11 / 122
獅子王レオハルト ※
しおりを挟む
僕は早まったんじゃないだろうか。
広いいつものベッドに転がって考えた。
シェライラに煽られて、何となく、いや態と王太子を選ぶようにされたんじゃないだろうか?
「さき、どうした?
面白い顔をしているぞ?」
「なんか、腑に落ちない。」
「え?」
ん?なんかキョドッてない?
王太子は目を泳がせた。
僕を後ろから抱っこして膝に乗せてるけど、なんか怪しい。
「囮じゃなくて、態と窮地に立たせて僕がアンタを選ぶように仕向けてない?」
直球を投げてみた。
「そんな訳、ないよ」
絶対、嘘だ。
そう確信した。
「嘘つきはキライ」
「え!」
明らかに動揺してるし!
「私は裁定者だ。
嘘はつかないよ」
「本当に?」
チロっと見やると、頬をぽりぽりと掻きながら、嘘はついてない、ちょっとだけ誘導したけど、と白状した。
「何それ!」
「やらかすだろうな、と。
まあ、やり易いように誘導したのと、周りから、さきが居なくなれば一番の候補はアイツだと噂をさせた。」
「酷い!」
「遅かれ早かれ、奴は行動に移したさ。
反対派の貴族連中も、さきに嫌がらせしたのはアイツの指示だとハッキリ白状させたしな。」
「あぁ、アレそうだったんだ。」
抱っこして座っていた姿勢から、横になり肘を立てた手に頭を乗せて、笑う王太子に、ちょっとドキドキした。
「さきを守りたかった。
だから、こちらから仕掛けたんだ。
傷を負うのは想定外で、本当に肝が冷えた。
あんなさきを二度と見たくはない」
「まあ、許すよ。
最終的に選んだのは僕だもん
いつまでもへそを曲げてても、良いことなんかないからね」
僕も王太子のお腹のあたりに頭が乗っかるようにコロンと転がった。
「でも、もう、内緒はやめてね。
約束だよ?」
「約束するとも!」
ゆびきりげんまんをして、約束をした。
ー特殊スキル、ゆびきりげんまんを取得しましたー
「へ?」
「どうした?」
「や、なんかスキルが増えたみたい。」
ステータスを見ると大分変化していた。
王太子にも見えるように可視化して、ステータスを確認した。
種族 特殊豚〔成体〕
称号 獅子王の伴侶
世界を穿つ者
Lv. 38
HP 5600
MP 7800
スキル 暴食 愛玩 蹄の渾身一撃 痛覚耐性 衝撃耐性 水耐性 嗅覚 言語理解 苦痛耐性、心理耐性 格闘 怒りの鉄槌 風牙
特殊スキル 羽化 ゆびきりげんまん
ちょっと待て!
「まだ、伴侶じゃないし!
世界を穿つ者ってなに!」
「私の伴侶と、世界が認めたという事か。
私が世界の統治者だから、それを怒ることができる唯一の存在って意味かな?」
いやいや、飛躍しすぎでしょ!
「羽化して人になっても種族は豚か…
しかも特殊豚って、食肉の何とかブランドじゃあるまいし。」
「なあ、さき
私の伴侶になるのは嫌か?」
「そんな事、言ってないだろ!」
多分真っ赤になっていたと思う。
少ない知識ながら、僕だってセックスの意味くらい知っている。
ただ、想像以上には分からないってだけだ。
頭にあたる王太子の割れた筋肉に、恥ずかしさを覚えたっていいじゃないか。
片手で撫でられる気持ちよさを味わったっていいじゃないか。
恥ずかしいんだから!
「王太子殿下、僕はうまくできないかもしれない、それに、豚だもん。
もしかしたら太ってものすごいデブになるかもしれない。
それでも好きだって言える?
可愛い子豚じゃなくなるんだよ?」
「さき、まず私の名はレオハルトだ。
王太子殿下ではない。
さきが子豚の時から可愛くて、大きく育って豚以上に豚らしくても可愛いと思うぞ。
それに、私も獣人で獅子になる。
毛だらけで気持ち悪くないか?」
「もふもふで好きだよ?
ぎゅうってしたい」
「なら同じだな。」
「レオハルト、僕を、食べる?」
「頂けるものなら、美味しく頂こう」
ふふふと笑い合って、僕はレオハルトにキスをしたんだ。
広いベッドなのに、二人で隙間なくぎゅうっと抱きしめ合うと、股間にずくずくとした疼きが生まれた。
僕だけかとおもったら、レオハルトの股間も熱く猛っていた。
「あの、当たってるよ」
「さきの可愛らしいものも、私の太ももに当たっている」
そう言うと、大きな手が僕の下着の中に入って来た。
広いいつものベッドに転がって考えた。
シェライラに煽られて、何となく、いや態と王太子を選ぶようにされたんじゃないだろうか?
「さき、どうした?
面白い顔をしているぞ?」
「なんか、腑に落ちない。」
「え?」
ん?なんかキョドッてない?
王太子は目を泳がせた。
僕を後ろから抱っこして膝に乗せてるけど、なんか怪しい。
「囮じゃなくて、態と窮地に立たせて僕がアンタを選ぶように仕向けてない?」
直球を投げてみた。
「そんな訳、ないよ」
絶対、嘘だ。
そう確信した。
「嘘つきはキライ」
「え!」
明らかに動揺してるし!
