19 / 29
言い訳にも程がある
しおりを挟む
シイラは悪びれもせず、ライカのお陰、とか言いやがった。
口悪いけど、愛してるか?って聞かれて答えてたよな?あぁん?
「へぇ、どこのライカなんだろうね?」
「え?やだなあ、ヤキモチ?」
どの口が言うんだ、どの口が。
「ライカ殿!
謝罪します!
どうか、水の精霊だけでも、我が国に力を貸していただけないでしょうか!?」
王太子が土下座する勢いで飛び出して来た。
魅了魔法はユアが勝手に使ってたからだし、うーん、でも利用されるのは嫌だし。
「ライカ、シイラに任せて私たちは他の精霊王が待つ国に行きましょう。
ね?シイラ?貴方は最初の救世主でやらかしたんですから、その契約解除にライカを使うとは、本当に呆れましたよ。
しかも、額に印まで付けて。」
ターセルがかなりの嫌味で、シイラがつけたこのデコに有るらしい印の事を言ったから、何の意味が有るのか気になった。
「ライカ、シイラは自分が魅了魔法に掛からないと言いつつ、掛かってしまった時の解呪の為に、ライカの印を使ったんですよ。」
はい?、はいー?
額にタコマークが浮かんでいたか、青筋が浮かんでいたと思う。
「あー、じゃあ、アイシテル、はやっぱりユアに言ってたんですね。
そして、君なんか求めてない、と。」
あれはかなり傷ついた。
「シイラ、カシュクールの水事情をどうにかしてから来てくださいね。
私たちは先にライカと行ってますから。
あ、間に合わなくてもいいですよ?
ライカを娶るのは私たち三人で十分ですからね」
ターセルがしっかり釘を刺して、俺たちは移動するために車を出した。
別にもう隠す必要も無いし、三人も凄く乗りたがってたからね。
「は?ライカ殿、それは?!」
クラン騎士隊長も王太子も宰相も、その辺で騒いでた王侯貴族も、顎が落ちそうなほど口を開けて驚いていた。
まず見た事ない物だろうけど、それよりも魔力も無いと思われていた俺が、インベントリを使っていた事とか、そこから車を出した事とか、どっかで馬鹿にしていた俺の事をバカに出来なくなった事実に驚いていた。
「ライカ殿!
お願いです!
この国に留まって、伴侶を迎えていただけないか!?
私なんかどうです?
この国の王太子ですし、将来的にも有望ですし、顔も体もかなり良い方だと自負しております!」
「王太子殿下、俺をバカにしていたのに、手の平を返されても無理とか思いませんか?
どこまで恥知らずなんですか、カシュクールって国は!」
縋ろうとする王侯貴族を退けたのはサリューだった。
「厚顔無恥ってこういう事なんだな
大地の精霊王が待っている、ライカ行こう」
この騒動で、ユグドラシルを育てる大地に力を貸してくれただろう、大地の精霊に会いに行くと言ってくれて邪魔をするなら、力技で押し退けると言ったらやっと引いてくれた。
「さぁ、乗って。後ろの席は少し窮屈かもしれないけど」
「いやぁ、私たちが少し体を小さくすればいいのさ。」
ターセルなんかワクワクした子供のような目で、助手席に乗り込んできた。
「こんなのが動くんだ、凄いなぁ」
「確かに狭いな…
少し体を小さくするから、サリューもしてくれ。」
体を小さくして後部座席でキョロキョロとする彼らを見てると、車があって良かったなんて思った。
☆短くてすみません。
飼い猫が亡くなってしまって…申し訳ありません。
更新が遅くなると思います。
口悪いけど、愛してるか?って聞かれて答えてたよな?あぁん?
「へぇ、どこのライカなんだろうね?」
「え?やだなあ、ヤキモチ?」
どの口が言うんだ、どの口が。
「ライカ殿!
謝罪します!
どうか、水の精霊だけでも、我が国に力を貸していただけないでしょうか!?」
王太子が土下座する勢いで飛び出して来た。
魅了魔法はユアが勝手に使ってたからだし、うーん、でも利用されるのは嫌だし。
「ライカ、シイラに任せて私たちは他の精霊王が待つ国に行きましょう。
ね?シイラ?貴方は最初の救世主でやらかしたんですから、その契約解除にライカを使うとは、本当に呆れましたよ。
しかも、額に印まで付けて。」
ターセルがかなりの嫌味で、シイラがつけたこのデコに有るらしい印の事を言ったから、何の意味が有るのか気になった。
「ライカ、シイラは自分が魅了魔法に掛からないと言いつつ、掛かってしまった時の解呪の為に、ライカの印を使ったんですよ。」
はい?、はいー?
額にタコマークが浮かんでいたか、青筋が浮かんでいたと思う。
「あー、じゃあ、アイシテル、はやっぱりユアに言ってたんですね。
そして、君なんか求めてない、と。」
あれはかなり傷ついた。
「シイラ、カシュクールの水事情をどうにかしてから来てくださいね。
私たちは先にライカと行ってますから。
あ、間に合わなくてもいいですよ?
ライカを娶るのは私たち三人で十分ですからね」
ターセルがしっかり釘を刺して、俺たちは移動するために車を出した。
別にもう隠す必要も無いし、三人も凄く乗りたがってたからね。
「は?ライカ殿、それは?!」
クラン騎士隊長も王太子も宰相も、その辺で騒いでた王侯貴族も、顎が落ちそうなほど口を開けて驚いていた。
まず見た事ない物だろうけど、それよりも魔力も無いと思われていた俺が、インベントリを使っていた事とか、そこから車を出した事とか、どっかで馬鹿にしていた俺の事をバカに出来なくなった事実に驚いていた。
「ライカ殿!
お願いです!
この国に留まって、伴侶を迎えていただけないか!?
私なんかどうです?
この国の王太子ですし、将来的にも有望ですし、顔も体もかなり良い方だと自負しております!」
「王太子殿下、俺をバカにしていたのに、手の平を返されても無理とか思いませんか?
どこまで恥知らずなんですか、カシュクールって国は!」
縋ろうとする王侯貴族を退けたのはサリューだった。
「厚顔無恥ってこういう事なんだな
大地の精霊王が待っている、ライカ行こう」
この騒動で、ユグドラシルを育てる大地に力を貸してくれただろう、大地の精霊に会いに行くと言ってくれて邪魔をするなら、力技で押し退けると言ったらやっと引いてくれた。
「さぁ、乗って。後ろの席は少し窮屈かもしれないけど」
「いやぁ、私たちが少し体を小さくすればいいのさ。」
ターセルなんかワクワクした子供のような目で、助手席に乗り込んできた。
「こんなのが動くんだ、凄いなぁ」
「確かに狭いな…
少し体を小さくするから、サリューもしてくれ。」
体を小さくして後部座席でキョロキョロとする彼らを見てると、車があって良かったなんて思った。
☆短くてすみません。
飼い猫が亡くなってしまって…申し訳ありません。
更新が遅くなると思います。
12
お気に入りに追加
318
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる