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ハネムーン編
ハネムーン編 エルビス 5 *R18 最終話
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浴室を出る前に、姿見で自分を見ると一気に顔に熱が集まった。
(恥ずかしい~~!! やっぱりローブを着ようかな? でも、このまま出て行った方が驚きそうだし……)
これも持っていくと片手が塞がるし、脱ぎにくいもんな!! このかっこうで驚かせてやる! いつもエッチな技で負けるけど、今日の俺は違う!!
玉も中に仕込んで、決意を固めて寝室に向かった。エルビスはローブを着てベッドの背もたれに寄りかかっていた。
「エルビス、お待たせ」
「いえ、大丈夫で……」
エルビスは俺の格好を見て固まった。徐々に脱ぐ作戦が良かったのか?! でも、ここまでしたんだから、押し切ろう!!
「ジュンヤ様、それは」
「えっと、こういうの好きかなって作ってもらった」
「私のためですか?」
「そう。どう?」
「とても、可愛いです。それに……エッチですね」
今日の俺は純白スケスケベビードールです! パラパさんがエルビスはフリフリが好きなはずって言うからフリルがついている! パンツは紐パンです!! すっかり慣れたね、紐パン……
「あのさ、今日は俺、旦那様のお世話をしたいんだ」
「私を?! しかし、それは」
「いいよね? 俺、いつも世話してもらってるけど、大事な人のお世話をしたいなぁ」
「うっ、そんな可愛いことを言われたら、断れませんよ」
「断るつもりだった?」
「私は、侍従で……」
「違う」
サイドテーブルに箱を置いてベッドに乗る。
「エルビスは、俺の夫だろう? 対等なんだ。いつも頑張ってるエルビスを癒やしてあげたいんだ」
「何をしてくれるんです?」
「いつもマッサージしてくれるだろう? 俺もしてあげる」
(もちろん、ちょっとエッチなやり方を覚えたんだけどな!! こっそり勉強しました!)
「エルビス 、脱いでうつぶせになって」
箱から出したオイルをボウルに入れる。ボウルには魔石が組み込んであって、オイルが温まるようになっている。いつもこうしてくれてたって知ったんだ。
特別にブレンドしてもらった、香りがいいハーブやフルーツの香りが漂っていい香りだ。それを手にとってエルビスの背中に塗る。褐色の肌がオイルで艶を増して、すごくキレイだった。
エルビスの上に跨ってゆっくりと上半身に手を這わせる。学生時代は選手同士でマッサージをしていたから、体に触れると肩や背中がこっているのがわかった。
「うっ……ジュンヤ様っ」
「痛い?」
「少しだけ」
「肩と背中がこってるよ。いつも頑張っているからだよね。優しくするから」
俺を世話したり抱き上げたり、日々世話をしてくれる体。少しでも楽にしてあげたい。指圧は慣れないだろうから、リンパマッサージなら後からもみ返しもないだろう。
くちゅっ、ぬちゅっ……
(あ、音がエッチだ)
それに、エルビスの体が時々ピクッと反応する。腰ももぞもぞしていて、もしかして。
「エルビス、今度は上向いて」
「——少し、待ってもらえませんか?」
「待たない。あのさ——勃ってる、よね?」
「っ?! 気がついてたんですかっ?!」
「うん。俺もそうなる時があるから変じゃないよ? ほら、マッサージしてあげる」
「うっ……は、はい」
仰向けになったエルビスのぺ○スはガッチガチのギンギンだった。
「つらそうだね。こっちを先にマッサージしてあげるよ」
「えっ?! ジュンヤ様っ? あっ」
オイル塗れの手は滑りがいい。そっと握って上下すると、エルビスは抵抗をやめた。右手でしごきながら、左手はエルビスの肌を堪能する。腰のラインがキレイだな。しっかり筋肉がついてすべすべで……
「ふっ、くっ」
「これ、気持ちいい?」
「はい……」
とろりと先走りが溢れて、誘われるように先端にキスして口に含んだ。
「はっ……あ、ジュンヤ、さ、ま」
「んぐっ、んん」
唇で、舌で。優しく、でも強く吸い上げたりを繰り返すと、甘い滴が口いっぱいに広がる。屈んでフェラをする俺も、下半身が疼いて揺らしながら見せつけるようにべろりと舌で舐めてエルビスを見つめた。
「ジュンヤ様っ、私は、もう、あなたと繋がりたい、です」
「俺も……」
俺が離れた瞬間、ガバッと起き上がったエルビスに抱きしめられた。
「ジュンヤ様、嬉しいです。私のために、わざわざこんなエッチな格好をしてくださったんですね」
「うん……気に入った?」
「最高です! 先ほどたっぷり愛して差し上げたから乳首がツンと尖っていますし、愛らしいピンク色が透けて美味しそうです。おや、こちらは、はみ出していますよ?」
「っ?! 言うなよぉ」
わかってます!! パンツから息子がこんにちはしてるって!! だって布の面積が少ないんだもんよ~!
