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27.素直に
b.
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17時に休憩から戻るとあと2席で満席というところまで混んでいて、さやかと南が早送りのようにいそいそと動き回っていた。
「真春さん!ちょっと…オーダー間違ってます」
「え、うそ」
南が「真春さん、らしくないですね」と心配そうな面持ちで言った。
作戦のことを考えるあまり、真春の頭の中はそれ以外のことを受け付けなくなってしまったようで、ミスを連発しまくっていた。
作戦どころではないこの状況でも真春は忙しさよりも律のことが気になってしまい、ずっと心臓がバクバクと鳴り止まなかった。
ミスを連発していた真春は気持ちがどんどん落ち込み、本格的に泣きたくなってきた。
「真春、どうした?」
一番絡まれたくない律に肩を叩かれてため息が漏れそうになる。
「ごめん、ミスばっかで」
「んー、まぁ…そんな日もあるっしょ!」
何かをしなければと思うほど何もできなくて、忙しさも相まって結局何もできない。
香枝が何度もこちらの様子を伺いながら働いているのは視界の隅で見えていた。
しかし、真春があまりにも焦っていて香枝は言葉ひとつ掛けられずに時間がただ過ぎて行くばかりだった。
気付いたらあと10分で22時。
魂の抜けたような顔でバッシングをしていた真春は、テーブルの下に赤い小さなキャップが落ちているのを見つけた。
子連れの家族がつい先ほど帰ったばかりだ。
その中の小さな男の子がこのキャップを被っていたのは、記憶に新しい。
まだ間に合うかもしれない。
真春はレジにいた香枝に「忘れ物あったから、渡してくるね」と声を掛けて、小走りで店を出た。
サウナのような熱風が身体を取り巻く。
階段を降りて駐車場を見渡すが、見当たらない。
お店の前の片側一車線の道路に出て左右を見ると、道路の向こうの歩道に、4人の親子が歩いているのが見えた。
おそらく、あの家族だ。
真春は脇目も振らず道路に飛び出した。
すると、左手を思い切り引っ張られ、何かにぶつかった。
被っていた帽子が地面にパタリと落ちる。
目の前を大型トラックが走り去っていった。
「ねぇ、真春さん!」
「あ…」
「びっくりした…。もう、今日どうしちゃったの?!」
そう言って後ろから抱き締めたのは、少し怒った顔をした香枝だった。
香枝がいなかったら、今頃あのトラックに轢かれていたかもしれない。
脳が正常に働いていなくて、周りが全く見えなくなってしまっている。
今日の自分はとことんイカレている。
「ごめん」
無意識に抱きしめてしまったことを後悔するかのように、香枝はすぐに真春から離れ「すみません」と言った。
地面に落ちた帽子を手に取った香枝は、汚れを払って真春の頭に被せた。
「ぼーっとしてて心配だったから来たんですけど…真春さん、ディナー入ってからおかしいですよ」
「ごめん…」
「どうしたんですか?」
作戦のことを考えていたなんて言ったら笑われてしまうだろうか。
理由がマヌケ過ぎて、言うのを躊躇う。
「ごめん」
「ごめんじゃ分かりませんよ」
香枝は「心配してるのに」と鼻から荒い息を漏らした。
「…律のこと考えてたら、何かしなくちゃって気持ちばっかり焦ってて。あ、律のことって作戦のことね」
「分かってますよ」
香枝は呆れたような顔をした後、右手の甲を口に当ててふふっと笑った。
「でも、それにしても盲目になり過ぎじゃないですか?真春さんらしくないですよ」
「んー…ダメだもう。なんか、何も考えられなくて…」
真春は両手で顔を覆ってため息をついた。
