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602.全ては君のホワイトデー小話
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「あっ。嘘だろ、湊スゲーいっぱい甘いの持ってんじゃん」
「ホワイトデーだもん。それはお菓子を抱えてることもあるんじゃない?」
「やんのかよお菓子……オレ以外のやつに……?」
「震え声だ」
「マジでヤなもんはしょーがなくね? なーなーなんで? なんかめちゃくちゃ恩があるとか?」
「ふふふ。大好きだから、かな」
「は」
「晴海のことが」
「うおおお!?」
湊は両手いっぱいに抱えた菓子を晴海の上から降らせてやる。チョコレートも、キャンディも、クッキーも、およそこの日に湊が差し出す菓子に晴海のためでないものなんて存在しないのだ。
(了)230314
「ホワイトデーだもん。それはお菓子を抱えてることもあるんじゃない?」
「やんのかよお菓子……オレ以外のやつに……?」
「震え声だ」
「マジでヤなもんはしょーがなくね? なーなーなんで? なんかめちゃくちゃ恩があるとか?」
「ふふふ。大好きだから、かな」
「は」
「晴海のことが」
「うおおお!?」
湊は両手いっぱいに抱えた菓子を晴海の上から降らせてやる。チョコレートも、キャンディも、クッキーも、およそこの日に湊が差し出す菓子に晴海のためでないものなんて存在しないのだ。
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