悪役王子だるまにされてエロBL世界を生き抜いていく

悪役王子だるまにされたけど王太子として王宮に戻ることになる 6

　普段、イリアスはおれの許可などなく部屋に入ってくる。今日はカリデュカを伴っているから形式にこだわったのだろう。だが、おれとカリデュカは久しぶりに互いが触れられるほど近いことに感動していた。

「元気そうでよかった」
「シンタも……いえ、ドゥルマ殿下も」
「シンタでいい。カリデュカにはシンタと呼ばれたい」

　両手でカリデュカの手を握ろうとしたとき、すっとイリアスが間に割り込んできた。ちっ。

「ドゥルマ様、彼女には殿下の身体について診察してもらいに来ただけです」
「身体？　どこか具合が悪いの？」
「あ……うん……」

　カリデュカにおちんぽ狂いの淫乱になりましたなんて言えない！
　会いたい一心で彼女を推薦したけれど、身体の異常がどんなものか説明できないなんて。

「殿下がどういう状態か見ていただければわかります」
「えっ、やめろっ、イリアス、やめてくれ！！」
「シンタっ」
「魔女はそこで大人しく見ていろ。二度と会えなくなってもいいのか？」
「イリアス……やめてくれ」

　おれの身体は駄目だった。イリアスに服の上から乳首を捏ねられるだけで、後ろがじゅんっと潤む気配がする。両手があるから抵抗しようとするのに、まるでイリアスの腕をもっとと押し付けているように力が入らない。
　そんなおれをカリデュカが大きな瞳で食い入るように見ている。

「カリデュカ、見ないで、くれ……ぁ」
「見なければ診察などできません」
「ひぁっ、ふ、んっ」

　せめてみっともない喘ぎ声を隠そうと、両手で自分の口を塞いだ。イリアスの手で下着が取り払われて、すでに蜜を零している前と、ひくひくと刺激を求める後孔が彼女の目の前に晒された。

「ここが、男の性器を常に求めている状態になっています」
「え……？　シンタ、そう、なの？」
「っ……ふ……ぅっん……んっ」

　イリアスは容赦なくそこに指を突き立てて、くちゅくちゅと音を立てて抽挿してくる。
　あぁ、だめだ、ないはずの膝が笑って早く早くと身体が啼いている。己でふさいだ口を解放したら、みっともなくイリアスに挿れてくれと縋ってしまいそうだ。

「ここに、こうして男根を挿入して、中にたっぷり出されると多少落ち着くようです」
「～～～～っ！！」


　座るイリアスの上に座るように下ろされて、自重で一気に奥まで挿いった。同時にびゅっびゅと前から飛沫が上がる。それがカリデュカの綺麗な顔にかかって、泣けてしまう。
　だが、感傷に浸る暇をイリアスが与えてくれるはずもない。
　イリアスの腕で腰を掴まれてがくがくと乱暴に抽挿されても気持ちいい。おれは身も心もオナホになってしまったのだろうか。

「あ」