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31 呪術とは何か
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「へー、なんだかすっごくわかりやすそうなタイトルの本ばかりだね。あ、でもこれだけ絶版だって。ここにメモが挟んである」
「ふーん。あ、その下に飲み食いしながら読んだら呪うぞ、って書いてあります。本物が言うと全くシャレになりませんね」
早く読んでみたくてソワソワしていたところをクラースさんに見破られ『夕食は早めにしよう。簡単なのにしとこうねー』と、ありもので何とかして早々に入浴し、今に至る。
『古代から近代までの呪術研究が一冊でわかる本』。なぜか愛らしい少女が人形を持って微笑んでいる写実紙が表紙。
その人形は角度のせいか顔に影が落ちていかにもおどろおどろしく、突っ込み待ちのような気がしてならない。この少女もよくこの仕事を引き受けたな。幼いながらに肝が座っている子供である。
冒頭は表紙の人形のことである。少女のことはスルーされているのが少々気になるところだが、これは呪いの人形と呼ばれているものらしい。呪術ではこれに霊魂を詰めるなんてことはせず、呪い返しに遭うことを想定した身代わりにしたり、助手として使うことが多いそうだ。
魔術に使う魔力は自分の身体から引っ張り出す。その魔力を活用するには呪文を使い、種類や効果、範囲などを指定する。
対して呪術は呪力を他所から引っ張り出し、本人や例に挙げた人形を介して効かせるのだが、呪文は不要。あってもなくても構わない。術が成立するかどうかは精神力が鍵となる。
──呪術、それ則ち念力、情熱、精神力を必要とする、魔術に似た全く別の術である。
「怒りとか悲しみとか、憎しみとかの負の感情で呪うのが基本みたいです。なんてったって強いから」
「嫉妬とか執着とかね。言われてみれば強い喜びってあまり持続はしないよね。長く続く穏やかな喜びや楽しみはあるけども」
「そもそも人間って生き物が森や洞窟で暮らしてたとき、楽観的に生きてるとすぐ死んでたからってことらしいです。恐怖の情報をいち早く掴むのが生き残るには重要だった。そしてその恐怖は怒りや不安へ変化しやすい。呪術は特定の人の素質に足して、そういう強い感情が生める人じゃないと使えないらしいです」
「ジルくんは楽観的なタイプではないもんね。ほらあれだ、指揮官に向いてるから!」
以前にその場のノリで言った、謎の指揮官ネタを蒸し返されて気まずくなった俺を見て、クラースさんはクスクスと笑っていた。
そのクラースさんの手には現在『これって呪い? と思ったら~呪いをかけられているかも編~』というタイトルの本がある。帯にはこう書いてある。
『最近誰かに見られたり、話しかけられているような、そんな気がする。なんだか怖い。そんなことが続いてませんか?』。
一番上に重ねられていた本をなんとなく取った、という様子だったので意図して選んだわけではないと思うのだが、こちらとしては今後は特にこれ関連での迷惑はかけられないぞという気持ちになる。
「呪いをかけられちゃうとさあ、自分や身内に悪いことが続いたり、頭の中から人の声が聞こえてきたりするらしい。これはジルくんもできたよねー」
「ええ、まあ、その節は……」
「あっ、でもさあ。良いことがやたら続くときも呪術をかけられてる可能性としてあるんだって。失くしたものが見つかったり。嫌だなって思ってた人が左遷されたり。ものが安く手に入ったり」
「それはもはや呪いじゃなくて祝いですね。お前を祝ってやる、みたいな」
「あはは、祝い! 確かに! でさあ、もし呪いをやめさせたいときなんかはかけた人に直談判するか、呪い返しをするかに分かれるらしいよー。直談判が一番難しそうだなあ。それが依頼を受けた呪術師さんだったら話し合いができそうだけど、お客さんじゃなく呪術師さん本人の意思じゃねえ。かけた人をどうやって探すのかは別頁かあ」
さっきから自分が責められているような気がしてなんだか居たたまれない。被害妄想でしかないが、今見ている文章からツルツルと目が滑る。俺を責めている様子はまるでないクラースさんは『ふふっ……祝い……お前を祝ってやる……』と呟きながら身体を震わせ笑っている。今はそのネタに夢中らしい。
ネタを味わい終えた彼は『凄いよねー、多分魔術じゃここまで出来ないかもー』と何の頓着もない声色で感想を述べていたが、こちらとしてはハラハラする。その関心がいつ恐怖へ変わってしまうかは保証がないのだ。絶対に嫌われたくない。
「そっちの本は他にどんなことが書いてあった?」
「そうですね。魔術と呪術は元々ひとつだったとかで分岐したのかなと思ってましたが、そういう記述は今のところないですね。呪力? って呼ばれる力が身体を巡って出力するとき、魔力もついでに流れていくって仮説が凄くそれっぽい」
「あーなるほど。回路が似てるか一緒ってことか何かで、近くに存在する魔力が呪力の勢いに流されて出てっちゃう、ってことかあ。ほんとそれっぽいね」
「あと、悪魔や精霊の他に神話の仮説がひとつ挙げられてました。俺らに近い神様は元々弟がいたじゃないですか、その話で」
「その弟神って今は遠くへ行かれて他国を見守られていらっしゃいますーって話じゃなかった? 年末に教会連れてかれたとき神父さんがそう話してたと思うけど」
「いやー、それが……俺も多分聞いたことない話ですね。一応出処らしい絵画が一緒に載ってますが。ほら、これ」
兄弟神の別れを描いたとされる宗教画。祝福あれと云わんばかりに溢れる花や、金細工のような装飾に囲まれた美麗な画面。ある日、絵心のある魔術師が下描きを見てみたいと思い、なんとか許可を得たあとに時間をかけて杖を翳しては写し、翳しては写しを繰り返して完成させたその線画。
案外さらりと描かれているのか、はたまた緻密に描かれたものか。しかしそんな彼の期待は裏切られた上、謎が謎を呼んでしまった。我らが神は予想通り、乗せられた絵の具の筆跡とほぼ同じ。しかし弟神の方はというと、なんだかやけに禍々しいのだ。
この影に潜むような手は、悪魔ものではないだろうか。線画のために色は乗っていないが、羽根があっても天使のような造形ではないような。
「仮説はこうです。父神は伝記によると大変厳しい方だった。なので子にあたる弟神の性格上、兄を見習え、しっかりしろなどと言ってお育てになったのでは。我が国、または世界を離れていったのは、未だくすぶる父神への反発心があったからと考えても不自然ではない。兄神は我らの側におわして願いをお聞きになったり、時には教訓を与えてくださるが、弟神は行き先すら記されていない。そのため他国、他世界ならぬ冥府に行かれた可能性も否定できない」
「なんか、よくあるお家騒動みたいな感じがするねー」
「そのお家騒動の結果、兄神が民の祈りに対する返事をしてくださるように、冥府に墜ちた弟神は一部の民から送られる念への返礼品として呪力を与えておられるのでは。こんな結論でしたね。仮説ですけど」
「相手が神様なら邪神になってもそれくらいはできるだろうね。祝いの効果もあるとこからしてちゃんと神様って感じがするね」
気になった箇所は読み終わり、本をパラパラとめくっていると欠伸が出てきた。ふかふかとしたソファーが今日も眠りへ優しく誘ってくる。クラースさんも眠そうだしもう切り上げようかな、と思ったその時。巻末に記載されていた紹介文が目に飛び込んだ。
「ん!? マジか!! ねえクラースさん、これこれ」
「えっなに…………あっ!! この表紙の子がリーセロットさん!? どおりで堂々としてるよね……この人形を持っていながらこの笑顔……幼いながらに貫禄が違うよね」
見覚えのある錫色の瞳は記憶よりも穏やかで、暗い色調の中で双月のように輝いており、血を滲ませたような薄い唇にとてもよく似合っていた。その唇と同じく真っ赤なドレスに身を包んだその少女は、呪術とは無関係のモデルだと嘯かれても信じるほどの美しさだ。すでにどこか迫力もある。歳不相応の落ち着き加減。
なるほど大事にするわけである。一応気をつけつつ食後のお茶を楽しんではいたのだが、まさかバレてはいないだろうな。呪術師の大先輩なのだ。今後は本当に気をつけよう。あの刺すように鋭く光る猛禽の目を思い出す。あの人相手に呪い返しなど一生できる気がしない。
「ふーん。あ、その下に飲み食いしながら読んだら呪うぞ、って書いてあります。本物が言うと全くシャレになりませんね」
早く読んでみたくてソワソワしていたところをクラースさんに見破られ『夕食は早めにしよう。簡単なのにしとこうねー』と、ありもので何とかして早々に入浴し、今に至る。
『古代から近代までの呪術研究が一冊でわかる本』。なぜか愛らしい少女が人形を持って微笑んでいる写実紙が表紙。
その人形は角度のせいか顔に影が落ちていかにもおどろおどろしく、突っ込み待ちのような気がしてならない。この少女もよくこの仕事を引き受けたな。幼いながらに肝が座っている子供である。
冒頭は表紙の人形のことである。少女のことはスルーされているのが少々気になるところだが、これは呪いの人形と呼ばれているものらしい。呪術ではこれに霊魂を詰めるなんてことはせず、呪い返しに遭うことを想定した身代わりにしたり、助手として使うことが多いそうだ。
魔術に使う魔力は自分の身体から引っ張り出す。その魔力を活用するには呪文を使い、種類や効果、範囲などを指定する。
対して呪術は呪力を他所から引っ張り出し、本人や例に挙げた人形を介して効かせるのだが、呪文は不要。あってもなくても構わない。術が成立するかどうかは精神力が鍵となる。
──呪術、それ則ち念力、情熱、精神力を必要とする、魔術に似た全く別の術である。
「怒りとか悲しみとか、憎しみとかの負の感情で呪うのが基本みたいです。なんてったって強いから」
「嫉妬とか執着とかね。言われてみれば強い喜びってあまり持続はしないよね。長く続く穏やかな喜びや楽しみはあるけども」
「そもそも人間って生き物が森や洞窟で暮らしてたとき、楽観的に生きてるとすぐ死んでたからってことらしいです。恐怖の情報をいち早く掴むのが生き残るには重要だった。そしてその恐怖は怒りや不安へ変化しやすい。呪術は特定の人の素質に足して、そういう強い感情が生める人じゃないと使えないらしいです」
「ジルくんは楽観的なタイプではないもんね。ほらあれだ、指揮官に向いてるから!」
以前にその場のノリで言った、謎の指揮官ネタを蒸し返されて気まずくなった俺を見て、クラースさんはクスクスと笑っていた。
そのクラースさんの手には現在『これって呪い? と思ったら~呪いをかけられているかも編~』というタイトルの本がある。帯にはこう書いてある。
『最近誰かに見られたり、話しかけられているような、そんな気がする。なんだか怖い。そんなことが続いてませんか?』。
一番上に重ねられていた本をなんとなく取った、という様子だったので意図して選んだわけではないと思うのだが、こちらとしては今後は特にこれ関連での迷惑はかけられないぞという気持ちになる。
「呪いをかけられちゃうとさあ、自分や身内に悪いことが続いたり、頭の中から人の声が聞こえてきたりするらしい。これはジルくんもできたよねー」
「ええ、まあ、その節は……」
「あっ、でもさあ。良いことがやたら続くときも呪術をかけられてる可能性としてあるんだって。失くしたものが見つかったり。嫌だなって思ってた人が左遷されたり。ものが安く手に入ったり」
「それはもはや呪いじゃなくて祝いですね。お前を祝ってやる、みたいな」
「あはは、祝い! 確かに! でさあ、もし呪いをやめさせたいときなんかはかけた人に直談判するか、呪い返しをするかに分かれるらしいよー。直談判が一番難しそうだなあ。それが依頼を受けた呪術師さんだったら話し合いができそうだけど、お客さんじゃなく呪術師さん本人の意思じゃねえ。かけた人をどうやって探すのかは別頁かあ」
さっきから自分が責められているような気がしてなんだか居たたまれない。被害妄想でしかないが、今見ている文章からツルツルと目が滑る。俺を責めている様子はまるでないクラースさんは『ふふっ……祝い……お前を祝ってやる……』と呟きながら身体を震わせ笑っている。今はそのネタに夢中らしい。
ネタを味わい終えた彼は『凄いよねー、多分魔術じゃここまで出来ないかもー』と何の頓着もない声色で感想を述べていたが、こちらとしてはハラハラする。その関心がいつ恐怖へ変わってしまうかは保証がないのだ。絶対に嫌われたくない。
「そっちの本は他にどんなことが書いてあった?」
「そうですね。魔術と呪術は元々ひとつだったとかで分岐したのかなと思ってましたが、そういう記述は今のところないですね。呪力? って呼ばれる力が身体を巡って出力するとき、魔力もついでに流れていくって仮説が凄くそれっぽい」
「あーなるほど。回路が似てるか一緒ってことか何かで、近くに存在する魔力が呪力の勢いに流されて出てっちゃう、ってことかあ。ほんとそれっぽいね」
「あと、悪魔や精霊の他に神話の仮説がひとつ挙げられてました。俺らに近い神様は元々弟がいたじゃないですか、その話で」
「その弟神って今は遠くへ行かれて他国を見守られていらっしゃいますーって話じゃなかった? 年末に教会連れてかれたとき神父さんがそう話してたと思うけど」
「いやー、それが……俺も多分聞いたことない話ですね。一応出処らしい絵画が一緒に載ってますが。ほら、これ」
兄弟神の別れを描いたとされる宗教画。祝福あれと云わんばかりに溢れる花や、金細工のような装飾に囲まれた美麗な画面。ある日、絵心のある魔術師が下描きを見てみたいと思い、なんとか許可を得たあとに時間をかけて杖を翳しては写し、翳しては写しを繰り返して完成させたその線画。
案外さらりと描かれているのか、はたまた緻密に描かれたものか。しかしそんな彼の期待は裏切られた上、謎が謎を呼んでしまった。我らが神は予想通り、乗せられた絵の具の筆跡とほぼ同じ。しかし弟神の方はというと、なんだかやけに禍々しいのだ。
この影に潜むような手は、悪魔ものではないだろうか。線画のために色は乗っていないが、羽根があっても天使のような造形ではないような。
「仮説はこうです。父神は伝記によると大変厳しい方だった。なので子にあたる弟神の性格上、兄を見習え、しっかりしろなどと言ってお育てになったのでは。我が国、または世界を離れていったのは、未だくすぶる父神への反発心があったからと考えても不自然ではない。兄神は我らの側におわして願いをお聞きになったり、時には教訓を与えてくださるが、弟神は行き先すら記されていない。そのため他国、他世界ならぬ冥府に行かれた可能性も否定できない」
「なんか、よくあるお家騒動みたいな感じがするねー」
「そのお家騒動の結果、兄神が民の祈りに対する返事をしてくださるように、冥府に墜ちた弟神は一部の民から送られる念への返礼品として呪力を与えておられるのでは。こんな結論でしたね。仮説ですけど」
「相手が神様なら邪神になってもそれくらいはできるだろうね。祝いの効果もあるとこからしてちゃんと神様って感じがするね」
気になった箇所は読み終わり、本をパラパラとめくっていると欠伸が出てきた。ふかふかとしたソファーが今日も眠りへ優しく誘ってくる。クラースさんも眠そうだしもう切り上げようかな、と思ったその時。巻末に記載されていた紹介文が目に飛び込んだ。
「ん!? マジか!! ねえクラースさん、これこれ」
「えっなに…………あっ!! この表紙の子がリーセロットさん!? どおりで堂々としてるよね……この人形を持っていながらこの笑顔……幼いながらに貫禄が違うよね」
見覚えのある錫色の瞳は記憶よりも穏やかで、暗い色調の中で双月のように輝いており、血を滲ませたような薄い唇にとてもよく似合っていた。その唇と同じく真っ赤なドレスに身を包んだその少女は、呪術とは無関係のモデルだと嘯かれても信じるほどの美しさだ。すでにどこか迫力もある。歳不相応の落ち着き加減。
なるほど大事にするわけである。一応気をつけつつ食後のお茶を楽しんではいたのだが、まさかバレてはいないだろうな。呪術師の大先輩なのだ。今後は本当に気をつけよう。あの刺すように鋭く光る猛禽の目を思い出す。あの人相手に呪い返しなど一生できる気がしない。
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