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561.あげられるモノの小話
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「クリスマスプレゼントさあ。昔っから交換してんじゃん?」
「うん。全部大事にしてるよ」
「オレも。ってかそうだけどそうじゃなくて、意外にベタなやつもらったことなくね? と思って」
「ベタっていうと?」
「プレゼントは湊、的なやつ……!」
「ふふふ、それはベタだねえ。だけどできないな」
「えっっっなんで。いや待って答えによってはオレの命がねえからちょっと待って」
「待たない。答えもとってもベタだから」
「いやいやいや」
「もう僕は晴海のものでしょ? 晴海のものはあげられない」
「は」
そーゆーことかよ、と晴海は盛大に息を吐き、へなへなとしゃがみこんだ。長身を小さく丸めて蹲る様子が可愛くて、湊はその背中にぴったりとくっついた。恐れるまでもない、当然かつベタベタな論理である。
(了)221225
「うん。全部大事にしてるよ」
「オレも。ってかそうだけどそうじゃなくて、意外にベタなやつもらったことなくね? と思って」
「ベタっていうと?」
「プレゼントは湊、的なやつ……!」
「ふふふ、それはベタだねえ。だけどできないな」
「えっっっなんで。いや待って答えによってはオレの命がねえからちょっと待って」
「待たない。答えもとってもベタだから」
「いやいやいや」
「もう僕は晴海のものでしょ? 晴海のものはあげられない」
「は」
そーゆーことかよ、と晴海は盛大に息を吐き、へなへなとしゃがみこんだ。長身を小さく丸めて蹲る様子が可愛くて、湊はその背中にぴったりとくっついた。恐れるまでもない、当然かつベタベタな論理である。
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