「ふふ。求めてくださっているのが嬉しいです。でも、あんなマッサージをどこで覚えたんです?」
「普通のマッサージは前の世界で、運動の後でしてた。それと、こっちでも勉強した」
「——他の男に触れたのですか? それとも、触れられた?」
「あっちではエッチなことはしてないよ?」
「それでも、この体に他の男が触れたのは不快です」
そう言って、エルビスはゆっくりと俺の体を撫で始めた。俺もエルビスの肌に手を這わせ、キスをしながら弄り合う。
「ふあ、あ~!」
アナルに指が一本、そしてもう一本……クチュクチュと音を立てて良いところを擦ってくれる。
「玉も入れてくれたんですか? 今日は積極的ですね」
「ん、ハネムーン、だから、あっ! いっぱい、シようと、ん!」
「もう、入っても良いですか?」
「来てほしい……我慢してたんだ」
「ジュンヤ様っ!」
体を持ち上げられ、対面座位で挿入された。すっかりほぐれたそこは、一気に入ってきても快感しか感じない。
「は、ああ~~っ!」
「すみません、抑えられません!!」
「良い、めちゃくちゃに、シて!」
腿をがっしりと掴み、背中を支えたエルビスが激しく突き上げてきた。滅多にない激しい攻めに、驚きと歓喜が湧き上がった。
(嬉しい! もっと理性をぶっ飛ばして……!)
「だん、な、さまぁ、の、太いの、きもちいい」
「ジュンヤ様っ! ジュンヤ様っ!! ここが良いですか?」
「ふぁっ、あ、ああ~、イイ!!」
深い繋がりからグッと抜かれ、浅い位置にある前立腺を何度もコツコツと攻められると頭が真っ白になりほど気持ちがいい。
「あ~! だ、め! そこ、は、すぐイッちゃう、とこぉ!」
「何度でも、イッてくださいね? 大丈夫ですよ。私が、全部してあげますから!」
「あうっ! あ、あ!」
深く繋がったと思ったら、ベッドに押し倒されていた。腰の下にクッションが押し込まれ抽送が再開される。
ずちゅっ、じゅぽっ……
「んぁ! はぁ、あ、ん!」
「キレイですよ、ジュンヤ様。感じている顔、素敵です。もっと見せて。遮音されていますから、声も抑えないで聞かせてください」
「ん、エルビス、好きっ! もっとめちゃくちゃにして……」
「——ええ。ハネムーンですからね。存分に愛してあげます」
エルビスの腰使いは、驚くほど俺のいいところばかりを擦る。
「やぁ、イッちゃうぅ……」
きっと、ひどくいやらしい顔をしている。恥ずかしさに顔を背けると、顎をしっかり捉えて視線を合わされた。
「顔を見せて。私を見て。そう、その、まま」
「んっ、もう、ダメっ! ——っ!! ああぁ……」
ガクガクと体が痙攣する。それでも見つめ合ったままで……満足そうにほほ笑むエルビスに、胸がキュンとした。
「ああ……素敵です。このまま、私の愛を受け止めてくださいね」
優しい声音とは正反対の激しい動きに、イッたままの体を完全に明け渡してただ揺さぶられつつづけた。快楽と幸福感の中で何度達したのかもわからない。
「愛しています……なぜ、これ以上の言葉がないのでしょう」
朦朧とする意識の中で、エルビスの声が聞こえた。
◇
「……ヤ様……ジュンヤ様。大丈夫ですか?」
「ん……」
背中があったかい。ぴったりと抱かれている俺たちは、まだ裸だった。
「良かった。お目覚めになりましたね」
「ん? どうし、た……?」
心配そうなエルビスに、きっと眠りすぎて心配させたんだと思った。でも、確かに下半身に違和感がある。エッチの後は挟まってる感がめちゃくちゃあるんだけど、すごくリアルにナカにある感じがする。
(いやいや、入ってる、よね?)
「あの、エルビス? 入って……る?」
「すみません……一度してみたかったんです。お嫌でしたか? 嫌なら残念ですが抜きま」
「待って! だめ! このままでいいよ」
「ふふふ、嬉しいです」
抱きしめる力が強くなる。
「こういうの、してみたかったんだ?」
「殿下やダリウスが自慢するので、つい」
「あの二人はぁ~! それにしても、エルビス……準備万端みたいだね?」
入ってるエルビスはフル勃起だとわかるくらい、俺の中に奥までぴったり嵌っている。
「ジュンヤ様といると、私の下半身は節操なしになってしまうようです。お食事の時間が過ぎてしまうので起こしたのですが」
「あ、そうか。一般の宿だから朝食の時間が決まってるんだっけ」
「実は、もう昼過ぎです」
「あ~! 寝過ごしちゃったね!」
そう言われると、急に空腹に感じた。
「念のため携帯食は持ってきていますが、温かいものが食べたいですよね?」
「でも、コレ。イかないと、無理だろう?」
「トイレに行ってきます……」
「だめ!!」
ちょっと待て! 一人で抜いてくるつもりらしいですよ、俺の夫は!
「えっ?」
きょとんとしたエルビス 、可愛いなぁ。
「ダメだって。俺がここにいるのに、ナカに出してくれなきゃ、やだよ」
「~~ッ!!」
「わっ!? あっ、ん! んぁ! ナカで、イッて」
「ああ、もう! 好きです! 子作りの練習を、しましょう」
ばちゅ! ばちゅっ!! パン!! パン!!
俺の中にはまだエルビスの精液が残ったままだった。カーテンの隙間から日差しが差し込むなか、この部屋の中ではいやらしい音と肌のぶつかり合う音が響く。そんな状況に、ものすごく興奮した。
「ん、あ! エルビスとの、赤ちゃん、ほしい! いっぱい、れんしゅ、する」
「ええ。こうして、昼も夜も、たくさん、くっ、う! 愛されるんです、よ? よく覚えてください、ね!」
結局、この後二回エッチをしたのでお昼は食いっぱぐれました。携帯食で空腹を凌ぎましたよ! だがそれで良い!! 反省はしない!
「すみません……」
「なんで謝るんだ?」
「ハネムーンなのに、携帯食なんて」
二度寝から覚めたら夜でした。エルビスはエッチし過ぎたと反省しているみたいだ。
「俺は嬉しいよ。エルビスと何にも考えないでエッチ三昧なんて、滅多にないんだから」
「もちろん私も嬉しいです!! 本当にいいんですか? 私は少し欲張ってしまいましたが」
「もっと欲張っていいよ。でも、夜ご飯は下の食堂で食べよう? せっかくだから、ここの食事も楽しみたいな」
「それは良いのですが……心配です。ジュンヤ様の香りやしどけない色気に虫が寄ってきそうです」
「その時は、エルビスが守ってくれるだろ?」
エルビスは本当は強いって知ってる。それに、頼られたいと思っているってことも。こうして甘えると、すごく嬉しそうにしてくれるんだ。
いっぱいキスしながら服を着た。ちょっと足元がおぼつかないけど、階段は支えてもらって階下の食堂に行くと、お客さんがたくさんいた。宿泊客には専用のテーブルがあって、席の心配がしなくて良いのは助かった。
出された料理は、以前より風味がよくなっていたし、硬くて噛みきれなかったパンも程よい歯応えに変わっていた。
「ずいぶん変わったな。歩夢君が頑張ってるのかな?」
「ジュンヤ様が下地を作られたからでしょう」
エールを飲みながらの楽しい会話。でも、周囲には数人私服の騎士がいて、さりげなく警護されている。トマスさんとリューンさんもいた。
「おうおう、兄ちゃんの黒髪、うまいこと染めてあるなぁ~!! 姿絵の神子様みてぇだ!」
「おい、そっちは宿の客専用だぞ」
酔っ払いが二人、専用席の方に寄ってきて、護衛に止められていた。
「良いじゃねぇか! 今、あっちもこっちも黒髪に染めるのがブームなんだぜ? でも、漆黒は難しくてなぁ。オレたちゃ染め粉を売ってんだけどよぉ~! 良い品を探しにケローガに来たんだよ。なぁ、そこの色っぺぇ兄ちゃん~! どこで買ったんだ?」
酔っ払いのおじさんが護衛を力尽くで振り払おうとして、不穏な空気に食堂内がざわめいていた。
「やめないか。この方が神子ジュンヤ様ご本人だ。不敬罪に問われるぞ」
エルビスが俺の前に立ち塞がってガードしてくれた。
「神子様ぁ? いくら高級宿でもこんな宿にいるわけねぇだろぉが~お貴族様のお屋敷にいるもんだろ?」
「やめないか。こちらは神子の伴侶のエルビス様だ。伯爵家のご子息であらせられるぞ」
「オメェら適当なこと言いやがって! 庶民をバカにしてんのか?!」
本当に、酔っ払いはたちが悪い。いや、多分この人たちの酒癖が悪いんだろうけど。
「良いなぁ、あんた。あの色っぽい兄ちゃんとハメまくってんのか? 小せぇから締まりも良さそうだな!」
「ギャハハ! うらやましいねぇ~! 兄ちゃん、たまにはオレみてぇなワイルドな男にガッツンガッツンやられてみたくねぇ?」
(最っ低だな! 下ネタもここまでいくと笑えない!)
「ギャハハッ!ハッ……ん? なんだ? 寒みぃな、って……うひゃっ?!」
「なんだよ、おまえ! どうし……ん? なんだ? っひぃ?! 足がっ!!」
悲鳴を上げる二人の足元を見ると、見る見るうちに足が凍っていき、下半身が氷に覆われた。そして、そのまま胸の辺りまで伸びて、顔を覆いかけて……
「エルビス! そこまでだ!」
「——いいえ。この際ですから、きちんとわからせましょう」
首まで凍りついた二人は暴れようとするが、首を振るしかできないし氷はヒビも入らない。
「おまえたち。この方こそカルタス王国の救世主の神子であり、王太子妃、そして私の伴侶のジュンヤ様だ」
「ほ、本物……?」
「そ、そんなっ! 本物だと思わなかったんでさぁ!! お許しを!!」
「たとえ別人に絡んだとしても、おまえたちの振る舞いは目に余る」
オレが聞いたことがないほど低く威嚇する声に、思わずビビってしまう。
「このまま氷像になって砕け散るか、ジュンヤ様に謝罪したのち騎士団に引き渡し刑罰を受けるか、選ばせてやる」
「大人しく罰を受けます!! どうかお許しを!!」
「俺たちが悪うございました!! なにとぞお慈悲を~!!」
大の大人が涙と鼻水を垂れ流して必死に訴える姿に、さすがのオレも止めに入った。
「エルビス。もう十分に反省してるよ。解放してやって」
「ジュンヤ様は優しすぎます。こういった輩はとことん成敗した方が良いのです」
「そうだけどさ、ほら、みてよ。もう良いだろう?」
エルビスは二人を見て顔をしかめた。
「汚い……ジュンヤ様にお見せするものではないですね」
結構ひどいな?! と思いつつ、ちょっと冷静になってきたみたいだ。
「な? こんなに大勢の人にあんな姿を見られたんだよ? あの人たちも反省したよ。そうですよね?」
「「はいっ!!」」
「もう、相手が誰であっても失礼なまねはしませんね?」
「しません!!」
「今後は! 絶対しません!!」
「なっ?」
エルビスの左手を握ると、ため息をついて右手を振った。その瞬間、ぱちゃんと音がして氷が一気に溶けていた。おじさんたちがずぶ濡れなのは、きっとわざとだ。氷を砕いて消せるって知ってるから。
へたり込んだずぶ濡れのおじさんたちは呆然としている。
「ジュンヤ様、騎士がまいりました」
リューンさんが騎士を誘導してきて、おじさんたちは引っ立てられていった。
「少しお待ちください」
珍しくトマスさんが騎士を呼び止めて、おじさんたちの前に立った。
「神子ジュンヤ様は、命がけでこの国を救ってくださった。私たちはその場に立ち会う栄誉を得た神兵です。——ジュンヤ様に害をなすものは、神兵も敵に回すとお考えください。よろしいですね?」
トマスさんとリューンさんはニッコリ笑っているが妙な迫力を醸し出していて、なぜかおじさんだけでなく、その場にいる全員が無言で頷いていた。
「お時間を取らせて申し訳ありません」
騎士が出て行った後の二人は、何事もなかったかのように静かに俺たちを見守る体制に戻っていた。
「ジュンヤ様。あの二人も、すっかり頼もしくなりましたね」
「うん」
「さて。宿の主人はあなたですか? 濡らしてしまってすまない。きちんと対処するので許してほしい。それと、騒がせてしまった謝罪にこの場にいる皆にエールを馳走したい。頼めるか?」
エルビスの言葉で、お客さんがわっと盛り上がった。
「では、ハネムーンの続きを始めましょうか?」
いつもの穏やかなエルビスに戻ってほほ笑む。
「あのさ、すごく——カッコ良かったよ」
「ふふふ……嬉しいです」
ふと、屈んで口を耳元に寄せてきた。
「ベッドでもかっこいいところお見せしますね?」
「っ?! もう~!」
クスクス笑い合って向かい合って食事をして。こんな当たり前のことが、心から幸せなんだって思った。
「エルビス。大好きだよ」
乾杯をして、キスをして。冷やかしの声なんか気にしない。
「私たちの未来に、乾杯」
「乾杯!」
エルビスが俺の侍従にならなかったら、今の俺はいなかったかもしれない。
俺たちは未来を語り合った。
そして夜は愛し合う——何度も、これから先も、ずっと。
ーーーー
エルビス編、終了です!! 少しはかっこいいところが見せられたでしょうか?
でも、やっぱり優しいママンなエルビスが作者は大好きです。とにかく可愛くてですね!(親バカ)
歩夢と再会すると長くなりそうだったのでやめてしまいました、ごめんなさい!
