俺と俺の天使と俺の上司

天界革命

火龍

ザキエルの言葉通り、火の龍は俺が自在に操れた。






本当に、ほんとーに！！！不本意だけど！
ザキエルの指導のおかげで、扱えるようになった。

くそーと悔しがっていたら、するっと股間を撫でられた。

「イズ様、可愛いおちんちんでしたね
　まだピンクで赤ちゃんみたい。
　でもね、皮は剥いておかないと、大きくなれませんし、中もちゃんと洗えませんよ？」

「なっ！！！
　ちゃんと剥いて洗ってるから！　
　皮がいっぱいあるのは膨張率は凄いって事だから！！」

「へぇ、そうなんですか。
　初めて聞きましたよ。　
　膨張率、ねぇ」

あ、バカな事言った。
こんな話というか、ムキになって言う事じゃなかった。

「じゃ、じゃぁ、ちゃんと扱えるようになったし
　ザキエルは、親衛隊の選抜頑張ってね」

引きつりながら笑顔を向けて、この練習を終わらそうとしたら、はぁ？バカなの的な顔をされた。

「イズ様、火龍だけだと思ってるんですか？
　貴方、神の代行者なんですよ？
　すべての元素を扱えないでどうするんですか！！」

「え？
　俺って火だけしか出したことないよ？」

「神は火だけでしたっけ？」

「あ、いえ、万物全てですね……」

俺、あほの子だ。
すみません、としっかり頭を下げた。

「いいのですよ。
　私は、それだけの事をしました。
　貴方様を欲しがる輩がどれだけいることか。
　ですから、自己防衛が出来なくては駄目なのですよ？」

確かに、正論を言われてしまった。

ザキエルはしっかりとした力を持ってるし、行動と言うか言動がアレだけど、間違った事は言ってなかった。

「それに、ジョシーを口説く時間も欲しいですからね。
　さっさと習得してくれれば、優秀な指導をした私の株も上がるというもんです、ね！」

細マッチョのジョシーをこの貴族然としたザキエルが組み敷くとか、調教するとか色々とキャパを超える映像が浮かんでしまった。

「う、ジョシーとの事は、無理矢理とか、悲しませるようなことをしないでくれ」

「もちろんですよ！
　あんな調教しがいのあるワンちゃんですからね、大事にするに決まってますよ」

ごめん、ジョシー。
俺にこの興味が向かいないように、盾になってくれ！

どちらかと言うと、まだ生贄にはしてないけど、口約束しちゃった、みたいな気分にさせられた。

それから始まった練習は、最初の火龍でコツが分かったみたいで、サクサクと進んだ。