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595.安眠を守る小話(お題「猫」「ツンデレ」) #創作BL版深夜の60分一本勝負

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「ふあ……」
「眠いの? 晴海。大あくびしてても可愛いね」
「だろ。んー、きのー上手く寝付けなかったんだよな」
「一大事だ! そうと聞いたら今日はここから出してあげません」
「いきなりデスゲームみてーになるじゃん」
「美味しいごはんを食べてあったかいお風呂に入って、ふかふかのお布団で熟睡するまで解放しないよ」
「やば。楽園だ」
「あ。ここであれかな」
「おお?」
「べ、別に晴海のためじゃないんだからね! たまたま気が向いただけなんだからねっ」
「っは、ツンデレが雑すぎねえ?」
「晴海にはミリも責任感じてほしくないんだよねえ」
「ふふん。湊のそーゆーとこ、男前でスゲースキ」
 晴海はもう一度あくびをこぼし、猫のように伸びをする。眦に浮かんだ雫で黒い睫毛が重たげに濡れていた。



(了)230218
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