように立ち尽くしていた。
彼女の達は戸惑うように、周りの信徒達と言葉を交わしていたが、やがてその場で待つしかないという結論に達したようだ。
彼女達が不安そうに視線を向ける先からは、もはやボニーの悲鳴すら聞こえなくなっていた。
「な、何なんですか貴方は!?幾ら聖女だからって・・・はっ!?もしかしてそっちの趣味が・・・いやー!!助けて、誰かー!!犯されるー!!」
無理やりボニーを女子トイレに引っ張り込み、そこの個室へと押し込んだパトリシアの鼻息は荒い。
その興奮した様子は、ボニーに何かを勘違いさせるには十分な迫力であった。
「えっ!?何を・・・ち、違うって!!そんなんじゃないから!えっと・・・貴方、私の事憶えてない?」
「は?ネムレス教の聖女では?それがどうだっていうんですか!?私は、そんな権威に何て屈しませんからね!!」
ボニーが口走った内容を、始めパトリシアは理解出来なかった。
しかしやがてそれを理解すると、顔を真っ赤に染めた彼女は必死に首を振ってはそれを否定している。
パトリシアはボニーと依然会ったことを思い出させようと語り掛けるが、なまじ知名度が高かったためか彼女は一向にピンときた様子を見せない。
「だから、違うんだって!!ほら、あの時・・・聖霊祭の時、クルスと一緒にいた!憶えてない!?」
「・・・クルス様と?そういえば、あの時もう一人誰かいたような・・・」
何故か刻一刻と悪化していくような状況に頭を抱えたパトリシアは、どうにかボニーの記憶を引きずり出そうと、数少ない共通のエピソードを口にしている。
そしてパトリシアが口にしたクルスという単語に、ボニーは反応すると急激に大人しくなっていた。
「そう!それがわた―――」
「えーーー!?もしかして、あの時私を助けてくれたの聖女様だったんですか!?そんな、私・・・クルス様にだけじゃなく、聖女様にまで助けてもらっていたなんて・・・感激です!!」
何かを思い出すように考え込み始めたボニーの姿に手ごたえを感じたパトリシアは、自らの胸に手を当ててその存在をアピールしようとしている。
しかしそれをするまでもなく自力で思い出したボニーは驚くように大声を上げると、キラキラと輝く瞳でパトリシアの手を握り締めていた。
「え?う、うん。そうなんだけど・・・何か調子狂うな」
先ほどまでは強い疑いの目を向けてきていたボニーが今や、尊敬と憧れで輝く視線を向けてきている。
その見事なまでの手の平返しに、パトリシアは圧倒され戸惑ってしまっている。
「えーっとね、その・・・貴方に手伝って貰いたい事があるのだけど―――」
「はい!!私に出来る事なら、どんな事でも仰ってください!!」
いつの間にか立場が逆転し、今やパトリシアがボニーに気圧されてしまっている状況に、彼女は恐る恐るといった様子で当初の目的について口にする。
本来ならば了承され辛いその申し出はしかし、ボニーによって詳細まで到達する前に了承されてしまう。
その勢いは、その事実が本来嬉しい筈のパトリシアが、逆に引いてしまうほどのものであった。
「えぇ・・・いや、いいんだけど。大丈夫なのかな、この子・・・こんな簡単に人を信用しちゃって」
もはや疑う事の知らない瞳を向けてくるボニーに、パトリシアは心配の視線を向けている。
しかしその意味に彼女が気づくことはなく、不思議そうに瞬きを繰り返すだけ。
「それで、私は何をすればいいんですか!?」
「ええとね・・・それじゃあ―――」
胸に去来した心配も、目の前の都合のいい存在を無視するほどのものではない。
グイグイと逆に圧力を掛けてくる勢いで、頼み事を要求してくるボニーにパトリシアはやがて押し切られ、その考えを話し始める。
それは、至って単純な計画であった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
クラスメイトのなかで僕だけ異世界転移に耐えられずアンデッドになってしまったようです。
大前野 誠也
ファンタジー
ー
子供頃から体の弱かった主人公は、ある日突然クラスメイトたちと異世界に召喚されてしまう。
しかし主人公はその召喚の衝撃に耐えきれず絶命してしまった。
異世界人は世界を渡る時にスキルという力を授かるのだが、主人公のクラスメイトである灰田亜紀のスキルは死者をアンデッドに変えてしまうスキルだった。
そのスキルの力で主人公はアンデッドとして蘇ったのだが、灰田亜紀ともども追放されてしまう。
追放された森で2人がであったのは――
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる