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弐.毒
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「隼矢斗さま」
華耶の声が聞こえる。夢、でも見ているのだろうか。
「隼矢斗さま、起きてくださいまし」
夢にしては妙に生々しい。耳元で囁く声も、吐息もまるで本当に華耶が隼矢斗の側にいるかのようで。
――違う。華耶がここにいるはずがない。ここは隼矢斗の寝所、今宵ここにいるのは華耶の弟、伊吹のはずだ。それなのに。
どうして、華耶の声が。
隼矢斗は目を開けた。枕元にいるのは紛れもなく。
「か、や?」
華耶、その人だった。
「おまえ、どうし」
上げかけた声は華耶の掌で封じられた。薬師である華耶の掌は常に擂粉木や混ぜ棒を握っているせいで硬く、どれだけ手を洗っても消えない薬草の香りが染みついている。指先に残り続ける深緑色も華耶が薬師である証だ。
「隼矢斗さまの真の姿を見せていただくため、伊吹に成りすまして寝所に侍らせていただきました」
そう。隼矢斗の体の具合を確かめるために弟で薬師見習いでもある伊吹を一晩寝所で侍らせてもらえないかと華耶から申し入れがあったのはつい先日のことで、申し訳ないと言って渋る父を押し切るようにして伊吹がやって来た。
伊吹は華耶と大して背格好が変わらない小柄な少年で、顔に痘痕があるのを隠すために布面を着けていた。まさか、それが華耶であることを隠すためのものだったとは。
いや、何度か伊吹、もとい華耶と会話を交わしたがその声は華耶のものではなかった。おれが華耶の声を聞き間違うはずがない。
瞬きを繰り返す隼矢斗に華耶が微笑みかける。
「わたくしを誰だとお思いですか? 声を変える薬など簡単に作れます」
西の里長の子の中でもいっとう優れた薬師、華耶のことを父はそう言っていた。確かに、華耶ならば造作もないことだろう。
華耶は小さな瓶を取り出して片手で器用に栓を開け、中身を一気に口に含んで隼矢斗に顔を近づけてくる。真っ直ぐな黒髪が一房滑り落ち、紙燭の灯に照らされて輝くのが見えた。
華耶の掌が離れる。空気を求め隼矢斗の唇が開く。
そこに華耶の唇が重なり、隼矢斗の口内に液体が流しこまれた。咄嗟に離れようと華耶の肩に手をかけるがあまりの薄っぺらさに突き飛ばすのを思わず躊躇してしまう。その隙に鼻を摘まれ、なす術もなく隼矢斗は甘苦い液体を飲みこんだ。
ごくり、という音が鳴った。
ゆっくり五つ数えた後に華耶の唇と体が離れる。
隼矢斗はのろのろと体を起こし、何も言わないまま華耶と見つめ合う。言いたいこと、聞きたいことは山程あるのに言葉にならない。
――唐突に喉の奥から迫り上がってくるものがあった。口を押さえて堪えようとするが間に合わない。
華耶が差し出してくれた桶の中に、隼矢斗は上がってくるものを勢いのままに吐き出した。促すように背中を摩り上げる華耶の手の動きに合わせて、何度も、何度も。
ようやくそれが治まってから、華耶は桶を退かして水を差し出してくる。口に含むとすぐさま別の桶が差し出され、意図を察した隼矢斗は口を漱いだ水をそこへ吐き出す。口内の気持ち悪さが消え去った。
ふたつの桶を一瞥した華耶が口を開く。
「隼矢斗さまの真の姿、お体の状態はおおよそ把握できました」
華耶は真っ直ぐに隼矢斗を見つめ、こう告げた。
「隼矢斗さま、あなたは毒を盛られております」
「ど、く」
散々吐いたせいで喉が痛み、上手く声が出ない。
「お体の具合があまりよくないとは聞いておりましたが、先日久方ぶりにお会いした際には見ていられないほどお辛そうな様子でしたから、もしや、と思いまして」
その言葉に、隼矢斗はあの日の華耶の哀しげなまなざしの意味を悟る。
――弱ったおれを、気の毒に思ってくれていたのか。
「先程飲ませたのは胃の中の毒を吐き出させるための薬です。毒を盛られていなければ吐くことはありません。誰にも知られずにこの薬を飲んでいただきたかったので、わたくしは今宵こうしてここに参りました」
隼矢斗さまに勘づかれたことが相手方に知れたら厄介ですから、と華耶が呟く。相手方、という言葉に隼矢斗の心臓が嫌な音を立てて跳ねる。
「一体、誰が」
「それについてはまた明日お話しましょう。無理矢理吐き出させたせいでお体に負担がかかっております。……ひとまずゆっくりお休みいただくのが先です」
言いながら華耶は桶を部屋の隅へ持っていき、荷物袋の中から何やら取り出してごそごそと作業をしてから戻ってきた。
「毒を詳しく調べるため、明日の朝までここに置かせていただきますね。臭い消しの薬をかけてありますのでご安心ください」
そう言ってから華耶はまた別の小瓶を取り出し、隼矢斗に示す。
「眠れないようならば眠り薬もご用意しておりますが」
毒を盛られた、という事実を突き付けられた後に何かを飲むのは恐ろしかった。しかし、今の状態で眠れる気もしない。
隼矢斗は華耶に語りかける。
「おまえも飲むのなら」
飲んで、安全だと示してくれるなら。
華耶はひとつ頷き、薬瓶を口に付けてくっと呷る。
白い喉がこくりと動くのが見えた。
は、と息を吐いて華耶が隼矢斗を見る。振った瓶からは小さく水音が聞こえ、中身がまだ残っていることを示している。残りを飲め、ということなのだろう。
隼矢斗はもう一度華耶に語りかけた。
「おまえが、飲ませてくれるなら」
華耶が静かに笑う。
「仕方のないお人ですね」
「先程得体の知れない薬を飲ませておいて何を言う」
しかも、あんなやり方で。あれは薬を飲ませるだけの行為なのだろうか。それとも。
接吻、と呼ぶべき行為なのだろうか。
この怖いもの知らずの美しい娘は、人の気も知らずに何ということをしてくれるのだろう。
華耶が口元に瓶を差し出してくるが、隼矢斗はその手を握って動きを制する。
「一度も二度も同じだろう」
ぱちり、と華耶が目を瞬かせる。そうしてからゆっくりと笑い、隼矢斗にもう一度告げる。
「仕方のないお人」
隼矢斗は手を離した。華耶が隼矢斗に見せるようにしながら瓶の中身を口に含む。
華耶のやわらかな唇が隼矢斗の唇に重なる。
とろりとした眠り薬は、この上なく甘かった。
隼矢斗は褥に体を横たえる。少し間を空けて並べたもうひとつの褥に華耶が寝転がり、布団を掛けて顔以外を覆い隠してしまう。
「手を」
隼矢斗は小声で呟き、華耶に手を伸ばす。
冷たい板の間の上でふたりの手が重なる。
毒を吐き出させてくれた華耶の手に縋りながら、隼矢斗は深い眠りへと落ちていった。
華耶の声が聞こえる。夢、でも見ているのだろうか。
「隼矢斗さま、起きてくださいまし」
夢にしては妙に生々しい。耳元で囁く声も、吐息もまるで本当に華耶が隼矢斗の側にいるかのようで。
――違う。華耶がここにいるはずがない。ここは隼矢斗の寝所、今宵ここにいるのは華耶の弟、伊吹のはずだ。それなのに。
どうして、華耶の声が。
隼矢斗は目を開けた。枕元にいるのは紛れもなく。
「か、や?」
華耶、その人だった。
「おまえ、どうし」
上げかけた声は華耶の掌で封じられた。薬師である華耶の掌は常に擂粉木や混ぜ棒を握っているせいで硬く、どれだけ手を洗っても消えない薬草の香りが染みついている。指先に残り続ける深緑色も華耶が薬師である証だ。
「隼矢斗さまの真の姿を見せていただくため、伊吹に成りすまして寝所に侍らせていただきました」
そう。隼矢斗の体の具合を確かめるために弟で薬師見習いでもある伊吹を一晩寝所で侍らせてもらえないかと華耶から申し入れがあったのはつい先日のことで、申し訳ないと言って渋る父を押し切るようにして伊吹がやって来た。
伊吹は華耶と大して背格好が変わらない小柄な少年で、顔に痘痕があるのを隠すために布面を着けていた。まさか、それが華耶であることを隠すためのものだったとは。
いや、何度か伊吹、もとい華耶と会話を交わしたがその声は華耶のものではなかった。おれが華耶の声を聞き間違うはずがない。
瞬きを繰り返す隼矢斗に華耶が微笑みかける。
「わたくしを誰だとお思いですか? 声を変える薬など簡単に作れます」
西の里長の子の中でもいっとう優れた薬師、華耶のことを父はそう言っていた。確かに、華耶ならば造作もないことだろう。
華耶は小さな瓶を取り出して片手で器用に栓を開け、中身を一気に口に含んで隼矢斗に顔を近づけてくる。真っ直ぐな黒髪が一房滑り落ち、紙燭の灯に照らされて輝くのが見えた。
華耶の掌が離れる。空気を求め隼矢斗の唇が開く。
そこに華耶の唇が重なり、隼矢斗の口内に液体が流しこまれた。咄嗟に離れようと華耶の肩に手をかけるがあまりの薄っぺらさに突き飛ばすのを思わず躊躇してしまう。その隙に鼻を摘まれ、なす術もなく隼矢斗は甘苦い液体を飲みこんだ。
