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25 白昼夢
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瞼が重く、やや目尻は下がっている。これだけなら柔和な顔立ちの人にも見られる特徴ではあるのだが、目の上のシワは並行に走っていて全体が四角く見え、その奥にある瞳は暗い。奥底が暗いのだ。その瞳は小さく立派な三白眼。俺もそうだが、瞳はこんなに小さくない。だからこんなに陰険な雰囲気ではないはずだ。多分。
氷が張ったような冷気の漂う目の下には垂れ下がった膨らみがあり、その輪郭は炭で汚したかのようにどす黒い。身体のどこかを悪くしているのかもしれないが、こいつはまだ現役だ。制服らしきものを着ている。地名や監獄の通称まではわからないが、なぜか大体の位置はわかる。
こいつだ。絶対。クラースさんを嬲った男。人が苦しむ姿がなにより大好きなのであろう、狂った変態クソ野郎。
「…………くん、ジルくん。どうしたの? 今日、なにか嫌なことでもあったかな?」
「………………」
クラースさんは振り返らず、そのまま声をかけてくれていたらしい。その声はただの音として俺の耳を通り抜け、空気と同化していった。彼が振り返らなかったのは、俺が彼に抱きついて背中に額を当てていたから。少し冷たさを感じる、すうっとした香りがついた魔術薬。
その香りもひとつの情報として頭に届きはしたのだが、開封することすら疎まれて見捨てられた手紙のように、とり残されたままだった。しかし、その冷たさとして感じる何かは鼻腔ではなく身体の中を巡っていた。どこから沸いて出てくるのか、彼の背中につけた額に集まっては霧散する。
ああ、こうしているとよく見える。見れば見るほど嫌な野郎だ。誰かと話して笑っている。お前の今日の笑いのために、犠牲になった人っていうのは一体何人いるんだろうな。お前の欲を発散させるためだけに、生まれた人などいないんだよ。お前が諸悪の根源だ。いなくていいだろ、こんな奴。
俺の憎悪が頂点に達したその瞬間、そいつが突然呻き出した。そいつと違いよく姿が見えないが、周りの看守らしき男たちが何があったと狼狽している。男が何か叫んでいる。ボロボロ涙を流しまくって、手足を使って床を這いずり回っている。何を叫んでいるんだろう。
よく聞こえない。もっとはっきり聞いてみたい。もっと近くに。もっとだ。
「…………は? なんて? ごめんなさい? 時間差ありすぎるだろ…………」
「ジルくん、ちょっと苦しいかな……」
「あっ……えっ? あれ? ……えっ? すみません、ていうか何だ今の。俺、もしかして寝てました?」
「ねえ、ほんとに大丈夫? あのね、なんか上手く説明できないんだけどさあ──」
全然記憶がないのだが、俺はピタリと動きが止まったと思ったら、突然抱きしめてきて腕を掴み、またピタリと止まってしまったらしい。クラースさんは自分の傷跡を見ることで、以前俺が感じていたであろうあの強い同情心や哀れみの感情に、再度囚われてしまったのだと思ったそうだ。
それにしては様子が変だとも思ったらしい。何か背中に流れてくる。魔力なのはわかるのだが、なにかしらの勢いは感じるのに魔力量が少なすぎる。これくらいの勢いなら、圧力なら、膨大な魔力も当然乗ってくるはずなのだ。それがない。だから遅れてきた成長期という可能性は潰れてしまった。
「ないと思うけど、寒気なんかは感じないよね?」
「いや、ないです。その腕、痛かったでしょう。すみません」
「そんなのどうでもいいんだよ。それより体調はどう? 吐き気とか目眩とかはない? うーん、熱はないみたいだねえ」
「いや、何もないんですけど、なんか……すっごい眠たくて……」