「あたしも何かしようと思ってたけど、真春さんが怖いくらいにミスしてるから何もできませんでした。それに、忙しくてそれどころじゃなかったし」
「ごめんね。結局なにも出来なかったし、香枝にもみんなにも迷惑かけて。…これも渡せなかったし」
真春は右手に持ったキャップを一瞥した。
何をしているんだろうか、自分は。
「帽子は忘れ物コーナーで保管しておきましょ。そのうち取りに来ますよ」
「だね。ごめん。…戻ろっか」
真春が力なく笑うと、香枝はおもむろに帽子の上から真春の頭を撫で「落ち込まないでください」と言った。
「これ、そこの窓から律さん見てますかね?」
香枝は口角をキュッと上げた。
2階にあるお店の窓際の席からは、今いる場所がよく見える。
バッシングでもしていたら、この状況は律の脳裏にしっかりと刻まれるはずだ。
「真春さん、もう上がりじゃないですか。最後にそれっぽいことしようかなって」
いたずらっ子のような目をした香枝が可愛くて、少しあざとくて、このまま抱きしめたくなる。
そして、"最後"という言葉が、胸にチクリと刺さった。
「見てるといいね」
上手く笑えているだろうか。
わけもなく涙が出そうになる。
真春は香枝に背を向けて、階段を上った。
「今回ダメだったとしても、また違う作戦考えればいいじゃないですか」
振り向いた時、香枝は「どこまでも付き合いますよ」とニッコリ笑った。
戸田さんに挨拶して事務所に戻ると、既に着替えを終えた律がパイプ椅子に座りながらパソコンでソリティアをしていた。
「お疲れ」
「遅いー。何してたの?」
「お客さんの忘れ物届けに。…でも、渡せなかった」
「ふーん」
真春が戻ってくるのを待つのが当たり前、といった態度の律はそう言うと、ソリティアの画面を閉じて打刻の画面を表示し「どうぞ」とマウスから手をどけた。
「ありがと」
マウスを操作して打刻しようとすると、律が右手を真春のそれに重ねてきた。
うっすらと冷たいその手に、ついビクッとなる。
「で、その後何してたの?」
「その後って?」
「香枝と」
「……」
香枝の「見てますかね?」は本当だったのかもしれない。
途端に、全身の穴という穴から何か出てきそうになった。
「ま、いいけど。今日の真春と香枝、妙に仲よかったよね」
「あー…そう?」
「なんか、付き合ってるみたいだった」
律からその類の言葉が出て真春は一瞬迷ったが「付き合ってるよ」と律の方を向かずにしれっと言った。
重い言葉に感じたが、今のタイミングしかなかった。
もっと、神妙な面持ちで言った方がよかったかな、と無駄な後悔をしたのも束の間、律は「えっ?浮気?」と驚いたような顔をした。
真春は打刻を済ませてロッカーを開けると、着替えを取り出して律を見た。
「彼氏とは別れた」
恭介が全く接点のない人でよかったと心から思う。
無表情で淡々と言う心の裏で、心臓にドシンと重いものが落ちてきた。
「そうなんだ…」
「あたしは香枝が好き」
言葉に出すと、本当にそんな気がしてくる。
あたしは香枝が好き。
好き…。
香枝のことが、大好き。
やっぱり、この気持ちを抑えるのは無理なのかもしれない。
「あたしだって真春のこと好きだよ」
「え」
「無理。諦められない。真春があたしの事好きって言ってくれるまで、諦めないから。香枝と付き合ってても、絶対に諦めない!」
夏なのに事務所の空気は冷たくて、音さえも聞こえないくらいにしんとしている。
「待ってるから」
律はそれだけ言って、事務所を出て行ってしまった。
作戦は失敗だ。
結局悪い方向にいってしまった。
最悪だ。
しかも、香枝の事を好きだと言った時は、嘘偽りのない感情だった。
自分はまだ香枝の事が好きだ。
友達でいようなんて、そう簡単にはいかないのだ。
今日、香枝に付き合っているフリをしようと言ってから、自分を見失うほどドキドキして、周りすらも見えなくなって、香枝を意識していた。