「私は裁定者だ。
嘘はつかないよ」
「本当に?」
チロっと見やると、頬をぽりぽりと掻きながら、嘘はついてない、ちょっとだけ誘導したけど、と白状した。
「何それ!」
「やらかすだろうな、と。
まあ、やり易いように誘導したのと、周りから、さきが居なくなれば一番の候補はアイツだと噂をさせた。」
「酷い!」
「遅かれ早かれ、奴は行動に移したさ。
反対派の貴族連中も、さきに嫌がらせしたのはアイツの指示だとハッキリ白状させたしな。」
「あぁ、アレそうだったんだ。」
抱っこして座っていた姿勢から、横になり肘を立てた手に頭を乗せて、笑う王太子に、ちょっとドキドキした。
「さきを守りたかった。
だから、こちらから仕掛けたんだ。
傷を負うのは想定外で、本当に肝が冷えた。
あんなさきを二度と見たくはない」
「まあ、許すよ。
最終的に選んだのは僕だもん
いつまでもへそを曲げてても、良いことなんかないからね」
僕も王太子のお腹のあたりに頭が乗っかるようにコロンと転がった。
「でも、もう、内緒はやめてね。
約束だよ?」
「約束するとも!」
ゆびきりげんまんをして、約束をした。
ー特殊スキル、ゆびきりげんまんを取得しましたー
「へ?」
「どうした?」
「や、なんかスキルが増えたみたい。」
ステータスを見ると大分変化していた。
王太子にも見えるように可視化して、ステータスを確認した。
種族 特殊豚〔成体〕
称号 獅子王の伴侶
世界を穿つ者
Lv. 38
HP 5600
MP 7800
スキル 暴食 愛玩 蹄の渾身一撃 痛覚耐性 衝撃耐性 水耐性 嗅覚 言語理解 苦痛耐性、心理耐性 格闘 怒りの鉄槌 風牙
特殊スキル 羽化 ゆびきりげんまん
ちょっと待て!
「まだ、伴侶じゃないし!
世界を穿つ者ってなに!」
「私の伴侶と、世界が認めたという事か。
私が世界の統治者だから、それを怒ることができる唯一の存在って意味かな?」
いやいや、飛躍しすぎでしょ!
「羽化して人になっても種族は豚か…
しかも特殊豚って、食肉の何とかブランドじゃあるまいし。」
「なあ、さき
私の伴侶になるのは嫌か?」
「そんな事、言ってないだろ!」
多分真っ赤になっていたと思う。
少ない知識ながら、僕だってセックスの意味くらい知っている。
ただ、想像以上には分からないってだけだ。
頭にあたる王太子の割れた筋肉に、恥ずかしさを覚えたっていいじゃないか。
片手で撫でられる気持ちよさを味わったっていいじゃないか。
恥ずかしいんだから!
「王太子殿下、僕はうまくできないかもしれない、それに、豚だもん。
もしかしたら太ってものすごいデブになるかもしれない。
それでも好きだって言える?
可愛い子豚じゃなくなるんだよ?」
「さき、まず私の名はレオハルトだ。
王太子殿下ではない。
さきが子豚の時から可愛くて、大きく育って豚以上に豚らしくても可愛いと思うぞ。
それに、私も獣人で獅子になる。
毛だらけで気持ち悪くないか?」
「もふもふで好きだよ?
ぎゅうってしたい」
「なら同じだな。」
「レオハルト、僕を、食べる?」
「頂けるものなら、美味しく頂こう」
ふふふと笑い合って、僕はレオハルトにキスをしたんだ。
広いベッドなのに、二人で隙間なくぎゅうっと抱きしめ合うと、股間にずくずくとした疼きが生まれた。
僕だけかとおもったら、レオハルトの股間も熱く猛っていた。
「あの、当たってるよ」
「さきの可愛らしいものも、私の太ももに当たっている」
そう言うと、大きな手が僕の下着の中に入って来た。
3
お気に入りに追加
793
あなたにおすすめの小説
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
完結・虐げられオメガ妃なので敵国に売られたら、激甘ボイスのイケメン王に溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
転移した体が前世の敵を恋してる(旧題;砂漠の砂は海へ流れ)
せりもも
BL
ユートパクス王国で革命が起きた。貴族将校エドガルドは、王への忠誠を誓い、亡命貴族となって祖国の革命政府軍と戦っていた。エイクレ要塞の包囲戦で戦死した彼は、ユートパクスに征服された島国の王子ジウの体に転生する。ジウは、革命軍のシャルワーヌ・ユベール将軍の捕虜になっていた。
同じ時間軸に転生したエドガルドは、再び、王の為に戦いを続けようと決意する。手始めに敵軍の将軍シャルワーヌを亡き者にする計略を巡らせる。しかし彼の体には、シャルワーヌに対する、ジウ王子の激しい恋心が残っていた……。
※革命軍将軍×異国の王子(亡命貴族)
※前世の受けは男前受けで、転生してからはけなげ受けだったはずが、どんどん男前に成長しています
※攻めはへたれで、当て馬は腹黒、2人ともおじさんです
※伏線、陰謀に振り回され気味。でもちゃんとB(M)Lしてます
表紙画像 Jorge Láscar "Pont d'Avignon"
https://www.flickr.com/photos/jlascar/49808689937
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる