41 / 65
第2章 夏と奉仕
デート2
しおりを挟む
最初に訪れたのはクラゲエリアだ。
明かりのほとんどないくらい空間に、ライトアップされたクラゲの水槽が何柱も並んでいる。
ミズクラゲやタコクラゲ、アマクサクラゲなどさまざまなクラゲが順番に、何色にも彩られていた。
「いきなりクラゲだなんて太っ腹すぎますね。水族館の目玉じゃないですか」
「否定はしないけど、もっと見たい魚とかいないのか? ちなみに俺はカエルが見たい」
「それも十分邪道ですよ」
なんでだよ。
見るからに毒がありそうなカエルって可愛くないか?
腑に落ちない俺をよそに、七緒はクラゲに釘付けになっている。
「……海で泳ぐときは怖いけど、こうやってみると綺麗です」
「へぇ、七緒ちゃん泳げるんだ」
完全な偏見だが、彼女は運動系はからっきしだと思っていた。
サッカーボール蹴ろうとしてそのまま転びそうだ。
「失礼なこと考えてるのは分かりますよ。実はわたし、運動神経は意外といいんです」
「自分で意外って言っちゃってるじゃん」
「まぁ、自分が運動音痴に見えることくらい分かりますよ。見るからに文学系たおやか女子ですもんね」
「たおやか……?」
「たおやかっていうのは、動作とかが――」
「ああ違う違う、意味はわかってる」
たおやかとは、姿や動作が美しい様のことをいうのだが、個人的にそこには優しさが含まれると思うのだ。
だがどうだろう。
彼女には優しさというより怪しさの方が――。
「いてっ」
暗闇で見えないのをいいことに、軽いが鋭い蹴りが尻に飛んできた。
クラゲを堪能したあとは、珊瑚と小さな魚が二十を超える水槽の中で漂っているエリアに到着する。
先程までと打って変わって明るい空間で、生き物が本来持つ美しい色合いを楽しむことができた。
「……そういえば、どうして水族館に来ようと思ったんだ?」
今更な気もするが、俺は誘われただけでその理由は聞いていない。
「どうしてって……先輩、水族館好きですよね?」
何故分かりきったことを聞いているのか、という風な反応。
「確かに水族館は好きだけど、七緒に言ったことなかったよな?」
俺が水族館が好きだというのは当たっている。
高校生の時なんかは、たまに一人で行く水族館が心の支えだった。
「……それはいいじゃないですか。ミラクルってことで」
「七緒って好きな人とデートするときに奇跡に賭けるわけ?」
「それは……くっ、もちろん下調べは怠りませんが……! こういう時にだけズルいですよ」
「ズルいもズルくないもあるか。これこそが大人なんだよ」
正確には20歳までもう少しあるが。
あれ、今って成人年齢は18だったっけ?
これ以上追求しても七緒が口を割る気配はなかったし、俺が楽しめるようにこの場所を選んでくれたのは伝わるので、素直に鑑賞を続けることにした。
明るいエリアを抜けて階段を登った先には、再び暗い空間。
数多くの熱帯魚が飼育されている他に、サメやエイが優雅に泳ぐ巨大な水槽が目を惹いていた。
さらに、巨大な水槽は海底トンネルのように上部にも巡っていて、海底にいるような神秘的な雰囲気を醸し出している。
「エイの裏側って可愛いですよね」
「知ってるか? これって顔じゃなくて鼻なんだとさ」
正確には鼻の穴と口だ。
あと、尻尾には毒があるらしい。
「あ、チンアナゴですよ」
「……エイとかサメよりチンアナゴなの?」
「だって可愛いじゃないですかぁ。撫でたくなりません?」
何を伝えたいのかわからないが、艶めいた表情で俺を見上げてくる。
「もしかして、前に本性バレちゃったから何してもいいと思ってる?」
「もしかしなくても、前に本性バレちゃったから何してもいいと思ってます」
「そろそろKLのブログ記事に痴女って書かれてもおかしくないよな」
「その時は先輩に全ての罪を被せるから大丈夫ですよ」
試験対策みたいな軽さで人の人生を潰さないでほしい。
「ただ、前のキスは私の不意打ちだったから、次は先輩からしてほしいです」
「俺からすることはまずないと思ってもらっていいよ」
「先輩、最初から最後まで相手に動いてもらいたい派ですか? クズな部分が出てきちゃってますよ……」
「違うわ!」
最近はなにかと会話を下の方に持っていかれて困る。
しかも、そういう話が好きなのではなく、言葉に対する反応から俺を探っていそうなのが怖い。
どれが本当の彼女なのか、正直まだ確信を持てないでいる。
次に訪れたのは、コツメカワウソやペンギンがのんびりと暮らしているエリアだ。
あとはアザラシが泳ぐ姿なんかも見ることができるんだが……。
「……交尾、してますね」
「…………してるな」
ついに匂わせではない本格的な下が舞い降りてしまった。
今まで上手く流していたのにどうしてくれるんだ。
バレないように横を見ると、七緒が嬉しそうにこちらをガン見している。
絶対に反応してなるものか。
「……先輩先輩」
「…………」
「私たちも大人ですし、目の前の光景から目を背けちゃいけないと思うんですよね」
「そういえば、七緒ってはっきりした顔立ちだけど、ハーフだったりするの?」
「ロシアのハーフです。それで、アザラシの交尾なんですけど――」
「ロシア!?」
もしやと思っていたが、本当にハーフだったのか。
しかもロシアだなんて……。
「ロシアで興味持ってくれました? ハーフで良かったことなんて人生でなかったけど、先輩がこれで興味持ってくれるなら捨てたもんじゃないですね」
「いや、別に興味は持ってないけどな? ただ驚いただけ――」
「先輩は知ってると思うんですけど、ハーフでも純日本人の女の子とは結構肉付きが違うんですよね」
「そ、それは……」
思わず喉を鳴らしてしまう。
彼女の言う通り、個人差はあれど、ハーフは日本人の子より良い意味で肉付きが良い。
どちらが優れているとかではなく、骨格から違うんだよな。
しかし失敗だった。
俺の喉が反応してしまったことは七緒にバレている。
身体は正直だなというやつだ……たぶん。
「あれあれ? 先輩、何考えてたんですかぁ~?」
「ただアザラシの交尾を目に焼き付けてただけだが!?」
精一杯のごまかし。
しかしその瞬間、俺は敗北を悟った。
周囲の人間が、汚物を見るような目で俺を見ていたからだ。
明かりのほとんどないくらい空間に、ライトアップされたクラゲの水槽が何柱も並んでいる。
ミズクラゲやタコクラゲ、アマクサクラゲなどさまざまなクラゲが順番に、何色にも彩られていた。
「いきなりクラゲだなんて太っ腹すぎますね。水族館の目玉じゃないですか」
「否定はしないけど、もっと見たい魚とかいないのか? ちなみに俺はカエルが見たい」
「それも十分邪道ですよ」
なんでだよ。
見るからに毒がありそうなカエルって可愛くないか?
