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異世界は続くよどこまでも
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しおりを挟む「い、やだ
いやだ、おれは、おじうえを、
あいしている
だ、から
うまれなおす、んだ」
哀れなトリスタン。
「悪いな、トリスタン
私はお前を愛してはいない。
むしろ、憎しみしかないわ
憎悪とも言えるな。
可愛がりはしたが、私の愛するものたちを傷つける輩を何故愛せると思うのか、不思議で仕方ない。
その性根になった責任は取ろう。
お前は金輪際生まれなおす事叶わないと知れ。
永劫の消滅へ」
タロー様が手をかざすと、黒い炎が立ち上がり、トリスタンの醜い塊を焼き尽くした。
消え去ると、ライカスがタロー様に向き直した。
「父上、私が浅薄でした。
お母様を蔑ろにしていると思い込み、
愛情を取り違えておりました。」
ライカスがタロー様に膝をついて謝罪をしていた。
「ん、お前はまだまだ赤ちゃんだからの
アキもついこの前まで、赤ちゃんな愛しか知らなかったのだ。
致し方ないさ。」
タロー様がニコニコと笑いながら、ライカスの頭を撫でると、成長していた体が5歳児くらいの元?の姿になっていた。
「!
ライカス!」
「ははは、ようやく体と心が一致したか」
ブカブカな服の中からちょこんと立ってるライカスの姿は、あの日俺が死の国へ送った時のままだった。
「急いで成長したせいで、精神が追いつかず、実際は安定していなかったのだな。」
「おかーさま
だいすき!」
チュッと口にキスをされた。
「おい!」
体は幼児、頭はちょっと大人だもんなー。
ははは、ライカスはニヤッと笑っていた。
腹黒い幼児って!
「ぶふっ
ライカス、お前の魂を繋ぎ合える相手がみつかるから、その悪い笑顔をやめて~」
俺がライカスを抱っこして、そのほっぺたにチュッとすると、嬉しそうに笑うライカスとちょっと拗ねたタロー様、三人でおでこを合わせて笑い合えた。
トリスタンには悪いけど、家族の幸せが訪れた瞬間だったと思う。
ライカスを執事カスティアに預けて、神様の住居に集まった。
「さて、人間の国だけど、どう立て直すか意見を貰えないかな?」
神様が、七精霊王たちが控える場でそう告げた。
人間の国など、どうでも良い、と言うのが殆どの者の気持ちだったのだろうけど、大地の精霊王セルゲートがフィルを王にするなり宰相にするなりしたらどうか、と言い出した。
俺を助けた時の知識や行動力を買っていた。
フィルがいなければ、俺はここに居なかったと思うけど、異世界で王を務めるって事は生き方として、納得するのだろうか?
「フィルをここへ」
神様がそう告げると、フィルが現れた。
「へ?
なに、どうした?」
予期していなかった動きに、フィルが狼狽えていた。
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