ごくり、という音が鳴った。
ゆっくり五つ数えた後に華耶の唇と体が離れる。
隼矢斗はのろのろと体を起こし、何も言わないまま華耶と見つめ合う。言いたいこと、聞きたいことは山程あるのに言葉にならない。
――唐突に喉の奥から迫り上がってくるものがあった。口を押さえて堪えようとするが間に合わない。
華耶が差し出してくれた桶の中に、隼矢斗は上がってくるものを勢いのままに吐き出した。促すように背中を摩り上げる華耶の手の動きに合わせて、何度も、何度も。
ようやくそれが治まってから、華耶は桶を退かして水を差し出してくる。口に含むとすぐさま別の桶が差し出され、意図を察した隼矢斗は口を漱いだ水をそこへ吐き出す。口内の気持ち悪さが消え去った。
ふたつの桶を一瞥した華耶が口を開く。
「隼矢斗さまの真の姿、お体の状態はおおよそ把握できました」
華耶は真っ直ぐに隼矢斗を見つめ、こう告げた。
「隼矢斗さま、あなたは毒を盛られております」
「ど、く」
散々吐いたせいで喉が痛み、上手く声が出ない。
「お体の具合があまりよくないとは聞いておりましたが、先日久方ぶりにお会いした際には見ていられないほどお辛そうな様子でしたから、もしや、と思いまして」
その言葉に、隼矢斗はあの日の華耶の哀しげなまなざしの意味を悟る。
――弱ったおれを、気の毒に思ってくれていたのか。
「先程飲ませたのは胃の中の毒を吐き出させるための薬です。毒を盛られていなければ吐くことはありません。誰にも知られずにこの薬を飲んでいただきたかったので、わたくしは今宵こうしてここに参りました」
隼矢斗さまに勘づかれたことが相手方に知れたら厄介ですから、と華耶が呟く。相手方、という言葉に隼矢斗の心臓が嫌な音を立てて跳ねる。
「一体、誰が」
「それについてはまた明日お話しましょう。無理矢理吐き出させたせいでお体に負担がかかっております。……ひとまずゆっくりお休みいただくのが先です」
言いながら華耶は桶を部屋の隅へ持っていき、荷物袋の中から何やら取り出してごそごそと作業をしてから戻ってきた。
「毒を詳しく調べるため、明日の朝までここに置かせていただきますね。臭い消しの薬をかけてありますのでご安心ください」
そう言ってから華耶はまた別の小瓶を取り出し、隼矢斗に示す。
「眠れないようならば眠り薬もご用意しておりますが」
毒を盛られた、という事実を突き付けられた後に何かを飲むのは恐ろしかった。しかし、今の状態で眠れる気もしない。
隼矢斗は華耶に語りかける。
「おまえも飲むのなら」
飲んで、安全だと示してくれるなら。
華耶はひとつ頷き、薬瓶を口に付けてくっと呷る。
白い喉がこくりと動くのが見えた。
は、と息を吐いて華耶が隼矢斗を見る。振った瓶からは小さく水音が聞こえ、中身がまだ残っていることを示している。残りを飲め、ということなのだろう。
隼矢斗はもう一度華耶に語りかけた。
「おまえが、飲ませてくれるなら」
華耶が静かに笑う。
「仕方のないお人ですね」
「先程得体の知れない薬を飲ませておいて何を言う」
しかも、あんなやり方で。あれは薬を飲ませるだけの行為なのだろうか。それとも。
接吻、と呼ぶべき行為なのだろうか。
この怖いもの知らずの美しい娘は、人の気も知らずに何ということをしてくれるのだろう。
華耶が口元に瓶を差し出してくるが、隼矢斗はその手を握って動きを制する。
「一度も二度も同じだろう」
ぱちり、と華耶が目を瞬かせる。そうしてからゆっくりと笑い、隼矢斗にもう一度告げる。
「仕方のないお人」
隼矢斗は手を離した。華耶が隼矢斗に見せるようにしながら瓶の中身を口に含む。
華耶のやわらかな唇が隼矢斗の唇に重なる。
とろりとした眠り薬は、この上なく甘かった。
隼矢斗は褥に体を横たえる。少し間を空けて並べたもうひとつの褥に華耶が寝転がり、布団を掛けて顔以外を覆い隠してしまう。
「手を」
隼矢斗は小声で呟き、華耶に手を伸ばす。
冷たい板の間の上でふたりの手が重なる。
毒を吐き出させてくれた華耶の手に縋りながら、隼矢斗は深い眠りへと落ちていった。
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