モブの俺が甥っ子と同級生からエロいいじめをうけまくるのは何故だ

触手な王子様をお持ち帰り 3

　その時コンコン、と医務室の扉がノックされた。外から聞こえる声は養護教諭のものだ。

「ハイクォーリ、ビチュード、終わりましたか？」

　終わったとか、生々しい言い方！　学園内の生徒は身分関係ないって規則なのに、ディアヴが忖度されていいんですか！？

「はい。ありがとうございました」

　ディアヴのよそ行きの返答に、教諭が鍵を開けて入ってくる。俺の肩を抱いているディアヴににっこりと笑いかけた。

「婚約者を他人に見せたくないのはわかりますが、あまり長い時間占拠されるのは困ります」
「失礼しました」

　すっとディアヴが懐から何かを取り出して、先生のポケットに入れた。どう見ても賄賂を渡してる図です。似合いすぎて怖い。

「行こう、おじさん」
「えっ、わっ」

　グイッと立ち上げさせられると、足腰に力が入らなくてディアヴに向かって倒れ込んでしまう。ギリギリ転ばずに済んだから、ディアヴを支えに歩くしかなさそうだ。

「ちょっと支えてくれ……」
「腕に」
「お大事に」

　養護教諭は、ポケットから大金貨を取り出して光に当ててうっとりしている。そんな堂々と賄賂喜んじゃう？　俺たちのほうは見ていない。

　引きずられるように寮のディアヴの部屋に連れ込まれる。俺の歩調に合わせてくれることはなく、最終的に小脇に抱えるように引きずられた。婚約者に拘るからディアヴは俺を好きなのかと思わなくもなかったが、好きな人間をこんな扱い普通はしないだろう。
　やはりおもちゃ扱い……性奴隷的な……うっ、催してしまうから、その発想は危険だ。静まれ俺のエロボディ。

　侍従は先に部屋に戻っていたようで、おかえりなさい、と言った。喋れるんだ。置物みたいなイメージだった。

「コルト、縄をかけろ。尋問する」
「はあっ！？　何を馬鹿なこと、嫌だ。離せ！」
「聞いておかなければならないことがある」

　やりまくられた後の身体はろくな力が入らなくて、あっという間に服を剥ぎ取られて、エロい感じに緊縛された。期待に打ち震える俺の身体……ディアヴと従者コルトの視線が隠せないそこに突き刺さる。

「期待しすぎだ、淫乱が」
「…………」

　ディアヴ！　お前の隣の従者コルトは駄目だ、ヤる気満々だ。モブレマスターの俺が断言する、お前がいない間にそいつは俺を犯すだろう。こんなセンサーばかり発達しても嬉しくない！