書き足りない箇所やフラグの回収は書く予定の続編で! 他に書きたい話もあり少しお待ちいただくことになると思いますが、書いていきたいなと思っています。
長期に渡るご愛読ありがとうございました。
(恥ずかしい~~!! やっぱりローブを着ようかな? でも、このまま出て行った方が驚きそうだし……)
これも持っていくと片手が塞がるし、脱ぎにくいもんな!! このかっこうで驚かせてやる! いつもエッチな技で負けるけど、今日の俺は違う!!
玉も中に仕込んで、決意を固めて寝室に向かった。エルビスはローブを着てベッドの背もたれに寄りかかっていた。
「エルビス、お待たせ」
「いえ、大丈夫で……」
エルビスは俺の格好を見て固まった。徐々に脱ぐ作戦が良かったのか?! でも、ここまでしたんだから、押し切ろう!!
「ジュンヤ様、それは」
「えっと、こういうの好きかなって作ってもらった」
「私のためですか?」
「そう。どう?」
「とても、可愛いです。それに……エッチですね」
今日の俺は純白スケスケベビードールです! パラパさんがエルビスはフリフリが好きなはずって言うからフリルがついている! パンツは紐パンです!! すっかり慣れたね、紐パン……
「あのさ、今日は俺、旦那様のお世話をしたいんだ」
「私を?! しかし、それは」
「いいよね? 俺、いつも世話してもらってるけど、大事な人のお世話をしたいなぁ」
「うっ、そんな可愛いことを言われたら、断れませんよ」
「断るつもりだった?」
「私は、侍従で……」
「違う」
サイドテーブルに箱を置いてベッドに乗る。
「エルビスは、俺の夫だろう? 対等なんだ。いつも頑張ってるエルビスを癒やしてあげたいんだ」
「何をしてくれるんです?」
「いつもマッサージしてくれるだろう? 俺もしてあげる」
(もちろん、ちょっとエッチなやり方を覚えたんだけどな!! こっそり勉強しました!)
「エルビス 、脱いでうつぶせになって」
箱から出したオイルをボウルに入れる。ボウルには魔石が組み込んであって、オイルが温まるようになっている。いつもこうしてくれてたって知ったんだ。
特別にブレンドしてもらった、香りがいいハーブやフルーツの香りが漂っていい香りだ。それを手にとってエルビスの背中に塗る。褐色の肌がオイルで艶を増して、すごくキレイだった。
エルビスの上に跨ってゆっくりと上半身に手を這わせる。学生時代は選手同士でマッサージをしていたから、体に触れると肩や背中がこっているのがわかった。
「うっ……ジュンヤ様っ」
「痛い?」
「少しだけ」
「肩と背中がこってるよ。いつも頑張っているからだよね。優しくするから」
俺を世話したり抱き上げたり、日々世話をしてくれる体。少しでも楽にしてあげたい。指圧は慣れないだろうから、リンパマッサージなら後からもみ返しもないだろう。
くちゅっ、ぬちゅっ……
(あ、音がエッチだ)
それに、エルビスの体が時々ピクッと反応する。腰ももぞもぞしていて、もしかして。
「エルビス、今度は上向いて」
「——少し、待ってもらえませんか?」
「待たない。あのさ——勃ってる、よね?」
「っ?! 気がついてたんですかっ?!」
「うん。俺もそうなる時があるから変じゃないよ? ほら、マッサージしてあげる」
「うっ……は、はい」
仰向けになったエルビスのぺ○スはガッチガチのギンギンだった。
「つらそうだね。こっちを先にマッサージしてあげるよ」
「えっ?! ジュンヤ様っ? あっ」
オイル塗れの手は滑りがいい。そっと握って上下すると、エルビスは抵抗をやめた。右手でしごきながら、左手はエルビスの肌を堪能する。腰のラインがキレイだな。しっかり筋肉がついてすべすべで……
「ふっ、くっ」
「これ、気持ちいい?」
「はい……」
とろりと先走りが溢れて、誘われるように先端にキスして口に含んだ。
「はっ……あ、ジュンヤ、さ、ま」
「んぐっ、んん」
唇で、舌で。優しく、でも強く吸い上げたりを繰り返すと、甘い滴が口いっぱいに広がる。屈んでフェラをする俺も、下半身が疼いて揺らしながら見せつけるようにべろりと舌で舐めてエルビスを見つめた。
「ジュンヤ様っ、私は、もう、あなたと繋がりたい、です」
「俺も……」
俺が離れた瞬間、ガバッと起き上がったエルビスに抱きしめられた。
「ジュンヤ様、嬉しいです。私のために、わざわざこんなエッチな格好をしてくださったんですね」
「うん……気に入った?」
「最高です! 先ほどたっぷり愛して差し上げたから乳首がツンと尖っていますし、愛らしいピンク色が透けて美味しそうです。おや、こちらは、はみ出していますよ?」
「っ?! 言うなよぉ」
わかってます!! パンツから息子がこんにちはしてるって!! だって布の面積が少ないんだもんよ~!
「ふふ。求めてくださっているのが嬉しいです。でも、あんなマッサージをどこで覚えたんです?」
「普通のマッサージは前の世界で、運動の後でしてた。それと、こっちでも勉強した」
「——他の男に触れたのですか? それとも、触れられた?」
「あっちではエッチなことはしてないよ?」
「それでも、この体に他の男が触れたのは不快です」
そう言って、エルビスはゆっくりと俺の体を撫で始めた。俺もエルビスの肌に手を這わせ、キスをしながら弄り合う。
「ふあ、あ~!」
アナルに指が一本、そしてもう一本……クチュクチュと音を立てて良いところを擦ってくれる。
「玉も入れてくれたんですか? 今日は積極的ですね」
「ん、ハネムーン、だから、あっ! いっぱい、シようと、ん!」
「もう、入っても良いですか?」
「来てほしい……我慢してたんだ」
「ジュンヤ様っ!」
体を持ち上げられ、対面座位で挿入された。すっかりほぐれたそこは、一気に入ってきても快感しか感じない。
「は、ああ~~っ!」
「すみません、抑えられません!!」
「良い、めちゃくちゃに、シて!」
腿をがっしりと掴み、背中を支えたエルビスが激しく突き上げてきた。滅多にない激しい攻めに、驚きと歓喜が湧き上がった。
(嬉しい! もっと理性をぶっ飛ばして……!)
「だん、な、さまぁ、の、太いの、きもちいい」
「ジュンヤ様っ! ジュンヤ様っ!! ここが良いですか?」
「ふぁっ、あ、ああ~、イイ!!」
深い繋がりからグッと抜かれ、浅い位置にある前立腺を何度もコツコツと攻められると頭が真っ白になりほど気持ちがいい。
「あ~! だ、め! そこ、は、すぐイッちゃう、とこぉ!」
「何度でも、イッてくださいね? 大丈夫ですよ。私が、全部してあげますから!」
「あうっ! あ、あ!」
深く繋がったと思ったら、ベッドに押し倒されていた。腰の下にクッションが押し込まれ抽送が再開される。
ずちゅっ、じゅぽっ……
「んぁ! はぁ、あ、ん!」
「キレイですよ、ジュンヤ様。感じている顔、素敵です。もっと見せて。遮音されていますから、声も抑えないで聞かせてください」
「ん、エルビス、好きっ! もっとめちゃくちゃにして……」
「——ええ。ハネムーンですからね。存分に愛してあげます」
エルビスの腰使いは、驚くほど俺のいいところばかりを擦る。
「やぁ、イッちゃうぅ……」
きっと、ひどくいやらしい顔をしている。恥ずかしさに顔を背けると、顎をしっかり捉えて視線を合わされた。
「顔を見せて。私を見て。そう、その、まま」
「んっ、もう、ダメっ! ——っ!! ああぁ……」
ガクガクと体が痙攣する。それでも見つめ合ったままで……満足そうにほほ笑むエルビスに、胸がキュンとした。
「ああ……素敵です。このまま、私の愛を受け止めてくださいね」
優しい声音とは正反対の激しい動きに、イッたままの体を完全に明け渡してただ揺さぶられつつづけた。快楽と幸福感の中で何度達したのかもわからない。
「愛しています……なぜ、これ以上の言葉がないのでしょう」
朦朧とする意識の中で、エルビスの声が聞こえた。
◇
「……ヤ様……ジュンヤ様。大丈夫ですか?」
「ん……」
背中があったかい。ぴったりと抱かれている俺たちは、まだ裸だった。
「良かった。お目覚めになりましたね」
「ん? どうし、た……?」
心配そうなエルビスに、きっと眠りすぎて心配させたんだと思った。でも、確かに下半身に違和感がある。エッチの後は挟まってる感がめちゃくちゃあるんだけど、すごくリアルにナカにある感じがする。
(いやいや、入ってる、よね?)
「あの、エルビス? 入って……る?」
「すみません……一度してみたかったんです。お嫌でしたか? 嫌なら残念ですが抜きま」
「待って! だめ! このままでいいよ」
「ふふふ、嬉しいです」
抱きしめる力が強くなる。
「こういうの、してみたかったんだ?」
「殿下やダリウスが自慢するので、つい」
「あの二人はぁ~! それにしても、エルビス……準備万端みたいだね?」
入ってるエルビスはフル勃起だとわかるくらい、俺の中に奥までぴったり嵌っている。
「ジュンヤ様といると、私の下半身は節操なしになってしまうようです。お食事の時間が過ぎてしまうので起こしたのですが」
「あ、そうか。一般の宿だから朝食の時間が決まってるんだっけ」
「実は、もう昼過ぎです」
「あ~! 寝過ごしちゃったね!」
そう言われると、急に空腹に感じた。
「念のため携帯食は持ってきていますが、温かいものが食べたいですよね?」
「でも、コレ。イかないと、無理だろう?」
「トイレに行ってきます……」
「だめ!!」
ちょっと待て! 一人で抜いてくるつもりらしいですよ、俺の夫は!
「えっ?」
きょとんとしたエルビス 、可愛いなぁ。
「ダメだって。俺がここにいるのに、ナカに出してくれなきゃ、やだよ」
「~~ッ!!」
「わっ!? あっ、ん! んぁ! ナカで、イッて」
「ああ、もう! 好きです! 子作りの練習を、しましょう」
ばちゅ! ばちゅっ!! パン!! パン!!
俺の中にはまだエルビスの精液が残ったままだった。カーテンの隙間から日差しが差し込むなか、この部屋の中ではいやらしい音と肌のぶつかり合う音が響く。そんな状況に、ものすごく興奮した。
「ん、あ! エルビスとの、赤ちゃん、ほしい! いっぱい、れんしゅ、する」
「ええ。こうして、昼も夜も、たくさん、くっ、う! 愛されるんです、よ? よく覚えてください、ね!」
結局、この後二回エッチをしたのでお昼は食いっぱぐれました。携帯食で空腹を凌ぎましたよ! だがそれで良い!! 反省はしない!
「すみません……」
「なんで謝るんだ?」
「ハネムーンなのに、携帯食なんて」
二度寝から覚めたら夜でした。エルビスはエッチし過ぎたと反省しているみたいだ。
「俺は嬉しいよ。エルビスと何にも考えないでエッチ三昧なんて、滅多にないんだから」
「もちろん私も嬉しいです!! 本当にいいんですか? 私は少し欲張ってしまいましたが」
「もっと欲張っていいよ。でも、夜ご飯は下の食堂で食べよう? せっかくだから、ここの食事も楽しみたいな」
「それは良いのですが……心配です。ジュンヤ様の香りやしどけない色気に虫が寄ってきそうです」
「その時は、エルビスが守ってくれるだろ?」
エルビスは本当は強いって知ってる。それに、頼られたいと思っているってことも。こうして甘えると、すごく嬉しそうにしてくれるんだ。
いっぱいキスしながら服を着た。ちょっと足元がおぼつかないけど、階段は支えてもらって階下の食堂に行くと、お客さんがたくさんいた。宿泊客には専用のテーブルがあって、席の心配がしなくて良いのは助かった。
出された料理は、以前より風味がよくなっていたし、硬くて噛みきれなかったパンも程よい歯応えに変わっていた。
「ずいぶん変わったな。歩夢君が頑張ってるのかな?」
「ジュンヤ様が下地を作られたからでしょう」
エールを飲みながらの楽しい会話。でも、周囲には数人私服の騎士がいて、さりげなく警護されている。トマスさんとリューンさんもいた。
「おうおう、兄ちゃんの黒髪、うまいこと染めてあるなぁ~!! 姿絵の神子様みてぇだ!」
「おい、そっちは宿の客専用だぞ」
酔っ払いが二人、専用席の方に寄ってきて、護衛に止められていた。
「良いじゃねぇか! 今、あっちもこっちも黒髪に染めるのがブームなんだぜ? でも、漆黒は難しくてなぁ。オレたちゃ染め粉を売ってんだけどよぉ~! 良い品を探しにケローガに来たんだよ。なぁ、そこの色っぺぇ兄ちゃん~! どこで買ったんだ?」
酔っ払いのおじさんが護衛を力尽くで振り払おうとして、不穏な空気に食堂内がざわめいていた。
「やめないか。この方が神子ジュンヤ様ご本人だ。不敬罪に問われるぞ」
エルビスが俺の前に立ち塞がってガードしてくれた。
「神子様ぁ? いくら高級宿でもこんな宿にいるわけねぇだろぉが~お貴族様のお屋敷にいるもんだろ?」
「やめないか。こちらは神子の伴侶のエルビス様だ。伯爵家のご子息であらせられるぞ」
「オメェら適当なこと言いやがって! 庶民をバカにしてんのか?!」
本当に、酔っ払いはたちが悪い。いや、多分この人たちの酒癖が悪いんだろうけど。
「良いなぁ、あんた。あの色っぽい兄ちゃんとハメまくってんのか? 小せぇから締まりも良さそうだな!」
「ギャハハ! うらやましいねぇ~! 兄ちゃん、たまにはオレみてぇなワイルドな男にガッツンガッツンやられてみたくねぇ?」
(最っ低だな! 下ネタもここまでいくと笑えない!)
