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13 蛍一郎、連れ込まれる
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喫茶店の前で駿と別れ、歩いて家の方へ向かう。地元を離れてからは巨大なビルか、庭も作れぬほど小さな家の集合体ばかり見てきたからか、空間全てが手足を伸ばして寛いでいるような余白を感じる。清々しい。どこを見ても目に優しい中間色が、徒歩の速度で後ろにのんびり流れてゆく。
小さい頃は、どこもこんなものだろうと思っていた住宅街。今一度じっくり眺めてみると、どの家も贅沢な造りをしている。門前に約八台分の駐車場を持っている家。近未来的な真新しいお店と隣接した渋い日本家屋。よく見ると、飛び石を挟んで繋がっていた。家人の趣味のお店であるらしい。
他にも、グラウンドのように広い庭を堂々と魅せている家。敷地を囲うオシャレな白い柵が延々と続き、ずっと奥の方に長方形の家が見える。あの大きな窓から大型犬が二頭ほど元気に飛び出してきたとしても、余裕で駆け回れるだろう。
これでも充分だよなあ。うちはちょっと広すぎる方だと思う。せめてこの坂道さえ無ければなあ、と内心で文句を言いながら傾斜をゆっくり登っていった。
叔父が今日、うちに来るという。信頼している叔父からの文句を聞くのは辛いだろうなと想像すると少し苦しくなった。お前は来なくていいと祖母には言われたが、叔父は父の代理で儀式に出たことがある人だ。だから詳細を知っている。俺が何を見て何をしたのかなど、当事者として問いただせる立場なのだ。
代理を立てた理由というのは、結構間抜けなものだった。父は前日に招かれていた会食でうっかりアレルギー食材を食べてしまい、酒も入っていたせいで体調が一気に悪化し、儀式どころではなくなったのだ。
普段はしっかり者の父ではあるが、年に一度や二度はこういうポカをやってしまう。アナフィラキシーショックが原因での死亡例などザラにあるため、笑い事では済まされないが。
幸運一族の代表ならば、そこは運良く回避してくれよとは思うのだが。神様からの恩恵というのは案外大雑把なところがあるらしい。総合的に運気が良いなら結構だ、落ちれば同じ谷川の水、と神から目線で言われている気がする。
門が見えてきた。来客用の駐車場に黒い車が停まっている。友星の車と似た車種だ。降りてきた人物をよく見てみると、やはり思った通りであった。
「…………蛍一郎? 大丈夫か!?」
「あー……友星。引越しのときはありがとう……」
「無駄に出歩くなよ! 死ぬぞお前!」
まだ生きてるよ失礼な、なんて軽口を叩こうとはしたのだが、血相を変えて駆け寄ってくる友星の勢いに押されて何も言えなくなってしまった。
背中を支えられ、歩かせられる。その感触は思ったより楽で心地よく、歩きながらほんの少しだけウトウトとまどろんでしまった。このまま横になって昼寝をしたいくらいに。
「疲れてるんだろ。さっさと家入れ」
「……あ、友星。何時になるかは知らないけど、これから叔父さんがうちに来て……なんていうか、家族会議? するみたいで」
「ふーん? 蛍一郎も出席するとか? じゃあ、今日はお邪魔しないほうがいいかな」
「ううん。俺はいないほうが都合いいんだって。会議が紛糾しそうだから」
「そっか。さらに具合が悪くなりそうだな。じゃあ車に乗れ。どこかで休もう」
俺は友星と叔父とを天秤にかけ、友星の方を取ってしまった。俺には責任があるのだ何だと考えてはモヤモヤと悩んでいたくせに。疎遠になって然りである者が目の前に現れてしまうと、俄然そちらを優先したくなったのだ。
近所の喫茶店への往復程度でやたらと疲れを感じていた。敷地である坂道だって、電動ではない自転車ひとつで登り切れるほどの角度であるのに。
学生時代と比較すれば、単に体力が無くなっただけかもしれない。そんな自分が情けなくなり、ため息を吐いた。横からの視線を感じたが構わず目を閉じて、助手席に身を預けておいた。意識をすれば気がつく程度の、背中が座席に吸い寄せられるような重力を感じる。
「着いた。降りよう」
「……あれ、寝てた。ここどこ?」
「休憩できるとこ」
「………………あ、待って」
知っているのは車窓から見える外観だけで、実際に中へと入ったことはなかった。一階部分は駐車場だ。真っ昼間にも関わらず、他にも数台停まっているのが遠目に見えた。
経年劣化で白いペンキが剥がれたコンクリートの壁を伝い、まだ半分眠った身体を引きずりながら友星のあとをついていった。人ひとり分の幅しかない急な階段。足音が狭い壁に反響している。
上階のドアはかつて訪ねた友星のアパートのものと似ていた。無骨な金属製であり、色はくすんだ灰色の。手で押さえるとやはり重かった。
インテリアは案外落ち着いていて、階下のような古びた印象はあまりない。淡いベージュのライン装飾が施されている白い壁、それよりも白いシーツがかかったベッドには、目の覚めるような青のベットスローがかけられていた。広くないこの空間において必然性が感じられないスリッパを眺めていたら、壁に設置された機械から突然『いらっしゃいませ』と、くぐもった女性の声がした。
「うーん……なんか明るすぎて白々しいな。スイッチどこだろ」
「どこだろ、じゃないよ。なんでこんなとこ……」
「あー……えっと、あのな、別にアレしたいとかじゃないから。ほんとに。えっとほら、横になれるような場所はどこだって改めて考えるとさ、ビジネスホテルは駅の方まで行かなきゃダメだしさ、遠いしな。漫画喫茶はフラットシートでも狭すぎだし、脚伸ばして寛げないし」
「お風呂は結構広いんだね」
「は、入る? せっかくだから」
「え? うーん、どうしようかな……あっ! 泡風呂のもと! えーと、これって先に入れるのかあ。あれ? 栓ってどこだろ。栓がないよ」
友星が何を考えているかなんてどうでもよかった。駿と楽しく過ごせたことと、少し眠れて回復できたこと、もう俺に近寄らない気がしていた友星がわざわざうちに来てくれたことで、叔父のことを考える隙が良い意味でもって与えられず、ふわふわとした良い気分だった。それだけに集中していたかった。
俺に誤解されることを恐れているのか、少し表情を強張らせていた友星は黙って準備をしてくれた。浴槽の縁にある謎の円盤を押すと栓が閉まるらしい。いまは勢いよく湯が噴射され、浴槽の壁を叩いている。
俺の気分を形容するような泡がもこもこと立ち始めた。泡立ちの勢いがすごい。泡風呂は既知のものではあったが一度も経験したことがない。子供の頃、一度だけ母にせがんでみたが『檜風呂だからねえ』と断られてしまい、それきりだ。
檜で出来た浴槽というのは、こういう類の入浴剤は一切使えない。一人暮らしをしていたときがチャンスであったが、その頃にはすっかり存在を忘れていた。外国の映画で見かけるたびに入ってみたい、と憧れていた泡風呂を。
「あれ? 友星が先に入る?」
「えっ?」
「えっ?」
「あ、ごめん。ひとりで入りたい?」
「え……えっとー、じゃあ……一緒に……?」
泡立てているうちに髪を洗おうかと思い立ち、振り返ったそのときである。友星がさっさと服を脱ぎ始めていた。服の端を持ち上げ頭を通し、両肘にひっかけたまま目を丸くしている友星と視線がかち合う。
緊張するからちょっとそれは、というのが本音だが、口に出して言うのは違う。なんで? と問われればもっと困るし、ひとりで入りたい、と言うのも違う。いまの俺はひとりになりたいほど悩んでいないし、それを言える空気でもない。
「………………なに?」
「別に。なにも……」
「友星、なんでそんな隅っこに……広いんだから脚伸ばせば?」
「いや……別に……楽しんでるみたいだから。オレはお邪魔かと」
友星は何の頓着もないように脱衣して、自分の家かのようにシャワーを使って頭を洗い、泡立てられた湯船へサッと浸かっていた。この目で見たことまではないのだが、いつも通りという感じだった。
だがそこからが妙だった。脚を小さく折り曲げて、狭い風呂釜の中で無理やり湯に浸かるときのような格好をし始めたのだ。めちゃくちゃ狭いと言っていた、アパートの風呂釜を再現するように。
この妙な行動はやはり、俺と距離を取りたい心の表れではないだろうか。しかし本当にそうであるならば、なぜ一緒に入ろうなどと考えたのか。
俺が風呂場で寝てしまうおそれがあるから。それに気づくのが遅れたら危ないから。そんな予想をしながら想像より肌理の荒かった泡を持ち上げて、パチパチと顔の近くで弾ける音を聞いていたそのとき、友星が予想外の問いを投げかけてきた。
「……あのさ。また気持ち悪い話になると思うけどさ。オレ最近、おかしいだろ」
「……えっ?」
「あのさ。なるべくでいいからさ、怖がんないで欲しいんだよ。前は……その、イケるだろうとか思ってやったわけじゃなくて。お、オレにもよくわかんない。ごめん。それしか言えない」
「あ、あはは……大丈夫だって。友星、大病したばっかりだから。ほら、人生観変わるっていうし。そういうのがきっかけで。だから——」
「そうなのかな……そういうのとは違う気が………………あのさ、明らかに変な夢見た影響だろうなと思ってさ、試しに、その……色々、動画を検索して……」
──ん? 動画って?
────────────────────
ねえねえどんな動画だろーね!ちょー気になる!気になるよね!!
うるせえな焼き鳥にすんぞ、と炭火を起こし始めたお嬢さんはイイネとエール、お気に入り登録お願いしまーす!
小さい頃は、どこもこんなものだろうと思っていた住宅街。今一度じっくり眺めてみると、どの家も贅沢な造りをしている。門前に約八台分の駐車場を持っている家。近未来的な真新しいお店と隣接した渋い日本家屋。よく見ると、飛び石を挟んで繋がっていた。家人の趣味のお店であるらしい。
他にも、グラウンドのように広い庭を堂々と魅せている家。敷地を囲うオシャレな白い柵が延々と続き、ずっと奥の方に長方形の家が見える。あの大きな窓から大型犬が二頭ほど元気に飛び出してきたとしても、余裕で駆け回れるだろう。
これでも充分だよなあ。うちはちょっと広すぎる方だと思う。せめてこの坂道さえ無ければなあ、と内心で文句を言いながら傾斜をゆっくり登っていった。
叔父が今日、うちに来るという。信頼している叔父からの文句を聞くのは辛いだろうなと想像すると少し苦しくなった。お前は来なくていいと祖母には言われたが、叔父は父の代理で儀式に出たことがある人だ。だから詳細を知っている。俺が何を見て何をしたのかなど、当事者として問いただせる立場なのだ。
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普段はしっかり者の父ではあるが、年に一度や二度はこういうポカをやってしまう。アナフィラキシーショックが原因での死亡例などザラにあるため、笑い事では済まされないが。
幸運一族の代表ならば、そこは運良く回避してくれよとは思うのだが。神様からの恩恵というのは案外大雑把なところがあるらしい。総合的に運気が良いなら結構だ、落ちれば同じ谷川の水、と神から目線で言われている気がする。
門が見えてきた。来客用の駐車場に黒い車が停まっている。友星の車と似た車種だ。降りてきた人物をよく見てみると、やはり思った通りであった。
「…………蛍一郎? 大丈夫か!?」
「あー……友星。引越しのときはありがとう……」
「無駄に出歩くなよ! 死ぬぞお前!」
まだ生きてるよ失礼な、なんて軽口を叩こうとはしたのだが、血相を変えて駆け寄ってくる友星の勢いに押されて何も言えなくなってしまった。
背中を支えられ、歩かせられる。その感触は思ったより楽で心地よく、歩きながらほんの少しだけウトウトとまどろんでしまった。このまま横になって昼寝をしたいくらいに。
「疲れてるんだろ。さっさと家入れ」
「……あ、友星。何時になるかは知らないけど、これから叔父さんがうちに来て……なんていうか、家族会議? するみたいで」
「ふーん? 蛍一郎も出席するとか? じゃあ、今日はお邪魔しないほうがいいかな」
「ううん。俺はいないほうが都合いいんだって。会議が紛糾しそうだから」
「そっか。さらに具合が悪くなりそうだな。じゃあ車に乗れ。どこかで休もう」
俺は友星と叔父とを天秤にかけ、友星の方を取ってしまった。俺には責任があるのだ何だと考えてはモヤモヤと悩んでいたくせに。疎遠になって然りである者が目の前に現れてしまうと、俄然そちらを優先したくなったのだ。
近所の喫茶店への往復程度でやたらと疲れを感じていた。敷地である坂道だって、電動ではない自転車ひとつで登り切れるほどの角度であるのに。
学生時代と比較すれば、単に体力が無くなっただけかもしれない。そんな自分が情けなくなり、ため息を吐いた。横からの視線を感じたが構わず目を閉じて、助手席に身を預けておいた。意識をすれば気がつく程度の、背中が座席に吸い寄せられるような重力を感じる。
「着いた。降りよう」
「……あれ、寝てた。ここどこ?」
「休憩できるとこ」
「………………あ、待って」
知っているのは車窓から見える外観だけで、実際に中へと入ったことはなかった。一階部分は駐車場だ。真っ昼間にも関わらず、他にも数台停まっているのが遠目に見えた。
経年劣化で白いペンキが剥がれたコンクリートの壁を伝い、まだ半分眠った身体を引きずりながら友星のあとをついていった。人ひとり分の幅しかない急な階段。足音が狭い壁に反響している。
上階のドアはかつて訪ねた友星のアパートのものと似ていた。無骨な金属製であり、色はくすんだ灰色の。手で押さえるとやはり重かった。
インテリアは案外落ち着いていて、階下のような古びた印象はあまりない。淡いベージュのライン装飾が施されている白い壁、それよりも白いシーツがかかったベッドには、目の覚めるような青のベットスローがかけられていた。広くないこの空間において必然性が感じられないスリッパを眺めていたら、壁に設置された機械から突然『いらっしゃいませ』と、くぐもった女性の声がした。
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「お風呂は結構広いんだね」
「は、入る? せっかくだから」
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友星が何を考えているかなんてどうでもよかった。駿と楽しく過ごせたことと、少し眠れて回復できたこと、もう俺に近寄らない気がしていた友星がわざわざうちに来てくれたことで、叔父のことを考える隙が良い意味でもって与えられず、ふわふわとした良い気分だった。それだけに集中していたかった。
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俺の気分を形容するような泡がもこもこと立ち始めた。泡立ちの勢いがすごい。泡風呂は既知のものではあったが一度も経験したことがない。子供の頃、一度だけ母にせがんでみたが『檜風呂だからねえ』と断られてしまい、それきりだ。
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「あれ? 友星が先に入る?」
「えっ?」
「えっ?」
「あ、ごめん。ひとりで入りたい?」
「え……えっとー、じゃあ……一緒に……?」
泡立てているうちに髪を洗おうかと思い立ち、振り返ったそのときである。友星がさっさと服を脱ぎ始めていた。服の端を持ち上げ頭を通し、両肘にひっかけたまま目を丸くしている友星と視線がかち合う。
緊張するからちょっとそれは、というのが本音だが、口に出して言うのは違う。なんで? と問われればもっと困るし、ひとりで入りたい、と言うのも違う。いまの俺はひとりになりたいほど悩んでいないし、それを言える空気でもない。
「………………なに?」
「別に。なにも……」
「友星、なんでそんな隅っこに……広いんだから脚伸ばせば?」
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友星は何の頓着もないように脱衣して、自分の家かのようにシャワーを使って頭を洗い、泡立てられた湯船へサッと浸かっていた。この目で見たことまではないのだが、いつも通りという感じだった。
だがそこからが妙だった。脚を小さく折り曲げて、狭い風呂釜の中で無理やり湯に浸かるときのような格好をし始めたのだ。めちゃくちゃ狭いと言っていた、アパートの風呂釜を再現するように。
この妙な行動はやはり、俺と距離を取りたい心の表れではないだろうか。しかし本当にそうであるならば、なぜ一緒に入ろうなどと考えたのか。
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「……あのさ。また気持ち悪い話になると思うけどさ。オレ最近、おかしいだろ」
「……えっ?」
「あのさ。なるべくでいいからさ、怖がんないで欲しいんだよ。前は……その、イケるだろうとか思ってやったわけじゃなくて。お、オレにもよくわかんない。ごめん。それしか言えない」
「あ、あはは……大丈夫だって。友星、大病したばっかりだから。ほら、人生観変わるっていうし。そういうのがきっかけで。だから——」
「そうなのかな……そういうのとは違う気が………………あのさ、明らかに変な夢見た影響だろうなと思ってさ、試しに、その……色々、動画を検索して……」
──ん? 動画って?
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うるせえな焼き鳥にすんぞ、と炭火を起こし始めたお嬢さんはイイネとエール、お気に入り登録お願いしまーす!
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