上手く説明できないのは俺もだったが、クラースさんに俺の部屋へ引っ張られて行きながら、必死で自分の見たものを片っ端から説明した。『うんうん話はあした聞くから、もう眠りな』とあしらわれてしまったが。
──────
「ジルくん。もうお昼過ぎだけど起きられる? まだ眠いかな? 明日は仕事があるけどさ、休みにしとく?」
「んー……もうそんな時間……何時間寝たんだろ……さすがに腹減ったから起きます……」
起き上がったときは眠気がまだ残っていたが、遅めの昼食を食べる頃にはすっきりさっぱり消えていた。昨日のアレは何だったんだろ。考えれば考えるほど、夢を見ていた気がしてならない。俺の妄想もここまで来たか。怖いくらいの完成度である。
さすがのクラースさんでも引くかもしれないと思いしばらく黙っていたのだが、心配そうな顔をずっと向けられ続けてしまえば、何でもないと流す気にはならなかった。俺は早々に観念し、きのう何があったかを俺の視点で彼に話した。
「……ひとつだけその現象に心当たりがあるんだよね。オレ学園では最下位スタートだったけどさ、そのあと猛勉強したから基礎的なことは覚えてる。確か触れる程度だったけど、授業には出てきたから魔術書にも載ってるはず」
真面目な顔でそう言い残し、クラースさんはパタパタと部屋履きを鳴らしながら自室へ行った。魔術書かあ。俺読めるかなあ。
そう呑気に考え食後のお茶を飲んでいたが、彼が『ここ見て』と開いて見せてくれた文字にはかなり慄いた。魔術書だから、てっきり魔力がどうのという話だと俺は思い込んでいた。
「呪い……ってなんですか。これは魔力とか魔術とかが関係するやつなんですか?」
「ほとんど関係ないと言っても過言じゃないかもしれないね。ごくごく弱い、水をちょっと混ぜるとか、紙煙草すら点くか点かないか程度の魔力しか使わない、術の一種。魔術かどうかは見解が別れるらしいね」
呪いの術。呪術である。俺がおかしくなったのは、この術が発動したせいではないかとクラースさんは考えた。しかし授業では小一時間すら使わずに、ほんの数十分の解説だけで終わったらしいその知識。それを素早く取り出せたのにも理由があった。
かつてクラースさんがいた組織の意向に沿うために、彼は魔力量水準越えの診断書を切符にして魔術学園に入学した。地下組織からの間諜のような立場でもあったため、目立つことをとにかく避けなければならなかったが、成績が悪くては最終目的である魔術師免許取得など夢のまた夢になる。
前年度の試験問題を貰えるような知人もおらず、どこが試験に出るのかヤマを張れずに困った彼は、よくわからないまま終わってしまった呪術について教師に教えを請うたそうだ。
「先生もね、腕組んで考え込んでた。呪術と呼ばれる技っていうのは魔力の流れはあるのにさ、その流れ方と量が全くもって比例しない。でもまるで精神干渉魔術のようにしっかりと効くんだって」
「操るのが上手いとか、そういう話じゃなくてですか?」
「ううん、制御の上手さとはまた違う。広範囲や高い効果になればなるほど、どうしても魔力量は要るんだよ。それを絞ったり散らばらないようにできるのが制御力だけど、散らばる以前の問題だよ。そもそも足りてないからね」
「でも俺が見たのは、マジで夢かもしれませんよ。会ったことないけどあいつが憎くて、妄想力が爆発したのかもしれない」
「だったらオレが背中で感じた、あの魔力圧があるのはおかしい。何らかの力は働いてるはず。……あのさあ、すっごい変なこと聞くようだけど、先祖に悪魔とかいたりする?」
そのときの俺は、突然脳天にスコーンと矢が刺さったような顔をしていたと思う。悪魔って、あの悪魔? あの名前を言っちゃいけないやつ?
学校の馬鹿共が呼びだそうとして壁にでかでかと召喚陣を落書きしたけどスペルミスをやらかしてたアレ? それともクラスで微妙に避けられてたあいつが、身体をたまに乗っ取られてたとかいうアレ?
俺の思考は一気に宙を彷徨って、不時着した。着地した場所が悪かった。常日頃からクラースさんに嫌われたくない俺の記憶は他人の故事を呼び起こし、自分に都合が悪そうな単語とそれを照合し、拾ってしまった。悪魔。おかしい。妄想力。
俺はかすり傷ひとつついてない手首に包帯を巻いたことはないし、外で雷が鳴るたびに『来やがった、奴だ…!!』とか呟いて隣の女子に冷たい目で見られたことは一度もない。『引っ込め、今は学びの時間だ!!』とか叫んで先生に出てけとキレられたことだって……
え、そういうタイプだと一瞬でも疑われたってことなのか。マジか。ショックなんだけど。
今考えたらクラースさんは教師に教わったことを土台に、真面目な質問をしていただけだ。しかし彼にどう思われているかを気にし続けていた俺は、痛い奴だと思われたくない、その一心で思考を飛ばし、大混乱してしまったのである。
氷が張ったような冷気の漂う目の下には垂れ下がった膨らみがあり、その輪郭は炭で汚したかのようにどす黒い。身体のどこかを悪くしているのかもしれないが、こいつはまだ現役だ。制服らしきものを着ている。地名や監獄の通称まではわからないが、なぜか大体の位置はわかる。
こいつだ。絶対。クラースさんを嬲った男。人が苦しむ姿がなにより大好きなのであろう、狂った変態クソ野郎。
「…………くん、ジルくん。どうしたの? 今日、なにか嫌なことでもあったかな?」
「………………」
クラースさんは振り返らず、そのまま声をかけてくれていたらしい。その声はただの音として俺の耳を通り抜け、空気と同化していった。彼が振り返らなかったのは、俺が彼に抱きついて背中に額を当てていたから。少し冷たさを感じる、すうっとした香りがついた魔術薬。
その香りもひとつの情報として頭に届きはしたのだが、開封することすら疎まれて見捨てられた手紙のように、とり残されたままだった。しかし、その冷たさとして感じる何かは鼻腔ではなく身体の中を巡っていた。どこから沸いて出てくるのか、彼の背中につけた額に集まっては霧散する。
ああ、こうしているとよく見える。見れば見るほど嫌な野郎だ。誰かと話して笑っている。お前の今日の笑いのために、犠牲になった人っていうのは一体何人いるんだろうな。お前の欲を発散させるためだけに、生まれた人などいないんだよ。お前が諸悪の根源だ。いなくていいだろ、こんな奴。
俺の憎悪が頂点に達したその瞬間、そいつが突然呻き出した。そいつと違いよく姿が見えないが、周りの看守らしき男たちが何があったと狼狽している。男が何か叫んでいる。ボロボロ涙を流しまくって、手足を使って床を這いずり回っている。何を叫んでいるんだろう。
よく聞こえない。もっとはっきり聞いてみたい。もっと近くに。もっとだ。
「…………は? なんて? ごめんなさい? 時間差ありすぎるだろ…………」
「ジルくん、ちょっと苦しいかな……」
「あっ……えっ? あれ? ……えっ? すみません、ていうか何だ今の。俺、もしかして寝てました?」
「ねえ、ほんとに大丈夫? あのね、なんか上手く説明できないんだけどさあ──」
全然記憶がないのだが、俺はピタリと動きが止まったと思ったら、突然抱きしめてきて腕を掴み、またピタリと止まってしまったらしい。クラースさんは自分の傷跡を見ることで、以前俺が感じていたであろうあの強い同情心や哀れみの感情に、再度囚われてしまったのだと思ったそうだ。
それにしては様子が変だとも思ったらしい。何か背中に流れてくる。魔力なのはわかるのだが、なにかしらの勢いは感じるのに魔力量が少なすぎる。これくらいの勢いなら、圧力なら、膨大な魔力も当然乗ってくるはずなのだ。それがない。だから遅れてきた成長期という可能性は潰れてしまった。
「ないと思うけど、寒気なんかは感じないよね?」
「いや、ないです。その腕、痛かったでしょう。すみません」
「そんなのどうでもいいんだよ。それより体調はどう? 吐き気とか目眩とかはない? うーん、熱はないみたいだねえ」
「いや、何もないんですけど、なんか……すっごい眠たくて……」
上手く説明できないのは俺もだったが、クラースさんに俺の部屋へ引っ張られて行きながら、必死で自分の見たものを片っ端から説明した。『うんうん話はあした聞くから、もう眠りな』とあしらわれてしまったが。
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「ジルくん。もうお昼過ぎだけど起きられる? まだ眠いかな? 明日は仕事があるけどさ、休みにしとく?」