「ギャハハッ!ハッ……ん? なんだ? 寒みぃな、って……うひゃっ?!」
「なんだよ、おまえ! どうし……ん? なんだ? っひぃ?! 足がっ!!」
悲鳴を上げる二人の足元を見ると、見る見るうちに足が凍っていき、下半身が氷に覆われた。そして、そのまま胸の辺りまで伸びて、顔を覆いかけて……
「エルビス! そこまでだ!」
「——いいえ。この際ですから、きちんとわからせましょう」
首まで凍りついた二人は暴れようとするが、首を振るしかできないし氷はヒビも入らない。
「おまえたち。この方こそカルタス王国の救世主の神子であり、王太子妃、そして私の伴侶のジュンヤ様だ」
「ほ、本物……?」
「そ、そんなっ! 本物だと思わなかったんでさぁ!! お許しを!!」
「たとえ別人に絡んだとしても、おまえたちの振る舞いは目に余る」
オレが聞いたことがないほど低く威嚇する声に、思わずビビってしまう。
「このまま氷像になって砕け散るか、ジュンヤ様に謝罪したのち騎士団に引き渡し刑罰を受けるか、選ばせてやる」
「大人しく罰を受けます!! どうかお許しを!!」
「俺たちが悪うございました!! なにとぞお慈悲を~!!」
大の大人が涙と鼻水を垂れ流して必死に訴える姿に、さすがのオレも止めに入った。
「エルビス。もう十分に反省してるよ。解放してやって」
「ジュンヤ様は優しすぎます。こういった輩はとことん成敗した方が良いのです」
「そうだけどさ、ほら、みてよ。もう良いだろう?」
エルビスは二人を見て顔をしかめた。
「汚い……ジュンヤ様にお見せするものではないですね」
結構ひどいな?! と思いつつ、ちょっと冷静になってきたみたいだ。
「な? こんなに大勢の人にあんな姿を見られたんだよ? あの人たちも反省したよ。そうですよね?」
「「はいっ!!」」
「もう、相手が誰であっても失礼なまねはしませんね?」
「しません!!」
「今後は! 絶対しません!!」
「なっ?」
エルビスの左手を握ると、ため息をついて右手を振った。その瞬間、ぱちゃんと音がして氷が一気に溶けていた。おじさんたちがずぶ濡れなのは、きっとわざとだ。氷を砕いて消せるって知ってるから。
へたり込んだずぶ濡れのおじさんたちは呆然としている。
「ジュンヤ様、騎士がまいりました」
リューンさんが騎士を誘導してきて、おじさんたちは引っ立てられていった。
「少しお待ちください」
珍しくトマスさんが騎士を呼び止めて、おじさんたちの前に立った。
「神子ジュンヤ様は、命がけでこの国を救ってくださった。私たちはその場に立ち会う栄誉を得た神兵です。——ジュンヤ様に害をなすものは、神兵も敵に回すとお考えください。よろしいですね?」
トマスさんとリューンさんはニッコリ笑っているが妙な迫力を醸し出していて、なぜかおじさんだけでなく、その場にいる全員が無言で頷いていた。
「お時間を取らせて申し訳ありません」
騎士が出て行った後の二人は、何事もなかったかのように静かに俺たちを見守る体制に戻っていた。
「ジュンヤ様。あの二人も、すっかり頼もしくなりましたね」
「うん」
「さて。宿の主人はあなたですか? 濡らしてしまってすまない。きちんと対処するので許してほしい。それと、騒がせてしまった謝罪にこの場にいる皆にエールを馳走したい。頼めるか?」
エルビスの言葉で、お客さんがわっと盛り上がった。
「では、ハネムーンの続きを始めましょうか?」
いつもの穏やかなエルビスに戻ってほほ笑む。
「あのさ、すごく——カッコ良かったよ」
「ふふふ……嬉しいです」
ふと、屈んで口を耳元に寄せてきた。
「ベッドでもかっこいいところお見せしますね?」
「っ?! もう~!」
クスクス笑い合って向かい合って食事をして。こんな当たり前のことが、心から幸せなんだって思った。
「エルビス。大好きだよ」
乾杯をして、キスをして。冷やかしの声なんか気にしない。
「私たちの未来に、乾杯」
「乾杯!」
エルビスが俺の侍従にならなかったら、今の俺はいなかったかもしれない。
俺たちは未来を語り合った。
そして夜は愛し合う——何度も、これから先も、ずっと。
ーーーー
エルビス編、終了です!! 少しはかっこいいところが見せられたでしょうか?
でも、やっぱり優しいママンなエルビスが作者は大好きです。とにかく可愛くてですね!(親バカ)
歩夢と再会すると長くなりそうだったのでやめてしまいました、ごめんなさい!
書き足りない箇所やフラグの回収は書く予定の続編で! 他に書きたい話もあり少しお待ちいただくことになると思いますが、書いていきたいなと思っています。
長期に渡るご愛読ありがとうございました。
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