きっと香枝は割り切っているはず。
でも自分の感情はそうはいかなかった。
最低だ、何もかも。
香枝が好きだ。
どうしようもないくらいに…。
「真春さん!ちょっと…オーダー間違ってます」
「え、うそ」
南が「真春さん、らしくないですね」と心配そうな面持ちで言った。
作戦のことを考えるあまり、真春の頭の中はそれ以外のことを受け付けなくなってしまったようで、ミスを連発しまくっていた。
作戦どころではないこの状況でも真春は忙しさよりも律のことが気になってしまい、ずっと心臓がバクバクと鳴り止まなかった。
ミスを連発していた真春は気持ちがどんどん落ち込み、本格的に泣きたくなってきた。
「真春、どうした?」
一番絡まれたくない律に肩を叩かれてため息が漏れそうになる。
「ごめん、ミスばっかで」
「んー、まぁ…そんな日もあるっしょ!」
何かをしなければと思うほど何もできなくて、忙しさも相まって結局何もできない。
香枝が何度もこちらの様子を伺いながら働いているのは視界の隅で見えていた。
しかし、真春があまりにも焦っていて香枝は言葉ひとつ掛けられずに時間がただ過ぎて行くばかりだった。
気付いたらあと10分で22時。
魂の抜けたような顔でバッシングをしていた真春は、テーブルの下に赤い小さなキャップが落ちているのを見つけた。
子連れの家族がつい先ほど帰ったばかりだ。
その中の小さな男の子がこのキャップを被っていたのは、記憶に新しい。
まだ間に合うかもしれない。
真春はレジにいた香枝に「忘れ物あったから、渡してくるね」と声を掛けて、小走りで店を出た。
サウナのような熱風が身体を取り巻く。
階段を降りて駐車場を見渡すが、見当たらない。
お店の前の片側一車線の道路に出て左右を見ると、道路の向こうの歩道に、4人の親子が歩いているのが見えた。
おそらく、あの家族だ。
真春は脇目も振らず道路に飛び出した。
すると、左手を思い切り引っ張られ、何かにぶつかった。
被っていた帽子が地面にパタリと落ちる。
目の前を大型トラックが走り去っていった。
「ねぇ、真春さん!」
「あ…」
「びっくりした…。もう、今日どうしちゃったの?!」
そう言って後ろから抱き締めたのは、少し怒った顔をした香枝だった。
香枝がいなかったら、今頃あのトラックに轢かれていたかもしれない。
脳が正常に働いていなくて、周りが全く見えなくなってしまっている。
今日の自分はとことんイカレている。
「ごめん」
無意識に抱きしめてしまったことを後悔するかのように、香枝はすぐに真春から離れ「すみません」と言った。
地面に落ちた帽子を手に取った香枝は、汚れを払って真春の頭に被せた。
「ぼーっとしてて心配だったから来たんですけど…真春さん、ディナー入ってからおかしいですよ」
「ごめん…」
「どうしたんですか?」
作戦のことを考えていたなんて言ったら笑われてしまうだろうか。
理由がマヌケ過ぎて、言うのを躊躇う。
「ごめん」
「ごめんじゃ分かりませんよ」
香枝は「心配してるのに」と鼻から荒い息を漏らした。
「…律のこと考えてたら、何かしなくちゃって気持ちばっかり焦ってて。あ、律のことって作戦のことね」
「分かってますよ」
香枝は呆れたような顔をした後、右手の甲を口に当ててふふっと笑った。
「でも、それにしても盲目になり過ぎじゃないですか?真春さんらしくないですよ」
「んー…ダメだもう。なんか、何も考えられなくて…」
真春は両手で顔を覆ってため息をついた。
「あたしも何かしようと思ってたけど、真春さんが怖いくらいにミスしてるから何もできませんでした。それに、忙しくてそれどころじゃなかったし」
「ごめんね。結局なにも出来なかったし、香枝にもみんなにも迷惑かけて。…これも渡せなかったし」
