【共依存DK】幼なじみのハルミナト

553.絶景の定義の小話（飛行機の日）

「部活の友達が飛行機でおじいちゃんの家に行く話しててさ」
「アー、年末だもんな」
「僕たち親戚一同関東だから飛行機に乗る機会があんまりないなって」
「確かに。理由がねーんだよな」
「もし晴海と飛行機でどこかに行くとしたらさ」
「おお」
「晴海に窓側に座ってほしいな。もちろん僕の隣の席」
「窓側のほうが見晴らしイイんじゃねーの？　湊にキレーな景色とか見てほしーけど」
「だからだよ。一番いい景色は窓からの景色を楽しむ晴海の姿だもん」
　国内ならば一二時間、海外ならば十数時間、晴海を眺めるのが最も有意義な過ごし方だという確信がある。



（了）221217