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7.お人好しの本音
b.
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1時間が経過する頃には、みんなだいぶお酒が回ってきてかなり騒がしくなっていた。
すると、さやかが「みんな聞いてー!」とみんなに呼び掛けた。
ザワザワしていた声がぴたりと止み、さやかに注目が集まる。
「ここで、サプラーイズ!」
さやかがそう言うと、いつの間にかいなくなっていた未央がキッチンから大きなショートケーキを持ってやって来た。
「戸田さん、いつもありがとうございます」
「えっ?俺ー?」
ほろ酔いの戸田さんは顔を綻ばせて「なんでなんでー?」と言いつつもかなり嬉しそうにしている。
「歓迎会兼いつもありがとうございますのケーキです」
未央が戸田さんの目の前にケーキを置く。
「おー!ありがとー!」
「サプライズ成功!」
「戸田さんいつもありがとー!」
「ずっと戸田さんが店長がいいー」
みんなが次々に言う。
たくさんの女子に囲まれて、ハーレム状態の戸田さん。
穏やかに「ありがとー、嬉しいー」と笑顔をこぼす嘘偽りのない顔。
そして、どこかの夢の国のハチミツが大好きな熊のキャラクターを彷彿とさせる、ゆるキャラのようなフォルムはみんなに安心感を与えてくれる。
戸田さんは、愛されおじさんだ。
本当に、戸田さんにはずっとここの店長でいてもらいたい。
「みんなでケーキ食べよー!」
戸田さんはそう言うとキッチンの方に向かって行った。
その時。
「あれー?どうしたの?」
キッチンから戸田さんの驚いた声が聞こえてきた。
真春は振り向いた時、目を疑った。
戸田さんと一緒に、清水さんがやってきたのだ。
「おう、みんな!久しぶりだな!」
なぜここにいる?
一気に酔いが覚めた気がした。
真春は優菜に気付かれないようにさやかを見た。
さやかも驚いた顔をしている。
「清水さんなんでここにいるのー?」
高校生のうちの1人が「ウケるんだけど」と言って笑った。
「たまたま近く通ったからちょっと寄ってみた」
「清水も少しみんなと話していきなよ。あ、車だからソフトドリンクにしろよ」
戸田さんが清水さんに気をつかっている。
「じゃあ、少しだけ。コーラいただきます」
そう言うと清水さんは靴を脱いで座敷に上がり、迷いもなく優菜と香枝の向かいに座った。
優菜はいつものテンションで清水さんに絡んでいる。
いや、やや高めか。
とても嬉しそうに見える。
香枝も、あの頃清水さんに接していたのと同じ態度だ。
そもそも清水さんはなぜこんな深夜にお店の近くを通ったのだろうか。
閉店している時間なのに。
誰かがいるとは考えられるはずもないのに。
きっと、優菜が連絡したに違いない。
そうとしか考えられない。
だからあんなにバッチリメイクなのか?
真春の妄想に拍車がかかる。
みんなブログのことを知っているからか、それとも自分が敏感すぎるのか、清水さんが来てから恐ろしく空気が重い。
周りのテンションが急激にトーンダウンして、全てが冷ややかだ。
そんな中、何も知らない優菜のうるさい声だけが店中に響き渡った。
さやかはこの間の宣言通り、大人な対応で優菜と接していた。
そして、清水さんとも以前と変わらない態度で接し、その場の笑いを誘っていた。
戸田さんの会なのに、一瞬で空気が悪くなった気がして真春は少し嫌な気分になった。
「ケーキ食べましょー」
未央が何かを察したのか、取り分けられたケーキのお皿を真春の前に置いた。
「ありがと」
真春は、いつの間にか泰貴の横に来て軽くいちゃついている南を横目に、アルコールで満たされた胃にケーキを流し込んだ。
美味しいケーキなのだろうけど、甘いものはアルコールと一緒に摂取するもんじゃない。
そもそも真春は甘いものがあまり得意ではない。
半分だけ食べて、甘いもの好きの未央に譲ってまたビールに口をつけた。
「真春さん、甘いの嫌いでしたっけ?」
「うん、あんまり好きじゃない」
「えー。もったいない」
「女子力に欠けるなーってすごく思う」
「スイーツ好きだけが女子の魅力じゃないっすよ」
未央が笑いながら言った。