真春は右手に持ったキャップを一瞥した。
何をしているんだろうか、自分は。
「帽子は忘れ物コーナーで保管しておきましょ。そのうち取りに来ますよ」
「だね。ごめん。…戻ろっか」
真春が力なく笑うと、香枝はおもむろに帽子の上から真春の頭を撫で「落ち込まないでください」と言った。
「これ、そこの窓から律さん見てますかね?」
香枝は口角をキュッと上げた。
2階にあるお店の窓際の席からは、今いる場所がよく見える。
バッシングでもしていたら、この状況は律の脳裏にしっかりと刻まれるはずだ。
「真春さん、もう上がりじゃないですか。最後にそれっぽいことしようかなって」
いたずらっ子のような目をした香枝が可愛くて、少しあざとくて、このまま抱きしめたくなる。
そして、"最後"という言葉が、胸にチクリと刺さった。
「見てるといいね」
上手く笑えているだろうか。
わけもなく涙が出そうになる。
真春は香枝に背を向けて、階段を上った。
「今回ダメだったとしても、また違う作戦考えればいいじゃないですか」
振り向いた時、香枝は「どこまでも付き合いますよ」とニッコリ笑った。
戸田さんに挨拶して事務所に戻ると、既に着替えを終えた律がパイプ椅子に座りながらパソコンでソリティアをしていた。
「お疲れ」
「遅いー。何してたの?」
「お客さんの忘れ物届けに。…でも、渡せなかった」
「ふーん」
真春が戻ってくるのを待つのが当たり前、といった態度の律はそう言うと、ソリティアの画面を閉じて打刻の画面を表示し「どうぞ」とマウスから手をどけた。
「ありがと」
マウスを操作して打刻しようとすると、律が右手を真春のそれに重ねてきた。
うっすらと冷たいその手に、ついビクッとなる。
「で、その後何してたの?」
「その後って?」
「香枝と」
「……」
香枝の「見てますかね?」は本当だったのかもしれない。
途端に、全身の穴という穴から何か出てきそうになった。
「ま、いいけど。今日の真春と香枝、妙に仲よかったよね」
「あー…そう?」
「なんか、付き合ってるみたいだった」
律からその類の言葉が出て真春は一瞬迷ったが「付き合ってるよ」と律の方を向かずにしれっと言った。
重い言葉に感じたが、今のタイミングしかなかった。
もっと、神妙な面持ちで言った方がよかったかな、と無駄な後悔をしたのも束の間、律は「えっ?浮気?」と驚いたような顔をした。
真春は打刻を済ませてロッカーを開けると、着替えを取り出して律を見た。
「彼氏とは別れた」
恭介が全く接点のない人でよかったと心から思う。
無表情で淡々と言う心の裏で、心臓にドシンと重いものが落ちてきた。
「そうなんだ…」
「あたしは香枝が好き」
言葉に出すと、本当にそんな気がしてくる。
あたしは香枝が好き。
好き…。
香枝のことが、大好き。
やっぱり、この気持ちを抑えるのは無理なのかもしれない。
「あたしだって真春のこと好きだよ」
「え」
「無理。諦められない。真春があたしの事好きって言ってくれるまで、諦めないから。香枝と付き合ってても、絶対に諦めない!」
夏なのに事務所の空気は冷たくて、音さえも聞こえないくらいにしんとしている。
「待ってるから」
律はそれだけ言って、事務所を出て行ってしまった。
作戦は失敗だ。
結局悪い方向にいってしまった。
最悪だ。
しかも、香枝の事を好きだと言った時は、嘘偽りのない感情だった。
自分はまだ香枝の事が好きだ。
友達でいようなんて、そう簡単にはいかないのだ。
今日、香枝に付き合っているフリをしようと言ってから、自分を見失うほどドキドキして、周りすらも見えなくなって、香枝を意識していた。
きっと香枝は割り切っているはず。
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