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天界革命

ジョフィエルと力天使

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のぼせる寸前だった。

結局、お風呂で色々洗われて、恥ずかしい思い一杯した。
でも、なんだかそれに慣れてきちゃってる自分もいた。





リビングに行くとすでにミカエルと、ジョフィエルが遅めのブランチを摂っていた。

「昨日は凄かったけど、体は大丈夫かい?」

「え、っとミカエル、その
 ごめんなさい!!!」

頭をポンポンってされながら、面白かったって言われた。

「いやー、あんなイズくんもイイネ!
 だって、すっごい男前だったよぉ」

ちょっと!くねくねしないでよ。

「ばぁちゃんと住んでた時、よくいじめられてたから、舐められないようにやり返してたから」

大分、口は悪かった。

「あれも、俺の一部ですから」

小さく笑って言ったと思う。

「イズラエル様、おはようございます。
 お体が大丈夫なら、何を召し上がりますか?」

ジョフィエルがそんな事を聞いてきた。

「ジョフィエル、俺は召使いが欲しいわけでも、下僕が欲しいわけでも無いから
 そんな風にしないで。
 ね?」

少し困った様な顔のジョフィエルの手を取って、俺も鍛えるから、と言うと更に困った顔をした。

「イズくんは鍛えちゃダメでしょ!」

「こんなぺらっぺらで、小さくて
 物理攻撃に弱いなんて、悔しいです!」

満足に戦うことも出来なくて、みんなの足を引っ張ってしまう事が怖い。
これから、どんな障害や反発があるか分からないのに、守られて新興宗教の教祖みたいな存在にだけはなりたくなかった。
 
「俺を守られるだけのお人形扱いはして欲しく無い」

ウリエルもミカエルも、ニヤリと不敵な笑みを湛えて、戦い方を教えると言ってくれた。

目標が出来るのは張り合いがある。
三日坊主にならない様にするだけだ。






食事をしていると、昨日の力天使が玄関から現れた。
人の姿だけどヤクザのような、いや、ギャングって表現が合ってるのかな?
まあ、真っ当な職の人には見えないけど、色気たっぷりなイケメンだった。

「イズラエル様、私もお側でお仕えするために馳せ参じました!」

全然爽やかじゃない、肚に逸物ありな笑顔で挨拶をされた。

「お仕えして頂くような事は、一切ありません!
 力天使様のお仕事にお戻りください!」

ジョフィエルが嫌そうに牽制するのが不思議だった。

「ジョシー、どうしたの?」

「イズラエル様、この方は、あのハルカと密通し、貴方様が大怪我を負った原因です!
 お守りすべき方のそばへ、この様な輩を配するとお思いか?」

ああ、そういや、そうだ。
貞操の危機だったな。

その上、刺されて赤い翼が顕現して、色々あったなあ。

「私はあの時にイズラエル様に赦され、心の底からこの方にお仕えし、奉仕をされていた時の献身さやその魂の美しさに惚れたのです!」

あ、それ、ダメだよ。
隣でウリエルの額と拳に青筋がクッキリと浮かび上がっていた。
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