腑に落ちない俺をよそに、七緒はクラゲに釘付けになっている。
「……海で泳ぐときは怖いけど、こうやってみると綺麗です」
「へぇ、七緒ちゃん泳げるんだ」
完全な偏見だが、彼女は運動系はからっきしだと思っていた。
サッカーボール蹴ろうとしてそのまま転びそうだ。
「失礼なこと考えてるのは分かりますよ。実はわたし、運動神経は意外といいんです」
「自分で意外って言っちゃってるじゃん」
「まぁ、自分が運動音痴に見えることくらい分かりますよ。見るからに文学系たおやか女子ですもんね」
「たおやか……?」
「たおやかっていうのは、動作とかが――」
「ああ違う違う、意味はわかってる」
たおやかとは、姿や動作が美しい様のことをいうのだが、個人的にそこには優しさが含まれると思うのだ。
だがどうだろう。
彼女には優しさというより怪しさの方が――。
「いてっ」
暗闇で見えないのをいいことに、軽いが鋭い蹴りが尻に飛んできた。
クラゲを堪能したあとは、珊瑚と小さな魚が二十を超える水槽の中で漂っているエリアに到着する。
先程までと打って変わって明るい空間で、生き物が本来持つ美しい色合いを楽しむことができた。
「……そういえば、どうして水族館に来ようと思ったんだ?」
今更な気もするが、俺は誘われただけでその理由は聞いていない。
「どうしてって……先輩、水族館好きですよね?」
何故分かりきったことを聞いているのか、という風な反応。
「確かに水族館は好きだけど、七緒に言ったことなかったよな?」
俺が水族館が好きだというのは当たっている。
高校生の時なんかは、たまに一人で行く水族館が心の支えだった。
「……それはいいじゃないですか。ミラクルってことで」
「七緒って好きな人とデートするときに奇跡に賭けるわけ?」
「それは……くっ、もちろん下調べは怠りませんが……! こういう時にだけズルいですよ」
「ズルいもズルくないもあるか。これこそが大人なんだよ」
正確には20歳までもう少しあるが。
あれ、今って成人年齢は18だったっけ?
これ以上追求しても七緒が口を割る気配はなかったし、俺が楽しめるようにこの場所を選んでくれたのは伝わるので、素直に鑑賞を続けることにした。
明るいエリアを抜けて階段を登った先には、再び暗い空間。
数多くの熱帯魚が飼育されている他に、サメやエイが優雅に泳ぐ巨大な水槽が目を惹いていた。
さらに、巨大な水槽は海底トンネルのように上部にも巡っていて、海底にいるような神秘的な雰囲気を醸し出している。
「エイの裏側って可愛いですよね」
「知ってるか? これって顔じゃなくて鼻なんだとさ」
正確には鼻の穴と口だ。
あと、尻尾には毒があるらしい。
「あ、チンアナゴですよ」
「……エイとかサメよりチンアナゴなの?」
「だって可愛いじゃないですかぁ。撫でたくなりません?」
何を伝えたいのかわからないが、艶めいた表情で俺を見上げてくる。
「もしかして、前に本性バレちゃったから何してもいいと思ってる?」
「もしかしなくても、前に本性バレちゃったから何してもいいと思ってます」
「そろそろKLのブログ記事に痴女って書かれてもおかしくないよな」
「その時は先輩に全ての罪を被せるから大丈夫ですよ」
試験対策みたいな軽さで人の人生を潰さないでほしい。
「ただ、前のキスは私の不意打ちだったから、次は先輩からしてほしいです」
「俺からすることはまずないと思ってもらっていいよ」
「先輩、最初から最後まで相手に動いてもらいたい派ですか? クズな部分が出てきちゃってますよ……」
「違うわ!」
最近はなにかと会話を下の方に持っていかれて困る。
しかも、そういう話が好きなのではなく、言葉に対する反応から俺を探っていそうなのが怖い。
どれが本当の彼女なのか、正直まだ確信を持てないでいる。
次に訪れたのは、コツメカワウソやペンギンがのんびりと暮らしているエリアだ。
あとはアザラシが泳ぐ姿なんかも見ることができるんだが……。
「……交尾、してますね」
「…………してるな」
ついに匂わせではない本格的な下が舞い降りてしまった。
今まで上手く流していたのにどうしてくれるんだ。
バレないように横を見ると、七緒が嬉しそうにこちらをガン見している。
絶対に反応してなるものか。
「……先輩先輩」
「…………」
「私たちも大人ですし、目の前の光景から目を背けちゃいけないと思うんですよね」
「そういえば、七緒ってはっきりした顔立ちだけど、ハーフだったりするの?」
「ロシアのハーフです。それで、アザラシの交尾なんですけど――」
「ロシア!?」
もしやと思っていたが、本当にハーフだったのか。
しかもロシアだなんて……。
「ロシアで興味持ってくれました? ハーフで良かったことなんて人生でなかったけど、先輩がこれで興味持ってくれるなら捨てたもんじゃないですね」
「いや、別に興味は持ってないけどな? ただ驚いただけ――」
「先輩は知ってると思うんですけど、ハーフでも純日本人の女の子とは結構肉付きが違うんですよね」
「そ、それは……」
思わず喉を鳴らしてしまう。
彼女の言う通り、個人差はあれど、ハーフは日本人の子より良い意味で肉付きが良い。
どちらが優れているとかではなく、骨格から違うんだよな。
しかし失敗だった。
俺の喉が反応してしまったことは七緒にバレている。
身体は正直だなというやつだ……たぶん。
「あれあれ? 先輩、何考えてたんですかぁ~?」
「ただアザラシの交尾を目に焼き付けてただけだが!?」
精一杯のごまかし。
しかしその瞬間、俺は敗北を悟った。
周囲の人間が、汚物を見るような目で俺を見ていたからだ。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
ラストグリーン
桜庭かなめ
恋愛
「つばさくん、だいすき」
蓮見翼は10年前に転校した少女・有村咲希の夢を何度も見ていた。それは幼なじみの朝霧明日香も同じだった。いつか咲希とまた会いたいと思い続けながらも会うことはなく、2人は高校3年生に。
しかし、夏の始まりに突如、咲希が翼と明日香のクラスに転入してきたのだ。そして、咲希は10年前と同じく、再会してすぐに翼に好きだと伝え頬にキスをした。それをきっかけに、彼らの物語が動き始める。
20世紀最後の年度に生まれた彼らの高校最後の夏は、平成最後の夏。
恋、進路、夢。そして、未来。様々なことに悩みながらも前へと進む甘く、切なく、そして爽やかな学園青春ラブストーリー。
※完結しました!(2020.8.25)
※お気に入り登録や感想をお待ちしています。
クラスの双子と家族になりました。~俺のタメにハーレム作るとか言ってるんだがどうすればいい?~
いーじーしっくす
恋愛
ハーレムなんて物語の中の事。自分なんかには関係ないと思っていた──。
橋本悠聖は普通のちょっとポジティブな陰キャ。彼女は欲しいけど自ら動くことはなかった。だがある日、一人の美少女からの告白で今まで自分が想定した人生とは大きくかわっていく事になった。 悠聖に告白してきた美少女である【中村雪花】。彼女がした告白は嘘のもので、父親の再婚を止めるために付き合っているフリをしているだけの約束…の、はずだった。だが、だんだん彼に心惹かれて付き合ってるフリだけじゃ我慢できなくなっていく。
互いに近づく二人の心の距離。更には過去に接点のあった雪花の双子の姉である【中村紗雪】の急接近。冷たかったハズの実の妹の【奈々】の危険な誘惑。幼い頃に結婚の約束をした従姉妹でもある【睦月】も強引に迫り、デパートで助けた銀髪の少女【エレナ】までもが好意を示し始める。
そんな彼女達の歪んだ共通点はただ1つ。
手段を問わず彼を幸せにすること。
その為だけに彼女達は周りの事など気にせずに自分の全てをかけてぶつかっていく!
選べなければ全員受け入れちゃえばいいじゃない!
真のハーレムストーリー開幕!
この作品はカクヨム等でも公開しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
兄貴がイケメンすぎる件
みららぐ
恋愛
義理の兄貴とワケあって二人暮らしをしている主人公の世奈。
しかしその兄貴がイケメンすぎるせいで、何人彼氏が出来ても兄貴に会わせた直後にその都度彼氏にフラれてしまうという事態を繰り返していた。
しかしそんな時、クラス替えの際に世奈は一人の男子生徒、翔太に一目惚れをされてしまう。
「僕と付き合って!」
そしてこれを皮切りに、ずっと冷たかった幼なじみの健からも告白を受ける。
「俺とアイツ、どっちが好きなの?」
兄貴に会わせばまた離れるかもしれない、だけど人より堂々とした性格を持つ翔太か。
それとも、兄貴のことを唯一知っているけど、なかなか素直になれない健か。
世奈が恋人として選ぶのは……どっち?
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる