4 / 6
SF
1.「まだ着陸しないの」宇宙船の窓に両手をつけ、娘は頬を膨らませる。
しおりを挟む
「まだ着陸しないの」宇宙船の窓に両手をつけ、娘は頬を膨らませる。「言ったろ。今回の航行は長いって」「あたし地球に帰って遊びたい」母星から通信が入ったとき、娘は眠っていた。音声は雑音に紛れ、途切れ、デッキは真空のような静けさに満たされた。「……帰れるさ」笑うことしかできなかった。190930
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる