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552.サンタの動向の小話(紙の日)
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「湊がさあ、前に半紙買うのに迷ってたことあんじゃん」
「あるねえ。機械漉きと手漉き、手漉きの中でも好みの掠れ具合があるから」
「それそれ。今ってどっちの気分?」
「今かあ。機械漉きは単価が安くて練習にたくさん使えるし、手漉きは清書に使うと気持ちいいいし……甲乙つけがたいなあ」
「そーかー。じゃあ両方か……」
「なに?」
「っと。なんでもねえ」
「……ふうん?」
湊は晴海を上目で窺って、けれども口を噤んでいた。サンタクロースの動向は、見て見ぬ振りをするのがマナーというやつだ。
(了)221216
「あるねえ。機械漉きと手漉き、手漉きの中でも好みの掠れ具合があるから」
「それそれ。今ってどっちの気分?」
「今かあ。機械漉きは単価が安くて練習にたくさん使えるし、手漉きは清書に使うと気持ちいいいし……甲乙つけがたいなあ」
「そーかー。じゃあ両方か……」
「なに?」
「っと。なんでもねえ」
「……ふうん?」
湊は晴海を上目で窺って、けれども口を噤んでいた。サンタクロースの動向は、見て見ぬ振りをするのがマナーというやつだ。
(了)221216
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