「んー……もうそんな時間……何時間寝たんだろ……さすがに腹減ったから起きます……」
起き上がったときは眠気がまだ残っていたが、遅めの昼食を食べる頃にはすっきりさっぱり消えていた。昨日のアレは何だったんだろ。考えれば考えるほど、夢を見ていた気がしてならない。俺の妄想もここまで来たか。怖いくらいの完成度である。
さすがのクラースさんでも引くかもしれないと思いしばらく黙っていたのだが、心配そうな顔をずっと向けられ続けてしまえば、何でもないと流す気にはならなかった。俺は早々に観念し、きのう何があったかを俺の視点で彼に話した。
「……ひとつだけその現象に心当たりがあるんだよね。オレ学園では最下位スタートだったけどさ、そのあと猛勉強したから基礎的なことは覚えてる。確か触れる程度だったけど、授業には出てきたから魔術書にも載ってるはず」
真面目な顔でそう言い残し、クラースさんはパタパタと部屋履きを鳴らしながら自室へ行った。魔術書かあ。俺読めるかなあ。
そう呑気に考え食後のお茶を飲んでいたが、彼が『ここ見て』と開いて見せてくれた文字にはかなり慄いた。魔術書だから、てっきり魔力がどうのという話だと俺は思い込んでいた。
「呪い……ってなんですか。これは魔力とか魔術とかが関係するやつなんですか?」
「ほとんど関係ないと言っても過言じゃないかもしれないね。ごくごく弱い、水をちょっと混ぜるとか、紙煙草すら点くか点かないか程度の魔力しか使わない、術の一種。魔術かどうかは見解が別れるらしいね」
呪いの術。呪術である。俺がおかしくなったのは、この術が発動したせいではないかとクラースさんは考えた。しかし授業では小一時間すら使わずに、ほんの数十分の解説だけで終わったらしいその知識。それを素早く取り出せたのにも理由があった。
かつてクラースさんがいた組織の意向に沿うために、彼は魔力量水準越えの診断書を切符にして魔術学園に入学した。地下組織からの間諜のような立場でもあったため、目立つことをとにかく避けなければならなかったが、成績が悪くては最終目的である魔術師免許取得など夢のまた夢になる。
前年度の試験問題を貰えるような知人もおらず、どこが試験に出るのかヤマを張れずに困った彼は、よくわからないまま終わってしまった呪術について教師に教えを請うたそうだ。
「先生もね、腕組んで考え込んでた。呪術と呼ばれる技っていうのは魔力の流れはあるのにさ、その流れ方と量が全くもって比例しない。でもまるで精神干渉魔術のようにしっかりと効くんだって」
「操るのが上手いとか、そういう話じゃなくてですか?」
「ううん、制御の上手さとはまた違う。広範囲や高い効果になればなるほど、どうしても魔力量は要るんだよ。それを絞ったり散らばらないようにできるのが制御力だけど、散らばる以前の問題だよ。そもそも足りてないからね」
「でも俺が見たのは、マジで夢かもしれませんよ。会ったことないけどあいつが憎くて、妄想力が爆発したのかもしれない」
「だったらオレが背中で感じた、あの魔力圧があるのはおかしい。何らかの力は働いてるはず。……あのさあ、すっごい変なこと聞くようだけど、先祖に悪魔とかいたりする?」
そのときの俺は、突然脳天にスコーンと矢が刺さったような顔をしていたと思う。悪魔って、あの悪魔? あの名前を言っちゃいけないやつ?
学校の馬鹿共が呼びだそうとして壁にでかでかと召喚陣を落書きしたけどスペルミスをやらかしてたアレ? それともクラスで微妙に避けられてたあいつが、身体をたまに乗っ取られてたとかいうアレ?
俺の思考は一気に宙を彷徨って、不時着した。着地した場所が悪かった。常日頃からクラースさんに嫌われたくない俺の記憶は他人の故事を呼び起こし、自分に都合が悪そうな単語とそれを照合し、拾ってしまった。悪魔。おかしい。妄想力。
俺はかすり傷ひとつついてない手首に包帯を巻いたことはないし、外で雷が鳴るたびに『来やがった、奴だ…!!』とか呟いて隣の女子に冷たい目で見られたことは一度もない。『引っ込め、今は学びの時間だ!!』とか叫んで先生に出てけとキレられたことだって……
え、そういうタイプだと一瞬でも疑われたってことなのか。マジか。ショックなんだけど。
今考えたらクラースさんは教師に教わったことを土台に、真面目な質問をしていただけだ。しかし彼にどう思われているかを気にし続けていた俺は、痛い奴だと思われたくない、その一心で思考を飛ばし、大混乱してしまったのである。
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