真春は変な空気をぼやんとした目で見ながら、無心でお酒を飲み進めた。
知らないうちに顔が赤くなっていたようで、高校生たちに「真春さんカワイイ!」とからかわれる。
席は完全にバーベキューの時と同じと思われるシチュエーションになっていた。
清水さんが来てからしばらく経つと、ようやくいつもの空気になり、騒がしさも戻ってきて真春は高校生と未央とどんちゃん騒ぎしていた。
「暑いー。ちょっと外行ってくる」
真春はフラフラしながら事務所を通り裏口を出ると、階段の下まで行かずに、その場で壁にもたれかかって座りながらタバコに火をつけた。
外はひんやりとしてた。
座敷が暑かったので丁度いいくらいだ。
半分くらいタバコを吸ったところで、ドアが開く音がした。
誰かタバコ吸いに来たのかな。
そう思って目を向けると、そこに立っていたのは香枝だった。
「わぁ!びっくりした!」
香枝は真春を見下げて笑った。
いつもの香枝だ。
「真春さん、灰皿下ですよー。階段も降りられないくらい酔っ払っちゃったんですかー?」
「降りるのめんどくさくて。てかどうしたの?もう帰るの?」
外に来る用なんてないはずなのに、どうして来たのだろうか。
真春の言葉に、香枝は困ったような、何か言いたげな顔をして口を開いた。
「真春さん…あたし…」
真春は地面にタバコを押し付けて火を消した後、香枝を見上げた。
「もう、優菜に普通に接せられない」
香枝はそう言って俯いた。
そして、真春の隣にぴったりとくっついて体育座りした。
今までこんなにストレートに自分の気持ちを言ってくれることはなかった。
ちょっと酔っ払っているのかな。
「んー…でもさ、今日一緒に来てたし、普通に喋ってたじゃん!全然不自然に見えなかったよ」
「そうだけど…。表面では平気。でもやっぱり心の中が無理。付き合ってるならちゃんと言って欲しかった。言ってくれなかったのがショックで…。未だに聞いてないし」
いっそのこと、このままこの間の質問を全部しようかと考えた。
しかし、香枝本人から清水さんのことが好きだったとは聞いていない。
あれは優菜が言ったことだ。
さすがに言えない。
「そうだよね…。香枝と一番仲良いのに言ってくれなかったのは傷つくよね」
真春がパーカーのポケットに手を入れたその時、パーカーの肘の部分をギュッと握られるのが分かった。
香枝が無言で掴んだのだ。
顔は俯いていて見えないが、きっと涙をこらえているのかもしれない。
「…もう……やだ」
聞き取れないくらい小さな声で香枝が言う。
白々しく何事もないかのように接してくる優菜の姿を思い出す。
付き合っていた事を隠されていたのがショックというのはそれはそれで本心だろう。
しかし、もっと重要なのは香枝が清水さんのことが好きだったということだ。
香枝が清水さんのことが好きだという恋心を知っていながら、優菜はその本人の目の前で堂々と楽しげに恋人として清水さんと接しているのだ。
香枝からしたら、見るに耐えない光景だ。
ブログを知らなければ2人が付き合っているなど、みんなは全く知らなかっただろう。
しかし残念ながら、バレていないと思っているのは当の本人だけだ。
その姿がどれだけ周りを不快にさせ、そして香枝をひどく傷付けているか、その気持ちは優菜と清水さんは全く知らない。
今日、今この瞬間もだ。
「もうバイト辞めたい…。優菜と働きたくない」
「香枝、そんなこと言わないで」
なんて無責任な発言なのだろう。
何もいい言葉が見当たらず、真春はそれしか言えなかった。
「…もう、やだよ。あたし疲れた」
香枝がどんどん小さくなって、消えていってしまうんじゃないかと真春は思った。
「香枝…あたしがいるから、大丈夫。あたしは香枝の味方だよ」
どこから来た自信かはわからないが、そんな言葉が口から飛び出た。
自分が味方だからなんなのか、香枝が救われるのかどうかはわからない。
真春は香枝の頭を撫でながら「大丈夫だよ」と言った。
「真春さん…」
涙目の香枝に見つめられ、一瞬、ドキッとする。
「…ごめんなさい」
なんで謝られてるのかよくわからなかった。
沈黙が訪れた時、香枝を抱きしめたい衝動に駆られた。
しかし、そんなことはできない。
香枝はきっとそんなこと望んでいないし、きっと変に思われてしまう。
今の香枝との関係上、慰めるように頭を撫でるだけで、それだけでいいんじゃないかと、真春は自分の気持ちを押し殺した。
すると、さやかが「みんな聞いてー!」とみんなに呼び掛けた。
ザワザワしていた声がぴたりと止み、さやかに注目が集まる。
「ここで、サプラーイズ!」
さやかがそう言うと、いつの間にかいなくなっていた未央がキッチンから大きなショートケーキを持ってやって来た。
「戸田さん、いつもありがとうございます」
「えっ?俺ー?」
ほろ酔いの戸田さんは顔を綻ばせて「なんでなんでー?」と言いつつもかなり嬉しそうにしている。
「歓迎会兼いつもありがとうございますのケーキです」
未央が戸田さんの目の前にケーキを置く。
「おー!ありがとー!」
「サプライズ成功!」
「戸田さんいつもありがとー!」
「ずっと戸田さんが店長がいいー」
みんなが次々に言う。
たくさんの女子に囲まれて、ハーレム状態の戸田さん。
穏やかに「ありがとー、嬉しいー」と笑顔をこぼす嘘偽りのない顔。
そして、どこかの夢の国のハチミツが大好きな熊のキャラクターを彷彿とさせる、ゆるキャラのようなフォルムはみんなに安心感を与えてくれる。
戸田さんは、愛されおじさんだ。
本当に、戸田さんにはずっとここの店長でいてもらいたい。
「みんなでケーキ食べよー!」
戸田さんはそう言うとキッチンの方に向かって行った。
その時。
「あれー?どうしたの?」
キッチンから戸田さんの驚いた声が聞こえてきた。
真春は振り向いた時、目を疑った。
戸田さんと一緒に、清水さんがやってきたのだ。
「おう、みんな!久しぶりだな!」
なぜここにいる?
一気に酔いが覚めた気がした。
真春は優菜に気付かれないようにさやかを見た。
さやかも驚いた顔をしている。
「清水さんなんでここにいるのー?」
高校生のうちの1人が「ウケるんだけど」と言って笑った。
「たまたま近く通ったからちょっと寄ってみた」
「清水も少しみんなと話していきなよ。あ、車だからソフトドリンクにしろよ」
戸田さんが清水さんに気をつかっている。
「じゃあ、少しだけ。コーラいただきます」
そう言うと清水さんは靴を脱いで座敷に上がり、迷いもなく優菜と香枝の向かいに座った。
優菜はいつものテンションで清水さんに絡んでいる。
いや、やや高めか。
とても嬉しそうに見える。
香枝も、あの頃清水さんに接していたのと同じ態度だ。
そもそも清水さんはなぜこんな深夜にお店の近くを通ったのだろうか。
閉店している時間なのに。
誰かがいるとは考えられるはずもないのに。
きっと、優菜が連絡したに違いない。
そうとしか考えられない。
だからあんなにバッチリメイクなのか?
真春の妄想に拍車がかかる。
みんなブログのことを知っているからか、それとも自分が敏感すぎるのか、清水さんが来てから恐ろしく空気が重い。
周りのテンションが急激にトーンダウンして、全てが冷ややかだ。
そんな中、何も知らない優菜のうるさい声だけが店中に響き渡った。
さやかはこの間の宣言通り、大人な対応で優菜と接していた。
そして、清水さんとも以前と変わらない態度で接し、その場の笑いを誘っていた。
戸田さんの会なのに、一瞬で空気が悪くなった気がして真春は少し嫌な気分になった。
「ケーキ食べましょー」
未央が何かを察したのか、取り分けられたケーキのお皿を真春の前に置いた。
「ありがと」
真春は、いつの間にか泰貴の横に来て軽くいちゃついている南を横目に、アルコールで満たされた胃にケーキを流し込んだ。
美味しいケーキなのだろうけど、甘いものはアルコールと一緒に摂取するもんじゃない。
そもそも真春は甘いものがあまり得意ではない。
半分だけ食べて、甘いもの好きの未央に譲ってまたビールに口をつけた。
「真春さん、甘いの嫌いでしたっけ?」
「うん、あんまり好きじゃない」
「えー。もったいない」
「女子力に欠けるなーってすごく思う」
「スイーツ好きだけが女子の魅力じゃないっすよ」
未央が笑いながら言った。
真春は変な空気をぼやんとした目で見ながら、無心でお酒を飲み進めた。
知らないうちに顔が赤くなっていたようで、高校生たちに「真春さんカワイイ!」とからかわれる。
席は完全にバーベキューの時と同じと思われるシチュエーションになっていた。
清水さんが来てからしばらく経つと、ようやくいつもの空気になり、騒がしさも戻ってきて真春は高校生と未央とどんちゃん騒ぎしていた。
「暑いー。ちょっと外行ってくる」
真春はフラフラしながら事務所を通り裏口を出ると、階段の下まで行かずに、その場で壁にもたれかかって座りながらタバコに火をつけた。
外はひんやりとしてた。
座敷が暑かったので丁度いいくらいだ。
半分くらいタバコを吸ったところで、ドアが開く音がした。
誰かタバコ吸いに来たのかな。
そう思って目を向けると、そこに立っていたのは香枝だった。
「わぁ!びっくりした!」
香枝は真春を見下げて笑った。
いつもの香枝だ。
「真春さん、灰皿下ですよー。階段も降りられないくらい酔っ払っちゃったんですかー?」
「降りるのめんどくさくて。てかどうしたの?もう帰るの?」
外に来る用なんてないはずなのに、どうして来たのだろうか。
真春の言葉に、香枝は困ったような、何か言いたげな顔をして口を開いた。
「真春さん…あたし…」
真春は地面にタバコを押し付けて火を消した後、香枝を見上げた。
「もう、優菜に普通に接せられない」
香枝はそう言って俯いた。
そして、真春の隣にぴったりとくっついて体育座りした。
今までこんなにストレートに自分の気持ちを言ってくれることはなかった。
ちょっと酔っ払っているのかな。
「んー…でもさ、今日一緒に来てたし、普通に喋ってたじゃん!全然不自然に見えなかったよ」
「そうだけど…。表面では平気。でもやっぱり心の中が無理。付き合ってるならちゃんと言って欲しかった。言ってくれなかったのがショックで…。未だに聞いてないし」
いっそのこと、このままこの間の質問を全部しようかと考えた。
しかし、香枝本人から清水さんのことが好きだったとは聞いていない。
あれは優菜が言ったことだ。
さすがに言えない。
「そうだよね…。香枝と一番仲良いのに言ってくれなかったのは傷つくよね」
真春がパーカーのポケットに手を入れたその時、パーカーの肘の部分をギュッと握られるのが分かった。
香枝が無言で掴んだのだ。
顔は俯いていて見えないが、きっと涙をこらえているのかもしれない。
「…もう……やだ」
聞き取れないくらい小さな声で香枝が言う。
白々しく何事もないかのように接してくる優菜の姿を思い出す。
付き合っていた事を隠されていたのがショックというのはそれはそれで本心だろう。
しかし、もっと重要なのは香枝が清水さんのことが好きだったということだ。
香枝が清水さんのことが好きだという恋心を知っていながら、優菜はその本人の目の前で堂々と楽しげに恋人として清水さんと接しているのだ。
香枝からしたら、見るに耐えない光景だ。
ブログを知らなければ2人が付き合っているなど、みんなは全く知らなかっただろう。
しかし残念ながら、バレていないと思っているのは当の本人だけだ。
その姿がどれだけ周りを不快にさせ、そして香枝をひどく傷付けているか、その気持ちは優菜と清水さんは全く知らない。
今日、今この瞬間もだ。
「もうバイト辞めたい…。優菜と働きたくない」
「香枝、そんなこと言わないで」
なんて無責任な発言なのだろう。
何もいい言葉が見当たらず、真春はそれしか言えなかった。
「…もう、やだよ。あたし疲れた」
香枝がどんどん小さくなって、消えていってしまうんじゃないかと真春は思った。
「香枝…あたしがいるから、大丈夫。あたしは香枝の味方だよ」
どこから来た自信かはわからないが、そんな言葉が口から飛び出た。
自分が味方だからなんなのか、香枝が救われるのかどうかはわからない。
真春は香枝の頭を撫でながら「大丈夫だよ」と言った。
「真春さん…」
涙目の香枝に見つめられ、一瞬、ドキッとする。
「…ごめんなさい」
なんで謝られてるのかよくわからなかった。
沈黙が訪れた時、香枝を抱きしめたい衝動に駆られた。
しかし、そんなことはできない。
香枝はきっとそんなこと望んでいないし、きっと変に思われてしまう。
今の香枝との関係上、慰めるように頭を撫でるだけで、それだけでいいんじゃないかと、真春は自分の気持ちを押し殺した。
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