3 / 6
大好きでたまらない家族達(1)
しおりを挟む
起きると、お母様もお父様もベッドにもたれて、寝ていた。
それはそれは優しい顔で寝ていた。
私は小声で言った。
「ありがとうございます。お母様、お父様。大好き。」
これ、ちょっと恥ずかしい。
ビクッ!
モーリスとイーリンが微笑ましそうにこっちを見ている。
やっ止めて~!
あっそうだ!今は何時かしら!
「イーリン、今は何時?」
「午後六時です。」
「そう六時ね。って六時?」
ということは十八時?
えっじゃっじゃあ、私が起きた時間は…
「ねっねぇ、その前に私が起きた時間は何時だったの?」
「確か午前十時です。」
つまり…八時間も寝てたの?!
どんなけ寝てるのよ、私は、眠り姫か!
「しょうがない、起こすしかないわね。」
私はお母様とお父様を揺さぶる。
「お母様、お父様起きてください!
もう、十八時ですよ!」
「うーん、はっ!もう十八時ですって?!」
お母様が先に目覚める。
「あなた!もう十八時ですよ!起きてください!」
「うーん、って、えぇー?!もう十八時だって?!嘘だろ!溜まりに溜まった書類の山が大量にあるというのに。」
「すみません。私のせいで。」
私のせいで仕事が溜まってしまった…
「なに言ってるのよ?そもそも彼が出張に出る前から書類は山ほどあったんだからね?あなたのせいじゃないわ。」
お母様がフォローしてくれる。
「そうだ!そもそも俺が逃げてたから、いけないんだ。お前が気にするようなことじゃないぞ。」
お父様もお母様に同調する。
すると、
「あら、いけないと解っているのならさっさと、終わらせて、私たちとの時間を増やしてくださったらいいのに。」
お母様が嫌みったらしくそう言う。
また、それに対してお父様は焦るように、
「すっすまない」
と、謝る。
「大体ね?あの出張だって、強制じゃなかったんでしょう?なら断れば良かったんじゃないですか?仕事が溜まっているなら、先にそっちを終わらせてから、行ってください!もしそうしていたら、アーネス」
「ストップ!」
長くなりそうなので止めないと。
「えっ?」
「もう十八時過ぎですよ?お説教は夕食を済ませてからにしてくれないと、おそくなってしまいます!」
「あっそっそうね。」
「そういえば、アーネストは、久しぶりの食事になるな。」
「まぁ、本当!腕を降るってもらわないといけないわね!モーリス!」
お母様の綺麗な声が響く。
「承知しました。」
モーリスがそう言うと、別の執事さんが動いたので、料理人に言いに行くのだろう。
家の料理人は相当腕が良いので楽しみだ。
「お母様?私、暫くお風呂に入っていないので、先にお風呂に入ってから、ごはんを食べたいです。」
「そうね。イーリン、お風呂の準備を。」
「出来ています。」
おぉ、流石できるメイド。さっきはあんなに目が真っ赤だったのに凄い!
「じゃあ、入ってらっしゃい。」
「はぁい…・・・ねぇ、お母様、久しぶりに一緒にお風呂に入りませんか?」
「!っもっちろん!是非とも一緒に入りましょう!貴方からそんなことを言ってくれるなんて嬉しいわ!ハリー!」
ハリーとは、お母様のメイドだ。
「既に出来ています。」
こっちも有能!
「さっ!入りましょう!」
「!はい!」
それはそれは優しい顔で寝ていた。
私は小声で言った。
「ありがとうございます。お母様、お父様。大好き。」
これ、ちょっと恥ずかしい。
ビクッ!
モーリスとイーリンが微笑ましそうにこっちを見ている。
やっ止めて~!
あっそうだ!今は何時かしら!
「イーリン、今は何時?」
「午後六時です。」
「そう六時ね。って六時?」
ということは十八時?
えっじゃっじゃあ、私が起きた時間は…
「ねっねぇ、その前に私が起きた時間は何時だったの?」
「確か午前十時です。」
つまり…八時間も寝てたの?!
どんなけ寝てるのよ、私は、眠り姫か!
「しょうがない、起こすしかないわね。」
私はお母様とお父様を揺さぶる。
「お母様、お父様起きてください!
もう、十八時ですよ!」
「うーん、はっ!もう十八時ですって?!」
お母様が先に目覚める。
「あなた!もう十八時ですよ!起きてください!」
「うーん、って、えぇー?!もう十八時だって?!嘘だろ!溜まりに溜まった書類の山が大量にあるというのに。」
「すみません。私のせいで。」
私のせいで仕事が溜まってしまった…
「なに言ってるのよ?そもそも彼が出張に出る前から書類は山ほどあったんだからね?あなたのせいじゃないわ。」
お母様がフォローしてくれる。
「そうだ!そもそも俺が逃げてたから、いけないんだ。お前が気にするようなことじゃないぞ。」
お父様もお母様に同調する。
すると、
「あら、いけないと解っているのならさっさと、終わらせて、私たちとの時間を増やしてくださったらいいのに。」
お母様が嫌みったらしくそう言う。
また、それに対してお父様は焦るように、
「すっすまない」
と、謝る。
「大体ね?あの出張だって、強制じゃなかったんでしょう?なら断れば良かったんじゃないですか?仕事が溜まっているなら、先にそっちを終わらせてから、行ってください!もしそうしていたら、アーネス」
「ストップ!」
長くなりそうなので止めないと。
「えっ?」
「もう十八時過ぎですよ?お説教は夕食を済ませてからにしてくれないと、おそくなってしまいます!」
「あっそっそうね。」
「そういえば、アーネストは、久しぶりの食事になるな。」
「まぁ、本当!腕を降るってもらわないといけないわね!モーリス!」
お母様の綺麗な声が響く。
「承知しました。」
モーリスがそう言うと、別の執事さんが動いたので、料理人に言いに行くのだろう。
家の料理人は相当腕が良いので楽しみだ。
「お母様?私、暫くお風呂に入っていないので、先にお風呂に入ってから、ごはんを食べたいです。」
「そうね。イーリン、お風呂の準備を。」
「出来ています。」
おぉ、流石できるメイド。さっきはあんなに目が真っ赤だったのに凄い!
「じゃあ、入ってらっしゃい。」
「はぁい…・・・ねぇ、お母様、久しぶりに一緒にお風呂に入りませんか?」
「!っもっちろん!是非とも一緒に入りましょう!貴方からそんなことを言ってくれるなんて嬉しいわ!ハリー!」
ハリーとは、お母様のメイドだ。
「既に出来ています。」
こっちも有能!
「さっ!入りましょう!」
「!はい!」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)
どくりんご
恋愛
公爵令嬢ソフィア・スイートには前世の記憶がある。
ある日この世界が乙女ゲームの世界ということに気づく。しかも自分が悪役令嬢!?
悪役令嬢みたいな結末は嫌だ……って、え!?
王子様は何故か溺愛!?なんかのバグ!?恥ずかしい台詞をペラペラと言うのはやめてください!推しにそんなことを言われると照れちゃいます!
でも、シナリオは変えられるみたいだから王子様と幸せになります!
強い悪役令嬢がさらに強い王子様や家族に溺愛されるお話。
HOT1/10 1位ありがとうございます!(*´∇`*)
恋愛24h1/10 4位ありがとうございます!(*´∇`*)
盲目のラスボス令嬢に転生しましたが幼馴染のヤンデレに溺愛されてるので幸せです
斎藤樹
恋愛
事故で盲目となってしまったローナだったが、その時の衝撃によって自分の前世を思い出した。
思い出してみてわかったのは、自分が転生してしまったここが乙女ゲームの世界だということ。
さらに転生した人物は、"ラスボス令嬢"と呼ばれた性悪な登場人物、ローナ・リーヴェ。
彼女に待ち受けるのは、嫉妬に狂った末に起こる"断罪劇"。
そんなの絶対に嫌!
というかそもそも私は、ローナが性悪になる原因の王太子との婚約破棄なんかどうだっていい!
私が好きなのは、幼馴染の彼なのだから。
ということで、どうやら既にローナの事を悪く思ってない幼馴染と甘酸っぱい青春を始めようと思ったのだけどーー
あ、あれ?なんでまだ王子様との婚約が破棄されてないの?
ゲームじゃ兄との関係って最悪じゃなかったっけ?
この年下男子が出てくるのだいぶ先じゃなかった?
なんかやけにこの人、私に構ってくるような……というか。
なんか……幼馴染、ヤンデる…………?
「カクヨム」様にて同名義で投稿しております。
悪役令嬢の兄に転生したみたいだけど…
八華
恋愛
悪役令嬢の兄に転生してしまった俺。
没落エンド回避に頑張ってみようとするけど、何かおかしな方向に……。
※悪役令嬢な妹は性格悪いです。ヒロインさんの方が少しまとも。
BLっぽい表現が出てきますが、そっちには行きません。妹のヘイトを吸うだけです。
**2017年に小説家になろうに投稿していたものの転載です。**
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる