俺と俺の天使と俺の上司

天界革命

白豹がもふもふです

ドゥールは俺を守り、ガレオスたち三人は嘲笑う。

「お前ら天界の責任だ。
　ノエは俺らの神でもあるから守るが、
　こいつの始末はお前らがやれ」

そう言うとミカエルやウリエルに丸投げして俺だけを下がらせた。

ドゥールが鼻先を俺に向けたと思ったら、その背に俺を乗せた。

「えぇ？！」

素晴らしく上質な毛皮に乗せられて、市来の元へ連れて行かれた。

「よくやった、ドゥール
　さぁ、戻りや」

ドゥールは白豹から、リアルファーの様に市来の肩から腰に巻きつく様に、その姿をかえた。
市来達は先程までの残虐さを湛えた笑みからは一転して、これ以上は無いくらい、優しくて暖かい笑顔で迎えてくれた。

「ノエ、こちらへおいで」

「ガレオス、ありがとう
　2人ともありがとう」

助けて貰ったし、ちゃんとお礼は言わないとと思い告げれば、貸し一つと笑いながら言われた。
この貸し一つは後々面倒なことになりそうで、嫌な予感しかしなかった。

結局、マトリエルはミカエルとウリエルによってその場で処分された。

もう、どこにも存在できない魂だと言うことだ。

「イズ、大丈夫か！？」

「ウリエル、俺は大丈夫。
　ジョシー、残念だったね
　友達だっ」
「友達ではない。
　イズラエル様を狙ったんです。
　処分されて当たり前だ。」

ジョフィエル、こんなに俺の信者だったっけ？

「俺、私は！
　イズラエル様の親衛隊に入ります！
　この命を賭してお守りする所存です！」

なんかスイッチ入ってるし。

「そうか、では我が軍と合流して親衛隊を発足させよう。」

飴屋が悪魔の軍と天使の軍で親衛隊を作ると言い出した。

「私はイズラエル様を守るためなら悪魔の軍でも構わない！」

「よう言うた！
　ジョフィエルだっけか？
　俺、そう言うん好きやでー！
　悪魔と天使で選抜した親衛隊を作るのは決まってんやし、ええやんか、なぁ」

「選抜は人間界でする事になっているから、ちょうど良いんじゃないか？」

「ミカエル、いくらイズが人間界にいるからと言っても、選抜をここでするのは…」

俺を蚊帳の外にして、周りだけが盛り上がってた。
親衛隊って、何だよ、それ。

「力天使が一人戻ってきたぞ」　

力天使はハルカとやらかしてた奴だった。
力天使と言われた段階で、想像ついてたけどね。

「ミカエル様！ウリエル様！
　私も親衛隊の選抜を受けたいと思います！」

「捉えた天使たちはメタトロン様に？」

「はい、イズラエル様
　許可を得て、こちらにおります。」

この天使を見るとあの光景を思い出して、気分は最悪になるんだけど。

「イズ、こちらへ。
　お前が志願するのは止めない。
　だが、簡単ではない、それだけの覚悟で来い。」

ウリエルが脅すような威圧をかけた