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異世界は続くよどこまでも
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フィルが言うことに周りも同意した。
「アキとライカスを捕らえているからか?
真名の解除を要求されても不思議はないが。
解除するにも、守護のための真名を捧げた事とは違い、
解除はお互いの真名を消すための儀が必要だ。
以前の時の様に忘れてしまう場合は面倒だが。
それでも、契りを交わして神籍に入った以上は
夢のような精神世界でなければ、簡単に追える。」
「新たな魔法を創ったか。」
神シムラクルムの言う言葉が正解な気がした。
「さぁ、まずはその傷を癒してやろう。
そのあと、支度をして皇太子と顔合わせだ。
望まれてるんだから、有難く思えよ」
こいつってこんな奴だったのか。
確かに、ガキの頃は遊んで欲しくてついて回ったら、思いっきり突き飛ばされたっけ。
ん~?
あれ、なかなか治らない。
これで大魔法使いなの?
自分で治せるけど、手の内は見せない方がいいし、多分俺を亜希だからこそバカにしておきたいんだろうし。
余り神経を逆なでしないように、息をひそめてみる。
顔色をうかがうのは得意だ。
飛島の家にいた時は、四六時中誰かの気配にも息を潜めていた。
「この傷、そのままにして惨めな珍獣にしても良かったよな」
ニヤニヤと醜悪な笑いを浮かべて、俺の傷を治していく。
わざとゆっくり?
それとも本当にこの程度?
「ライカスの顔だけでもちゃんと見せてもらえないだろうか」
「仮死は俺が解かないと、無理だから
まぁ、確認してみな」
シャボン玉の様な結界が消えて、俺の手の中に落ちてきた。
「ライカス!!
ライカス、目を開けて!!」
「だから、仮死だって言ってんじゃん」
「この子、本当にライカス?」
「そうだよ、お前と一緒に寝てたところひっ捕まえてきたんだから」
なら、この子を隠しても問題ない。
俺とタロー様の子なら、死の国でも大丈夫だから。
「ライカスを死せる国へ旅立たせる」
「ははは、自分の手で子供を殺すか
獣は獣だな。
それでも、お前は逃がせないけどな」
死の責務を担ってることは知られていないようだ。
ライカスの姿は霧散した。
「あ~ぁ、おもちゃ手に入れたと思ったのに」
「お前!」
取り敢えず、ライカスの無事を祈って、俊樹の出方を待つしかなかった。
「アキとライカスを捕らえているからか?
真名の解除を要求されても不思議はないが。
解除するにも、守護のための真名を捧げた事とは違い、
解除はお互いの真名を消すための儀が必要だ。
以前の時の様に忘れてしまう場合は面倒だが。
それでも、契りを交わして神籍に入った以上は
夢のような精神世界でなければ、簡単に追える。」
「新たな魔法を創ったか。」
神シムラクルムの言う言葉が正解な気がした。
「さぁ、まずはその傷を癒してやろう。
そのあと、支度をして皇太子と顔合わせだ。
望まれてるんだから、有難く思えよ」
こいつってこんな奴だったのか。
確かに、ガキの頃は遊んで欲しくてついて回ったら、思いっきり突き飛ばされたっけ。
ん~?
あれ、なかなか治らない。
これで大魔法使いなの?
自分で治せるけど、手の内は見せない方がいいし、多分俺を亜希だからこそバカにしておきたいんだろうし。
余り神経を逆なでしないように、息をひそめてみる。
顔色をうかがうのは得意だ。
飛島の家にいた時は、四六時中誰かの気配にも息を潜めていた。
「この傷、そのままにして惨めな珍獣にしても良かったよな」
ニヤニヤと醜悪な笑いを浮かべて、俺の傷を治していく。
わざとゆっくり?
それとも本当にこの程度?
「ライカスの顔だけでもちゃんと見せてもらえないだろうか」
「仮死は俺が解かないと、無理だから
まぁ、確認してみな」
シャボン玉の様な結界が消えて、俺の手の中に落ちてきた。
「ライカス!!
ライカス、目を開けて!!」
「だから、仮死だって言ってんじゃん」
「この子、本当にライカス?」
「そうだよ、お前と一緒に寝てたところひっ捕まえてきたんだから」
なら、この子を隠しても問題ない。
俺とタロー様の子なら、死の国でも大丈夫だから。
「ライカスを死せる国へ旅立たせる」
「ははは、自分の手で子供を殺すか
獣は獣だな。
それでも、お前は逃がせないけどな」
死の責務を担ってることは知られていないようだ。
ライカスの姿は霧散した。
「あ~ぁ、おもちゃ手に入れたと思ったのに」
「お前!」
取り敢えず、ライカスの無事を祈って、俊樹の出方を待つしかなかった。
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